【あぱれる】アパレル
(名詞) <スキー場> 勘違い型
 
「あの滑り方がアパレルってヤツなの?」→パラレルのことだと思われる。

【あらーむのとめかたがわからないじけん】アラームの止め方が分からない事件
(事件) <輪島の民宿> ケアレスミス型
 

当時としては珍しかったアラーム付デジタル腕時計を購入した和田哲。

組合の夏季合宿に、さっそくしてきた。

みんなに自慢するように見せびらかしている。

さて、会議が始まる。

組合幹部の運動総括報告が粛々と続く。

と、その緊張感を破るように「チチチチチチチチ」と、これも当時としては聞き慣れない金属音がする。

見ると和田哲が周章狼狽して、腕時計をいじりながら飛び跳ねるような仕草をしている。

いや本当に飛び跳ねているのである。

30秒ほどしてようやく騒ぎは収まった。

 

会議の後で和田哲に、

K「どうしてアラームを止めておかなかったの?」

W「いやぁ、つい忘れて。やり方がわからないんですよ」

K「でも一応音を止めることはできたわけだ」

W「いえ、音の止め方も分からなかったんです」

K「だって、さっきちゃんと止めたじゃない」

W「いえ、さっきも全然わからなかったんですけど、時計を止めるフリをしないと、なんかその場が収まりそうもなかったんで、

  鳴り止むまで慌てたフリをしてたんです」


【あるいて 2きろめーとる】歩いて2km
(名詞) <JR駅> ケアレスミス型
 

W「セブンイレブンまでは、ここからだと歩いてェー(としばらくのばしてから)2キロくらいあります」
K「じゃ、走ったら?
W「や、やっぱり2キロです」

→普通、「歩いて」と前置きしたら「○分」と続く。



【いいだばしじけん】飯田橋事件
(事件) <飯田橋のホテル> ケアレスミス型
 

NYの国連軍縮総会に出かける前日、他メンバーと飯田橋のホテルに宿泊したが、

所持金を全てドルに替えてあったため、ホテル代支払いに苦労した事件のこと。


【いちきのあっぷりつ】一企のアップ率
(事件) <組合事務所> アバウト型
 
「一企の今春闘のベアは4.326%くらいです」
→小数点以下がどこまで行ったら確定できるのでしょうか。

【いちまんきゅうせんきゅうひゃくきゅうじゅういちねんいちがつさんじゅういちにち】19991年1月31日

(日付) <関東地協> ケアレスミス型

 

*和田哲が作った湾岸戦争に反対する声明文。

広告産業は平和に守られて成長してきた産業なのです。

自由で健全な広告活動を守るためにも、 私達は大きな声で戦争協力NO!を叫ぼうではありませんか!

19991年1月31日

全国広告関連労働組合協議会

(議長 和田哲郎)

彼は18,000年も議長をやるらしい。


【『いつものみんなも』はつげんじけん】『いつものみんなも』発言事件
(事件) <浦安ブライトンホテル> アバウト型

 

和田哲の結婚披露宴には、「各界」から多数の皆さんが祝賀に訪れた。

広告関係、組合関係、テレビ局関係、大学関係、ちょっとした友達関係、そして行きずりの人関係。

200人くらいの立食パーティーである。 その場での彼の挨拶。

W「私のような者に、このようにたくさんの皆さんが来てくださいまして、本当に有難うございました。 実はこの中には、

 一昨日このホテルのバーで飲んでいて知り合った人もいるのです。

 (その後、その人の「人となり」などが続き)・・・という○○さん、本当に有難う。

 そして『いつものみんなも』有難う」

彼の挨拶の大部分は一人に向けられ、後の199人くらいは『いつものみんな』と一括りにされてしまったのである。

『いつものみんな』が少し哀しい思いをしたのは想像に難くない。


【いとうじけん】伊東事件
(事件) <春闘臨時総会> 勘違い型
 
和田哲自らが当時の一広の執行委員会に要請し、伊東の会場の地図まで渡していながら、
自分は沼津を伊東と思い込み、沼津に行った事件全般 を指す。

【いとがかり】糸がかり
(名詞) <組合の集会> 組み合わせ型

 

