★名物裂★ 茶の湯の中で大切に扱われてきた染織品


 



名物裂とは、今より六百年ほど前の鎌倉時代より江戸時代にかけて、

主に中国から日本に伝わってきた最高級の織物で、大茶人千利休や小堀遠州の名前や、

文様等からの名前が一品ずつに付けられ、宝物にされているものです。

かつて南蛮貿易で輸入され、上流階級の人たちが衣服にしたり、

茶人達が名物と呼ばれる茶器の包装や書画の表装に用いりました。

名物と呼ばれる茶器や書画を包んだり表装することで、名物裂と称されました。

茶人達は、茶器や書画にとどまらず、名物裂にも自分達の茶道における姿勢や

理念を見いだし始めたため一般への流通はなく、珍重され、

益々希少価値的な存在として迎えられたようです。

茶人達の洗練された美的感覚がもっとも染色工芸に大きな影響を

与えたのが名物裂と言えるのではないでしょうか。

現代では名物裂の写しが帯として甦り豊かな芸術性が喜ばれています。

   盛岡市加賀野一丁目 富士見橋    まるせい呉服店 まるせい呉服店

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