DISIRAL デジタル 企画室 図書館 絵画館 掲示板 elysium Top

たいそうお久しぶりになってしまいました、まだこの企画生きてるんですよ〜(^^;;;
だってやっぱり過去のことより現在進行形の方が大切なので。
あちこち一段落付いたので、ごそごそ過去に立ち戻ってみることにしました。
セリグチから借りた(爆)チラシのおかげで資料集めが楽になったので、ちゃっちゃと遡ってみますね。
唯一前回と事情が違うのは画像のスキャンをセリグチに頼りっぱなしだったのが自力で出来るようになったこと…だからさっさと自分でやんなさいって(>_<)
1994年(続き)
実は、1994年はエリジウムVよりも先に、ある本の予約で明けました。
当初コピー本でしか発行しない予定だったこの本は、DEDIが残した物語でも一番の問題作でした。
しかし、話の中身のみならず西方浄土の発行スケジュールにまで深刻な問題になるとは、このとき夢にも思わなかったのでした(^^;;;

さて、わいわいと楽しくかつ順調に活動していた西方浄土に最初に襲いかかってきた大津波。
それはF1ドライバー、アイルトン・セナの衝撃的な死亡事故でした。
DEDI、そして彼女さまの愛した音速の貴公子は、この年の5月1日、サンマリノサーキットの壁に激突して亡くなりました。
日本でのF1には必ず出かけて行き、ポルトガル語でファンレターを出すために一生懸命勉強までして、何かを愛することにかけてはとても情熱的な二人にとって、セナの死はあまりに大きな出来事で、この後1年近くに渡り双璧創作意欲はがたっと落ち込んでしまったのでした。

何が問題だったかと言えば、先のコピー本で予約を取ってしまったこと。
この頃、「チラシメンバーズ」様たちの数も安定していて、コピー本とはいえとても予約の反響が大きかったのです。
事務担当者の獅子丸にとって予約して下さった方を抱えるのはとても心苦しく、かといって書けないものを形にすることは無理な話という板挟みに陥ってしまいました。
この後、この本が発行されるまでは西方浄土初期の葛藤期間にあたります…そういう時期もあったんです。

時期が前後してしまいましたが…。
「銀幕英雄伝説」
1994年5月5日発行A5版120ページ フルカラー表紙・芹口磨美

芹口磨美個人誌。チラシ掲載の4コマ漫画と、エリジウムVまでに西方浄土の本で発表した双璧漫画、そして書き下ろしありという盛りだくさんセリグチ双璧漫画本。
もちろん超健全Hシーンなんて全くないのに、なぜかオヤジどもの裸は満載という本でした(笑)
漫画に興味があるという友人に貸したまま返ってこなくなり、先日セリグチの手元に残っていた奇跡の一冊を久々に手にしました。
いやあ、何処をめくってもどっしり重たいのを今更ながら思い出しました…筋肉が重たい、ベタの黒色が重たい。
結局小説組がダメなときのセリグチ漫画頼みということで、スーパーコミックシティの新刊はこのセリグチ漫画と多分獅子丸コピー本だったように思います。
その後の夏発行のROSAでは、さすがにほんの気持ちだけ(笑)参加しているDEDIです。


「ELYSIUM4」
御言葉「きみは天使のように歩き、天使のように話す。けれど、君は変装した悪魔のようだ。そう、君は悪魔なのだ。」

1994年11月27日発行A5版124ページ 2色箔押し表紙・芹口磨美

ようやく仕切り直しが出来るようになったのはすでに木枯らし1号の吹く頃でした。
それでも、一度躓いてしまったコピー本の方は未だ出ず。
すっぱり気持ちを切り替えて、先に出せるものを出そうと言うことになりました。
中身を読むと、この頃何に填っていたかとか、何が流行っていたかがわかる、非常にわかりやすい私たち。

    「ただ美しく闇を纏いて−黄昏編・黎明編−」by 獅子丸 挿絵・坂本紅朗
    うー。シンデレラだのなんだのでひたすらコメディー話を書いていた獅子丸名義でうっかりシリアスを書いてしまいました(^^;;;…いつオチるかドキドキしていたんですが最後までシリアスでしたね、というご感想をいただいたものです(ぶ)
    もちろん流行っていたのは「インダビューウィズバンパイア」。アン・ライスを翻訳していた柿沼先生というのが実はセリグチの知り合いで、この後うちの本は柿沼先生の手元にもお届けされるようになっていったのでした(爆)
    そんな西方浄土にこの頃ナンパされたのが坂本さま。超絶麗しい吸血鬼ロイエンタールを描いて下さいました(^-^)
    でも、この話の元になった吸血鬼話は萩尾望都だったりちばひさとだったりするのです。
    「ヒューマンシステム」by 彼女さま
    セナショックの中ようやく描き上げて下さった前編でしたが…後編をいただく夢はついに叶いませんでした。とても残念です。
    「怒りもなく憎しみもなく」by DEDI 挿絵・華沙凛
    「禁猟区」「ヴァレー」などと並ぶミッターマイヤー虐待話ですが、この話は特にロイエンタールがぐるぐるしています(笑)このあたりがDEDIのセナショック後遺症??
    当然のことながらほんの触りの辺りで扉と挿絵が発注されるので、描いていただいておきながら華沙凛ちゃんはちっともラストを知らないままなのでした。
    「CREDO」マジで死ぬほど君が好き・シリーズ第3話 by 森メメント 扉・芹口磨美
    つくばのロイエンタールは悪戯好きな両親が健在で、今回はパパ来日話。ロイエンタール家の秘宝の行方はどうなるのか?そして、ベルゲングリューンは本当にロリコンなのか?おっとりまったり話は進みます。
    comic「スーパーストリートファイター英雄伝説」by 芹口磨美
    だから…この時々の流行りものなんです(T^T)例のごとく裸の男どもが誌面をぎゅうぎゅう言わせながら格闘してます。マジで。
    キャミーロイエンタールや春麗ビッテンフェルトやベガのコスプレミッターマイヤーなどもぎっしりと…後半部分だけでこの本は1トンクラスになっていると思われまする。

なんだかんだと、この年はオフセ本が5冊出た、とチラシにはまとめてありました。なにがセナショックなんだか(笑)
そして、前回この欄でフライング気味にアップしてしまった「西方浄土サンクスフェア」はこの1994年の冬コミケでのことでした。
「電脳仮装天国」「おやゆびウォルフ君」「狼くん6」は、それぞれセリグチ、獅子丸、DEDIのコピー本でした。
暮れに来てようやく予約を取ってしまったコピー本の方も動き出しましたが…ゲタを履くまでわからないのが西方浄土。
せっかく上向きになってきたやる気は春先のイベントにことごとく落ちたことによってだいぶ萎びてしまったようです(^^;;;…1995年へ続く。

ELYSIUM TOP 

BacktoTOP