エピローグ&エンディング ---------- ●エピローグ● ゼルスタン 「ファズ  ・・・・・。」 ジェラルド兵 「ゼルスタン王、  各地でヴァレイムの残党や  バトルヘルパー同士の  小競り合いが  起きているそうです。  主だったものが  その対策を立てるために  集まっておりますが、  いかが致しましょう。」 ゼルスタン 「わかった。  すぐ行くと伝えてくれ。」 ゼルスタン 「1日も早くこの大陸に  真の平和をもたらすこと  それが  私に架せられた使命だ。」 リューク 「お前の息子と伝説の終焉を  見たことで  私の罪は少しは償える  だろうか・・・・・  イーノルド・・・・・。」 リューク 「・・・・・・・・・・  執筆を急ごう。  『サーナス王伝説真書』の。」 リューペール 「我がダ・ナント騎士団も  ナイトウェルドも  その役目を終えた・・・・・  一つの歴史が終わったのだ。」 リューペール (これからは、  若者たちが  新しい秩序、世界を  作っていく・・・・・。) リューペール (これから真に必要なのは、  ゼルスタン王やわしではない  ・・・・・  本当に必要なのは  ・・・・・。) アルヴィーン 「・・・・・・・・・。」 「司祭さまー。」 クロマ 「ロドリゲス!  ゴンザレス!」 クロマ 「あらあら、  塔を間違えたかしら。」 大吉君 「・・・・・・・・・・。」 ヒデキ 「・・・・・・・・・・。」 ゴメス 「げっ、そりゃないだろ族長!  それじゃ商売あがったりだ。」 族長 「いやいや、これで精一杯じゃ。  何せ平和になったものじゃから  昔どおりこうして  町まで出て来れるように  なったからな。」 ゴメス 「かー、  しょうがねえな。  商売の手を広げるしかねえか。  ま、もともとキャラバン隊って  のは、旅をしながら商売をする  ものだからな。  また、旅にでも出るか。」 族長 「そう、  ゴメス殿はこの大陸の各地を  旅したほうがいい。  もしかすると旅先で  あの方が見つかるかもしれんし  ・・・・・  おっと、  これは余計じゃったか。」 ゴメス 「そんなわけでも、ねえがな  ・・・・・・・・・・・。」 ゴメス 「それじゃぁな、族長、  いろいろ世話になったな。」 族長 「不器用なお人じゃ・・・。」 社員1 「それでは、姐サ ― ハリセンチョップ ― ジャクリーヌ 「姐さんじゃない。」 社員2 「ジャクリーヌ社長どうぞ。」 ジャクリーヌ 「オーホッホッホッ  今日はジャクリーヌ興業の  立ち上げの日よー。」 社員1 「そうそう、  色々な材料を小麦粉でまぶして  油で揚げるアレな。」 ジャクリーヌ 「そうそう、あれはさくさくして  美味いのよ。  って、それはかき揚げ!」 ― ハリセンチョップ ― 社員2 「こいつ何んにも  分かってへんな、  風に乗せて  高ーく上げるあれのことや。」 ジャクリーヌ 「そうそう、それ・・・・・  って、それは凧揚げだよ。」 ― ハリセンチョップ ― ジャクリーヌ 「まったく・・・・・  今日は、私が作った会社  ジャクリーヌ興業の設立の日  なんだよ。」 社員1 「そうでした、姐サ ― ハリセンチョップ ― 社員2 「しかし、ジャクリーヌ社長、  社長のカッコは  社長らしくないですな。」 ジャクリーヌ 「オーホッホッホッ  そう思ってこの日のために  用意したものがあるのよ。」 ― 蝶ネクタイ装着 ― ジャクリーヌ 「これでどう・・・・・。」 社員2 「社長、それは・・・・・。」 ジャクリーヌ 「ちょっ、ちょっとお待ち、  忘れていたものがあったわ。」 ― ウサ耳装着、沈黙する一同 ― ジャクリーヌ 「さ、さぁ、みんな、  ツッコミの訓練行くわよー。」 ジャクリーヌ (これからの世の中に  必要なのは、お笑い・・・・・  笑いだよ・・・・・。) ― 光るジャクリーヌの目尻 ― レイマリー 「これが・・・・・  これが俺の受けるべき  罰なのか・・・・・・  ファズ  ・・・・・・。」 レイア 「人々にゼネスの恵みの  あらんことを・・・・・。」 レイア (ゼネス様、  初めて私的なことのために  祈りを捧げます・・・・・。) 「伝説を終焉に導きし者に  ご加護を・・・・・。」 ロムレス 「お前もひとりか・・・・・。」 ロムレス 「よしっ、  今日からお前は俺の相棒だ。  そうだ!  名前はあいつと同じ  名前にしよう!  その名は・・・・・。」 エレナ (お父さんゴメンね・・・・・  私にもう少しだけ  時間を下さい。) エレナ (そのあとはきっと  ・・・・・・・・・・。) エレナ 「さてっと  あのバカを  捜しに行かなくっちゃ。」 