「この回答をもって組合としては、解決の『いとがかり』にしたいと思います」

→糸口+足がかり


【いろこう】色校
(名詞) <デスク> ケアレスミス型
 
家庭用FAXが普及し始めたことを聞いて「これで家で雑誌の色校ができる

【いんろうをわたす】印籠を渡す
(動詞) <酒場> 勘違い型
 
W「僕としてもいんろうを渡したわけですよ」
K「それじゃ驚いたろ、向こうも
W「ええ、驚いてました


【うしろぐさい】後ろ臭い(?)
(動詞) <酒場> 勘違い型
 

「会社としても『うしろぐさい』ことがあるんじゃないですか」

→うしろめたい+うさんくさい

 うしろめたい+うしろぐらい

 うしろぐらい+うさんくさい

いずれかの組み合わせであろう。


【うでどけいにこじけん】腕時計2個事件
(事件) <自宅近くの駅> ケアレスミス型
 

ある日、駅で電車を待っていた時のこと。何時だろうと思って何気なく見た腕に、腕時計が2個

前日時計をしたまま寝て、その姿で再び出かけようとして、いつものとおり時計をしたのが原因らしい。


【うでどけいめもりーじけん】腕時計メモリー事件
(事件) <会社裏の立食いソバ屋> 分類不能

 

あるとき、和田哲が右手に腕時計をして、そこに紙をはさんでいる姿が目についた。
紙は汗まみれで、悲惨な状態。理由を聞くと、

(1)和田哲はいつもは左手に腕時計をしている(これは普通)

(2)しかし、何か覚えておかなければならないことを思い出したとき、
   その目安として右手に時計をはめ替えることにしている。

(3)しかし、そのときは左手を痛めていたために時計ができなくなっていた。

(4)そのため、やむなく、右手に時計をしたが、これだといつも「警告」状態であり、
   有事と平時の区別がつかなくなった。

(5)その結果、「右手腕時計状態」で「物覚え要素」を付加するために、
   「紙ハサミコミ」という手段に出たのである。

実に大変な事件である。


【うみのしゃち】海のシャチ
(名詞) <鳥羽の民宿> 勘違い型

 

「このあたりのは新鮮な『海のシャチ』が食べられますよね」

→海のシャチ?オルカ食ってどうすんだ!



【おおくはばっくがおなじねっこ】多くはバックが同じ根っこ
(名詞) <1991年2月24日春闘総会> 重複型

 

「問題の『多くはバックが同じ根っこ』から出てるんですよ」

→バックが同じ

→根っこが同じ


【おおみずなぎどりをおいかけるじけん】オオミズナギドリを追いかける事件
(事件) <若狭湾> 分類不能

 

組合の夏合宿で若狭湾のある海岸に来た。

夕暮れの民宿から海辺を見ると、ひっそりと一人佇み、沈みゆく夕陽を眺めている和田哲。

川瀬「和田さん、何してるんでしょうね」

K「さあ、モノ想いにふけってるんじゃないの」

川瀬「でも、ちょっと違うみたいですよ。少しずつ横に移動しているみたいですよ」

よく見ると、和田哲から4〜5メートルほど距離を置いて、そのあたりでは有名なオオミズナギドリが浜辺に群れている。

夕陽を眺めていると思えたのだが、実はそれほどロマンティックな動機ではなく「夕陽を眺めるフリ」をして、

ジリジリとオオミズナギドリを追いつめるという深謀遠慮に出ていたのである。

和田哲が10cm動けば、鳥たちも10cm動き、和田哲が止まると鳥たちも止まる。

シンクロ現象がしばらく続く。

程なくして和田哲は身体を翻し、突然群れに「跳びかかった」のである。

しかしその直前、気配を察した大群は大空に飛び立った。

誰もが一度はしてみる、他人の目で見ているとコッケイだが、ある種もの悲しくもある光景である。


【おどりこごうじけん】踊り子号事件
(事件) <熱海駅> ケアレスミス型

 

和田哲はみんなで電車に乗るとウキウキする性格である。 目的地に着くまでの車内を行ったり来たり。

突然、車両入口のドアに顔を押しつけようとしたが、足でステップを踏んだためドアが開き、

「ギャッ!」という声とともに顔を引っ張られる。