骨太な男たち

  

(有)森本建築 森本勝士社長
棟梁の背中 仕事と日本酒、そして浜松祭りをこよなく愛する大工の棟梁。とにかく大工の仕事が大好きで、この仕事を天職と考えている。仕事に関しては妥協を許さない職人気質の完璧主義者だが、地元では有名な愛妻家であり、現在は5人の孫の優しい「じいじ」でもある。



「職人」という言葉が安売りされる今日この頃だが、棟梁の職人気質は筋金入り。イマドキの考えは通用しない。「頑固じゃなきゃ職人なんてやってられない」というのが口ぐせで、誰が何と言おうと、自分が納得のいく仕事をするための手間暇を決して惜しまない。

 昭和43年(1968年)の創業以来、請け負った仕事が次の仕事につながり、それを繰り返して今に至る。この30年余りの間に世の中は随分変わったが、棟梁の仕事に対する情熱と、自分がやった仕事に対してはとことん責任を持つ姿勢はずっと変わらない。常に現場の最高責任者として職人たちを指揮し、全ての工程に目を光らせる。

 「納得のいく仕事しかしたくない。不満の残る仕事なら、しない方がまし」とキッパリ言い切れるのは、大工としての誇りと自信があってこそだろう。しかしその一方で、40年近い経験を積んだ今でも、自分の技術を過信することなく、謙虚さを失わない。
作業場にて
 60歳を目前にして「ようやく本当の意味で一人前になれた」と語る棟梁。これからが棟梁の技術の本領発揮となるに違いない。

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