シルファトス 「この玉も  必要なくなりましたね。」 シルファトス 「さて、皆さんをここに  お招きしましょうか。」  →キャラ別EDへ ---------- ● ED / エレナ ● ファズ 「うっ・・・・・  あれ・・・・・  どうして俺こんなところに  倒れているんだろう。」 ファズ 「・・・・・懐かしいなぁ。  ここ、俺の故郷の森じゃないか  ・・・・・。  小さい頃  よくここで遊んだっけな。」 エレナ 「ファズ!」 ファズ 「あっ、エレナ?  エレナなのか?」 エレナ 「よかった、無事だったのね。  他のみんなは  近くにいないみたいなの。」 ファズ 「・・・・・え?  なんのことか  よくわからないけど  懐かしいなぁ。」 エレナ 「ファズ?」 ファズ 「久し振ぶりだなぁ。  どうやって来たんだい。  父さんやリュークは魔法結界が  あるから、  普通の人には  入ることはもちろん、  見ることもできないから  無理だって言ってたけど  ・・・・・。  そういえば、  どうして俺も  ここにいるんだろう?」 エレナ 「もしかしてここは  ・・・・・。」 ファズ 「・・・・・?  あぁ、俺の生まれ故郷の  近くの森だ。」 エレナ 「・・・・・あっ!  もしかして、記憶が戻ったの!  小さい頃一緒に遊んだこと  思い出したの!」 ファズ 「何言ってるんだ、  久しぶりに会ったというのに  へんなエレナだな。」 エレナ 「そうだ!  そんなことより、  早くみんなを捜さないと。」 ファズ 「みんな?  あっ、もしかして  レイマリーとティンも  来てるのか?  そうか、また俺  レイマリーに剣の稽古で  のされちまったのか、  それでいつもみたいに  のびてしまって・・・・・  まったく、レイマリーは  手加減なしだからな。  おーい、レイマリー、  ティン、どこにいるんだ。  戻ってこいよ。」 エレナ 「ファズ  ・・・・・  あなた・・・・・。」 エレナ 「ねえどうしたの  ファズ  ファズ!」 ファズ 「っ・・・・・。」 ファズ 「い、痛いってエレナ。  まったく変わってないなぁ。  小さい頃もよく  痛い目に遭わされたっけ。」 エレナ 「ファズ・・・・・、  本当に・・・・・。」 ファズ 「もしかして、  まだ気にしてるのか?  怪我のことなら心配ないって。  もうぜんぜん痛くないし。  痕はちょっと残ってるけどさ。」 エレナ 「・・・・・今度は  戦ってた時の記憶だけが  全部なくなって・・・・・。」 ファズ 「お、おいエレナ。」 エレナ 「うん、いいよ・・・・・  思い出さなくても・・・・・  傷ついてたんだね、  体だけじゃなくて心まで。  相手を傷つけるたびに自分も  ・・・・・・・・・・。」 ファズ 「く、くるしいよエレナ。」 エレナ 「ここが・・・・・、  誰の目にも触れることのない  ファズの  故郷だけが、  傷を癒してくれる・・・・・  本当の自分に戻れる  大切な場所。」 エレナ 「お帰りなさい、  ファズ。」 ファズ 「?  た、ただいま・・・・・?」 エレナ 「・・・・・・・・・・うん!  レイマリーとティンを  捜しに行こっか。」 ファズ 「あ、ああ・・・・・。  まったく2人とも  どこ行っちまったんだろう  ・・・・・。」 エレナ (ごめんねみんな。  あたし帰れないや・・・・・  ファズの側に  いてあげなくちゃ。) ファズ 「どうしたんだよエレナ。」 エレナ 「いま行くわ。」  fin. ---------- ● ED / ティン ● ファズ 「うっ・・・・・。」 ファズ 「・・・・・ここは?」 ファズ 「ティン!」 ティン 「う・・・・・  ん・・・・・。」 ファズ 「大丈夫かティン?」 ティン 「・・・・・ファズ  よかった・・・・・  無事だったんだ・・・・・。」 ファズ 「もう、  あんな無茶はしないでくれよ。  万一のことでもあったら  俺は・・・・・。」 ティン 「・・・・・うん。」 ティン 「ありがとう、  もう大丈夫だよ。  それより、ここは?」 ファズ 「それがよく解らないんだ  ・・・・・  懐かしい感じがする  場所なんだけど。」 ティン 「なんだか空気が澄んでいる  ・・・・・  神殿の中にいるみたい。」 ティン 「・・・・・ねえ  ファズ。  ここは・・・・・。」 ファズ 「ああ。」 ファズ 「ここは  ヴィラとの戦いの時感じた  エルヴィラの加護に  満ちている・・・・・  道理で懐かしいはずだ  ・・・・・。」 