世には、グラドルという存在がある。詳しくは wikipedia とかで調べなされ。 そんなグラドルに似て非なる存在がある。それが、 |
ズラドル |
だ。 彼ら (稀に彼女らもいる) は、やはり青年向け漫画雑誌等に多く活動している。 巻頭のカラーページに、自らの恥ずかしい部分を惜しげもなく披露し、 そして幾許かの金と名声と、時として名誉を得るのだ。 ただ、彼らは水着やコスプレ等はしない。 いや、ある意味コスでありプレイではあるのだが、それは本意ではない。 それは自らの出生から背負ったデスティニーであり、DNA が頭皮で奏でる 一連の組曲でしかない。抜け落ちた頭髪、まるで過ぎ去った過去にしがみ付く様に 皮質で頭皮に張り付いた、抜け落ちた筈の一房の頭髪。 そしてそれを覆い隠す人体とは違う組成の化合物を頭部に纏い、 メカニカル・シャッターのカシャリという音を待つ、額。 民衆はただ、その際どい境界を、食い入る様に見つめるのだ。 そして披露されるその恥ずかしい姿に、嫉妬し、嫌悪し、 だが、目を逸らす事ができない。 そんなズラドルに、私はなりたい。 |
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