水俣市立総合医療センター

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事務部長挨拶
事務部長 濱崎 昭博
今日の急激な少子・高齢社会の到来、疾病構造の変化、医療技術の高度化・専門化などに伴う医療需要は、ますます増大・多様化し、医療への関心の高まりとともに、医療サービスに対するニーズは量的拡大から質的充実へと確実に変わってきております。
さて、平成16年度、医師の臨床研修制度の必修化に始まった地方自治体病院の医師不足の問題は、当初研修期間の2年を経過した今も、深刻の度を深め、また、看護師不足はさらに加速しており、全国の自治体病院の多くが診療科の削減ひいては住民への医療サービスの低下を招き収益の低下に直面せざるを得ない状況下にあります。
当院も例外ではありません、これまで、協力病院として、大学当局の全面的な医師派遣に頼ってきた地方の自治体病院は大学医局への入局医師の減少に伴い、以前のような充足した派遣が望めない状況です。一方、地域圏域ごとに小児科・産婦人科等その他の診療科を集中させ、そこに患者を移動させ治療を行なう基幹病院構想も話題となっております。
このような中、医療スタッフの確保につきましては行政、議会、病院とが連携をとりながら一体となり、地域の実情にあった又自治体病院であることを重要視しながら対処して行かなければならない最重要課題と考えております。
昨年度の経営改善の取り組みとして、DPC(包括請求)の導入を図りますとともに、電子カルテの導入を行ないました、10ヶ月を経過いたしましたが事務作業も概ね順調に推移しているものと思われます。
国の医療制度改正に伴う医師偏在が顕著な社会情勢ではありますが、この水俣芦北及び北薩地域等近隣住民の方々に支えられております自治体病院として、皆様に信頼される病院となるべく、医師の確保・病院機能の充実・健全経営に努めることが、当病院の自治体病院としての使命と受け止め、今後も励んでまいりたいと考えております。