ティン 「お母さんに優しく  抱きしめられているような、  そんな暖かい  気持ちにさせてくれる  ・・・・・  あたしここ、すっごく  気に入っちゃった。」 ファズ 「ティンは選ばれたんだろうな、  エルヴィラの巫女だから。」 ティン 「選ばれた?」 ファズ 「ここは外の世界からは、  見ることも入ることも  できない。  外の争いごとなど関係なく、  いつでも穏やかな平和を  守っていける。  ここには、俺たち以外に  誰もいない・・・・・。  俺たちで平和な里を  守っていってくれ・・・・・  きっと  そういうことだと思う。」 ティン 「あたしはいいよ。  ファズと一緒に  いられるならどこでも。」 ファズ 「ティン、ありがとう。」 ティン 「でも、それって  もう・・・・・。」 ファズ 「ああ。もう必要ない。  争いのない、平和な時代を、  みんなの力で  手に入れたんだから。  ここだけが外と  隔てられている必要は  ないんだ。」 ティン 「ねえファズ、  帰ろうか。  きっと  みんな心配しているよ。」 ファズ 「ああ、帰ろう。  みんなの所に。」  fin. ---------- ● ED / ロムレス ● ファズ 「うっ・・・・・。」 ファズ 「・・・・・ここは?」 ロムレス 「・・・・・いてててて、  体中がギシギシいいやがる。  ってことはどうやら、なんとか  生きているみたいだな。  おっ、ファズ  お前も無事か。」 ファズ 「ああ、ロムレスも無事で  よかったよ。」 ロムレス 「まあ、あの程度でくたばるほど  やわじゃないさ。  ところで、なんだか  見慣れねぇ場所だな。」 ファズ 「ロムレスも解らないのか。  でも・・・・・  この大気に満ちてる気配は  は(←…)なんだろう。  ディソールの町なんかとは違う  優しさ暖かさ・・・・・  そして神殿の中で感じる  りんとした空気・・・・・  そのくせなんだか懐かしい  ような・・・・・。  ああそうか、ここは  ヴィラとの戦いの時感じた  エルヴィラの加護に  満ちている・・・・・  懐かしくて当然だ・・・・・  だ(←…)だいま、父さん。」 ロムレス 「・・・・・  俺はなにも感じないな。」 ファズ 「ロムレスは、ちょっと  大ざっぱだからなぁ。」 ロムレス 「細かいことは  気にしないタチなんだよ。」 ファズ 「そんなことより、  みんな心配してるだろうし  急いで帰らないと。」 ロムレス 「だけどよ、  帰り道どころか、  ここがどこなのかも  分からないんじゃ  闇雲に歩き回るのもなぁ  ・・・・・・・・・・  まあ、なんだ、難しい話はあと  にして、なんか食い物でも  探しに行かないか?  実はさっきから腹の虫が  ぐーぐーうるさくてよ。」 ファズ 「ぷっ、あはははは。  こんなときにまで、  ロムレスらしいよ。」 ロムレス 「おうよ。食い物さえあれば、  人間なんとでもならぁな。  さあ行くぜ。」 ファズ 「ああ。」 ファズ 「あっ!」 ロムレス 「どうしたファズ、  なんかうまそうな物でも  見つけたか?」 ファズ 「あの木の向こうに見える  光って、  イクシア神殿からの  光じゃないか?」 ロムレス 「おおっ、  だったら話は早いじゃないか。  かなりの距離がありそうだが、  歩いて帰れるってわけだ。」 ファズ 「よし、早速帰ろう。」 ロムレス 「まあ、待てよ。食い物が先だろ  く・い・も・の。  さあ探しに行くぞ。」 ファズ 「お、おいロムレス。」  fin. ---------- ● ED / 他 ● ファズ 「うっ・・・・・。」 ファズ 「・・・・・ここは?  見たことない場所だな  ・・・・・  だけど、なんだかとても  懐かしい・・・・・。」 ファズ 「なあ、おまえ  ここはどこだ?  ははは、  なんて答えるわけないか。」 ファズ 「他のみんなはどうしてる  だろう・・・・・。  心配しているだろうな。  急いで合流しよう。」 ファズ 「・・・・・  懐かしいわけが  分かったような気がする。  誰も、  俺以外誰もここにいないはずだ  ・・・・・。  どうして俺だけがここに  いるのかも・・・・・。」 ファズ 「・・・・・でも、  もう必要ないんだ。  戦いは終わって、みんなが平和  に向かって、手を取り合って  生きていこうとしている。  だから行かなくちゃ、  みんなのところに。  俺の居場所はここじゃない。  俺には帰るべき場所がある。」 ファズ 「さよなら、父さん。」 ファズ 「みんな、今すぐ帰るからな!」  fin. ----------