ELYSIUM：Back to 西方浄土

1995年

復活のエリジウム４も出して、さあ！というところでチラシによると３月４月とイベントに落ちた、となっています。今と違ってシティのイベントは毎月のようにあり、規模は小さくても結構お客さんが来てくれていました｡それにあわせて本を出していたなんて、元気だったな～（笑）
春先には「北方領土企画」が語られているので、年明けから下準備を始めていたと思われます。
原稿依頼文は「スカしもボカしもなしで、スルことしてください」だったらしい…今、西方浄土で何か双璧原稿依頼したとして多分変わりませんな。
わはは、その上スーパーコミックシティに「エリジウム」落としてるし（爆）
この春先は私生活が忙しくて大騒ぎだったらしいです｡
５月の時点で「北方領土企画」から懲りもせず予約取ってます。でもまあ、ちゃんと夏コミケには出ているのでほっと胸をなで下ろしていたかと｡
この年は、１月に阪神淡路大震災があり、３月には地下鉄サリンのあった年でした｡
まるで日記を読むように過去のことが蘇ってきます。

「エリジウム５」
御言葉「カインのやからよ、天にのぼれ。神を地上に投げ落とせ！」
1995年6月11日発行A5版100ページ　フルカラー表紙・芹口磨美

表紙はまんま、米米クラブ。帝国軍の儀礼盛装にはもってこいなお衣装の数々。
そうそう、ここからセリグチの双璧漫画新シリーズが始まりました｡
右上の花丸マークは「my elysium」という意味です（笑）
実は、この本、前にも後にもないくらいミスの多い本でした(T^T)
誤植やページ抜けなど、この本の失敗が編集時の緊張感をより高めることになりました。

「ピュラデスの眸」 by DEDI　挿絵・華沙凛
一言で説明するのは難しいDEDI特有の世界観の物語。読んで下さる方に「これ」ということを教えてしまえば面白みがなくなってしまうようなお話です。
ただこの本に初出ししたときあまりにもタイプミスが多く、校正もチェックできなかったこともあり、別の意味で読み返すのが辛い物語なのでした(T^T)
「ボディ･パニック」 by 獅子丸　挿絵・東雲あまね
今回はちゃんとオチのあるコメディー話を（笑）あまねさんのおしゃれな挿絵をいただいたにもかかわらず中身はただのドタバタでした（爆）
「SUNCTUS」マジで死ぬほど君が好き・シリーズ第４話 by 森メメント　扉・芹口磨美
パパ健在ならママもいるわよ、と言うことで。ロイエンタール・ママ登場。ミッターマイヤーの知らないところでなにやら動いている気配？
comic「Dance with Monsters」 by 芹口磨美
「ネタがないのよ～～」のセリグチに新たなシリーズ企画。宇宙を股にかけて珍しい生命体を収集するハンターを仕事にしているミッターマイヤーと宇宙的大企業の次期オーナーロイエンタールのスペースオペラ…のはずなんですが（笑）でも、モンスターハンターミッターマイヤーというのはツボだったらしく、この先セリグチの定番ネタになりました。

「永久凍土」
御言葉「太陽は凍るみずからの血の中に溺れた」
1995年8月18日A5版132ページ　表紙・坂本紅朗・華沙凛

表紙は思い切りエッチくさく（笑）坂本さんと華沙凛さんに描いていただきました｡
なんか、スキャンしたらわかりずらくなったので…上が本の実物、下が原画です｡
この頃から西方浄土別働隊企画第２弾「北方領土」がスタート。エッチ満載の双璧アンソロジー本を作るときはこの別働隊名義で発行することが多くなりました｡

comic「gray quartz,honey stone」 by 豊美真
中扉も宣伝用チラシにもご協力頂きました｡いつもいつもおしゃれで素敵な双璧です｡
「鎖に繋がれた天使」 by 姫丸
シリアス用にPNをこっちに固定することに(^^;;;なので、いちおうシリアスに外道。多分今書くとしたらもっとエロっぽく書きたいと熱望（笑）
comic「て・ん・し」 by 坂本紅朗
「一番逢いたい愛しい人の姿で」訪れる天使とは？哀しくて、嬉しい坂本さま双璧。私たちはただの坂本ファンでした(>_<)
comic「不倫」 by 華沙凛
私たちの原稿依頼に引きずられるようにして独自のスタイルだった左綴じ漫画を右綴じにした形式にもだいぶ慣れてきた頃？だって、そうじゃないと他の人と一緒に掲載できないし（笑）
「EPISODE」 by 千葉悠耶
坂本さんと千葉さんはご一緒のサークルで坂本さんがお絵かき担当、千葉さんは物語担当でした｡無理矢理オリジナルの帝国学園物を書いていただきまして、ありがとうございましたm(__)m
comic「夏色の永遠」 by DEDI&彼女
これは、「Rosa」でDEDIが小説にしていたストーリィを彼女さまが漫画に仕立てた物です｡揃えて眺めるのもまた良いかもしれません。
「鍵のない部屋」 by DEDI
双璧外道もの５本指に確実に入る作品。この話ロイエンタールも酷いけどミッターマイヤーも…あらゆる意味で銀河帝国への功績も大きかったけどはた迷惑度合いも大きかった二人、双璧｡

「GEBURTSTAG2」
1995年9月5日A5版36ページ　表紙・芹口磨美

余勢を駆って「ミッターマイヤーお誕生日企画」再び。
しかし、どうにもこうにも間に合わない(^^;;;
とりあえず、コピー本で出したのが9月5日になってて、オフセ本の方の通販は9月中旬からになっている…。
表紙はこれ当時放映していたプリンのコマーシャルで踊ってたムキムキマッチョなにーちゃん達の踊りそのまま(T^T)
これの何処が誕生日おめでとうなんだよ、セリグチ！！
ページ数の関係から、やってみたかった「可愛い中綴じ本」というのはなんとか色味だけ達成。
蛍光ピンクが可愛かったんですよ、ほんとに。

しかもcomic「ミッターマイヤーお誕生日記念大やおい漫画」 by 芹口磨美ってなんじゃ～。
ただ裸だっただけ、ただヤマ無しオチ無し意味無しだっただけ（笑）
それなのに５枚もあったなんて、もう笑うしかないわねっ。
「賢い犬になる方法」 by 獅子丸
何故かミッターマイヤーの誕生祝いでなくロイエンタールの誕生祝い話になってるところがアレでソレ。
タイトル読んだらオチの読めそうな話って言うのもなんだか。
豊美真さんと坂本紅朗さんの豪華絢爛なイラストと漫画ちょこっと｡
リボンがかかってたりお花が乱舞してたり、こういうのがお誕生日イラストの王道ですよね♪♪
「お誕生日はディズニーランドで」 by 森メメント
恒例お誕生日のディズニーランドはつくばもの｡二人きりの筈が、凄い外人団体ツアーになってしまうところが大笑い。
まー、ロイエンタールの忍耐値もかなーり上がってくる訳ですな。

1995年はここで力尽きていたようです｡
というよりも、絶対に年内にあの引っかかっていた発行予定本を仕上げる筈だったのにダメだったんです…(T^T)
冬コミケにはだから、在庫オンリーで参加、例の如く新刊に関しては平謝りだったと思います（笑）
表紙まで入れておきながら落とすなんて…書けないものは書けないのよっっ、と当時何度凄まれたことか（爆）…そして、続く｡