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『NALほど近況報告』
  1999年3月末〜4月の記述です。
 
 
★更新状況★

【2002年3月10日(日)更新】
 サイト全体のリニューアル化進展に伴い、新デザインに衣替え
 ・記載内容の一部改訂

【1999年9月7日(火)】
 ……前回更新

■■■1999年3月末〜4月■■■
 3月30日夜、突然かかってきた1本の電話。
「わたくし、○○高校の校長で△△という者ですが」
「はぁ」
 まるで心当たりがない校名に戸惑っていると……。
「実は、本校の先生で急に入院された方がいまして」
「はぁ」
「もし他にお仕事決まっていなければ、4月から講師をお願いしようと思うのですが」
「はぁ!?」
 4月から……って、明後日から4月なんですけど!?
「お願いしたいのは、3年生の世界史8時間(1週間あたり)と2年生の政治・経済6時間(同) の、計14時間です」
「え……3年生ですか!?」
 3年生で世界史。これは下手をすれば受験科目、8時間の内訳は2クラス×4時間、という可能 性もある。1週間で4時間進むというのは、結構なスピードだ(1時間の授業準備をするのに、2 〜4時間はゆうにかかる)。
 そのうえ、政治・経済(政経)は教育実習でもやっていない科目で、勝手が分からない。
 こんな経緯で、何故かいきなり教壇に立つことになった。勿論、県の教育委員会に講師登録 していたから来た話なのだが、それにしても突然だった。

 翌31日、電話で職務内容を確認した上で依頼を承諾することにした。早速高校に赴き、必要 書類の受け渡し、職務の説明などを受ける。
 1週間の授業時間は、世界史4クラス×2時間、政経3クラス×2時間の計14時間と判明した。1 週間で2科目合わせて4回の授業が進むということである。このペースなら、準備期間がまるで ない今回の状況でも何とかなりそうだ。
 しかも、この高校はバリバリの進学校というではないので、少しは気が楽になった。

 勤務地となる土浦市は実家の下館市から遠く、また教壇に立つのは初めてで授業準備などに 手こずることが予想できたので、高校の近くに部屋を借りることにした。幸い「不動産屋の同 級生がいる」という先生がおられたので、早速その先生の案内で先方に伺ってみると、学校か ら徒歩10分の霞ヶ浦湖畔に1Kの空室が。現地で物件を確認し、即断。

 その後のスケジュールも慌ただしかった。
・4月1日、必要な教科書を受け取り、不動産屋さんで賃貸契約を結ぶ。
・4月2日、第1回目の荷物運び入れ。
・4月3日、第2回目の荷物運び入れ。
 (4月4日は、前々からなべりんさんと約束していた桜の時期の真岡鐵道SLの撮影)
・4月5日、部屋に移動して運んだ荷物を展開。
・4月6日、職務開始(1学期の始業式)。

 もはや、原稿の進行具合どころの話ではなくなってしまった……。
 とにかく、少しでも先の授業の準備ができるよう、学校での空き時間を費やしている。

■■■1999年4月15日(木)■■■
 今日は、職場である公立高校の創立記念日で休日である。
 せっかくなんで、時間が取れずに行けなかった健康診断へ(講師として仕事を始める上で必 要)。総合病院だと時間がかかるので、大先生と若先生がやっているという、街中のちょっと 洒落た医院で受けた。
 予想通り診断は順調に進み、医院に到着してから40分ほどで診断書も作成完了。これは早い。
 帰り際、ついでに立ち寄った郵便局で、「3件以上の公共料金を郵便貯金から引き落とされ る方に、ピカチュウの貯金箱プレゼント」というポップを発見。電気、ガス、水道、電話。先 日そのためにわざわざ銀行口座を新規に作ったのに、ピカにやられた……。

■■■1999年4月21日(水)■■■
 この頃、「学級崩壊」なる言葉を目にする機会が増えた。小学校で特に多いそうだが、授業 中だというのに着席せず教室内を徘徊する児童、教員の話を落ち着いて聞けない児童が増えて しまい、授業が成立しない状態をこう呼んでいる。
 実はこの現象、高校にも存在する。

 私が担当しているのは2つの学年、計7クラスだが、このうち3年生の1クラスでこれに近い状 態が見られる。
 勿論、全生徒がそうだというのではない。男子にこうした「無法者」は少ないし、女子でも 「無法化」しているのは約半数、2〜3の仲良しグループだ。
 ただ問題なのは、結果的にとは言え、そうした(特に女子の)生徒が同一クラスに集中して しまったことである。
 授業時間が始まっても着席できないどころか、なんと、こちらが何か言うまでは表で大はし ゃぎしているのだ!! ……で、ようやく着席したと思えば大声で私語。まるで小さな子どもの ように落ち着きがない。
 周囲の迷惑を顧みず、あまりにも騒がしい状況になったので一喝したが、なぜ怒られている かということを理解できない。「人様に迷惑をかける」ことがいけないことで、恥ずべきこと だ、という認識がない相手に「周囲の迷惑になる」という理由は即効性を持たない。罪悪感や 羞恥心が十分に形成されていないのだろう。

 あくまでも「私論」だが、学校に渋々「来てやっている」「授業を受けてやっている」ので あれば、何も無理に来る必要はない。本当にイヤなら、あるいは学校以外に目標を見出したの なら、職に就くなり何かで身を立てるなり、早々に自分なりの道を進めば良い。
 もし、そこまでの覚悟も才覚もないのであれば、日々の学校生活の中で最前を尽くし「自分 探し」をすれば良い。ただ、それだけのことである。

 高校生で上記のような有様というのは、十分すぎるほど「恥ずかしい」し、「見苦しい」こ とである。ところが、「恥」の概念とか善悪判断とか、己を律する基準を持たない生徒達があ まりにも多い。あるいは自律という要素を持っていても、同年代の集団の中での発露は「恥ず かしい」から隠しているだけなのかも知れないが……!?

 好き勝手に振る舞って、これが青春を謳歌しているのだというのであれば、極めて憂慮すべ き事態である。

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