京都昨今
79、DSK捏造事件T Dominique Strauss-Kahn Forgery aseT


ミッテランとシラク、DSKの手のライン構造を、図解、分析説明しているとちゅう、7月1日、NY.タイムズが、DSK裁判の継続が難しいとの報道をした。

1) 原発反対とDSK逮捕
第一次世界大戦につづき、第二次世界大戦の、敗戦国である、ドイツは、先進国のなかで、戦争を絶えず反省しているように見える国家である。19、20世紀の新しい科学技術を生んできたドイツは、地震と津波による福島県でおきた原発事故により、3月から原発反対の市民運動が、ハンブルグ、ベルリンなどの都市で活発となり、5月に廃止の方向へ決まり、6月6日、連邦議会で決定され、6月30日、2022年までに全廃となった。

ドイツの影響もあり、イタリアは、6月13日、国民投票が行なわれ、首相がメディアを支配しているため、過半数に達しないと言われていたが、57%の投票があった。この決定のとき、原発推進をしてきた、ベルルスコーニ首相たちが、映画のシーンのように、「イタリアは、民主主義の国だから、、、」と子供からの抗議に、父が頷くように言った。この報道に映像は、ドイツ、フランスより、日本のメディアが早かった。

原発廃止の運動だが、原発大国で、電力を輸出しているフランスが、過去、1968年、民主化の五月革命で知られるように、反対運動が活発になると、言われている。

5月、ドイツ政府からの、原発の意見を、ヴェルト紙(DIE WELT)で見ていると、NYで、IMFのドミニク・ストロスカーン専務理事 Dominique Strauss-Kahnが、強姦容疑で、逮捕されるという、ニュースが流れてきた。
このとき、2012年、DSKが大統領になると、フランスで、原発反対運動が、加速するため、アメリカが工作したと言うのが、わたしの感じ方だった。

2)DSKの中川昭一への言語と仕草
ストロスカーン専務理事の、言葉と仕草など、2009年2月、ローマでのG7サミットのとき、日本の財務大臣だった中川昭一が、IMFへ、1000億ドル寄与した事の調印式で、見ていた。

DSK専務理事の、調停でのサインと、調停書面の受け渡しを見て、わたしには、DSKの人格が、フランスが持ち備えた、文芸の領域を、背景にして醸し出てくる、極めて上質なものであると感じていた。文化が違う、他人種が見て、わかるまでには、DSKの生来の優れた資質に、政治家として、人格が形成されるまで、鍛錬してゆく才能が必要だったと思った。

DSKの言動からだが、難しいとされる、国際間で通じる礼儀を、日常の続きのように、こなす事ができるのだから、フランスを代表する政治家であるとの想像はついていた。

2009年2月、このような調印式になれたDSKには、USと同じく、IMFがたかってばかりの日本、この日本の中川 昭一(1953‐2009)を、西欧に慣れなくて、いまだ神様を信じている田舎者と感じただろう。DSKの言葉と仕草だが、中川をおぎなう、優しさが出ていたと、わたしは感じた。

3)歪んだ権力に従うNY市警
欧米諸国における、DSK専務理事の、アナウンスとメッセージだが、DSKの頭脳の良さだろう。DSKはインタビューなどのおり、相手に気遣い、どのような場面でも、多少のユーモアを交えてゆき、精神的に余裕をもった言い回し方で、しなければならない表現を進めようとする。
いつもUSを優先し、卑劣な構造のUSの経済社会へも、極めて注意を払い、他のどんな国より、有利であり、大きな潜在力をもっている国家であると述べてきた。

だれが画策したのか、NY市警による、強姦での、DSK逮捕だが、教養のないものでも分かる犯罪劇仕立てである。
工作されたと思える、メイドのシャツについたDSKの精液だが、代わりにDSKの指紋がついた「ナイフ」でも突き刺さっていたら、DSKが犯人なのか。

有名なUS「CIA」に、イギリス情報局「MI6」などの背景と、教唆されているからなのか、しかし、職務が大事と言っても、アリバイが成立している重要人物へ、捏造の強姦芝居が、5月から7月まで、裁判で成立し、維持できている、US社会に、奇妙さを感じる。

嘘だらけのメイドたちと、工作された犯行現場に、NY市警、検察、判事まで、倫理感なく、大騒動に加担した。
社会の木鐸であるべきマスコミも、不況だからと言って、世界の金融危機脱却のため努力しているDSKに、冤罪をあてはめ、平気なのが、わたしには、理解できなくい事だった。

ドイツだが、2010年6月、USの記者に揶揄された、鳩山由紀夫政権が終結したとき、政権批評も無く、USの采配による沖縄の基地問題を映像で流した。
USにたかられてばかりいる、ドイツ、イタリア、日本という敗戦国同士が理解できる、安い制作費による、目立たない日本の政治ニュースと違い、DSKのニュースは理解しやすいように整理してあった。

ドイツのマスメディアは、こういった強引すぎる事ができるUSも、こういった事をされる弱くなったフランスの、国際上での状況も、何かが終焉したという事を伝えたいのだと思った。フランス24を見ると、同時中継の、アナウンサーの声が、うろたえているように聞こえ、ル・モンド紙はじめ、他社の、記者の声も、同じく、どのような状況なのか、把握できず、怯えている声だった。

DSKの逮捕劇は、侵略戦争と強姦を民族特性としたUS帝国主義の終焉と見なせる、重要な、社会兆候である。ニュースを聞いたとき、USを少し知った日本人は陰謀との判断だった。
だが、日本のニュースは、逮捕から、5月と6月の裁判も、NYからの受け売りで、強姦したかのような、出来事を伝えるだけで、疑惑事件の真実を追求してゆく、姿勢など感じないものだった。
中国の扱いは小さく、韓国の扱いは無いに等しかった。

4)なされていない強姦の時間と内容の検証
あきめて、CNN、ロイター通信、AP通信などを見た。
5月14日、夜7時まえの、報道では、NY.TIMESの地方版が、比較的に、明快な文章で報告した。NY.タイムズは、強姦の手順など、NY市警、ポールJ.ブラウン(Paul J. Browne)広報の副局長によるとしているが、汚い商売だけれど、強姦記事の原因は、DSK本人にあるのだからと、理性なく責任転嫁し、15日からは、DSKを揶揄する噂話も、事実のように書きだした。

14日の夜6時33分、最初に報道をしたメディア、NY Postは、飛行機が飛び立つ、2分前に逮捕された、DSKは、「どういうこと?」("What is this about?")とだけ聞いたと、通俗的な映画を見るような表現が多くなりだし、多くのメディアは、責任は逮捕したNY市警にあり、完璧な脚本があり、逮捕後の、次ぎのステージは、DSKの連れ子関係が、「わたしも被害者」と騒ぐだろうから、DSKへの人権配慮など無く書けると、祭り状態の内容になった。

DSK事件で、一番重要な箇所は、「強姦」された「時間と内容」の検証である。
ところが、これらの検証に入ると、強姦劇の捏造がバレルためか、DSK専務理事のソフィテルの宿泊料金を、割引の800$(6万5千円)との事実を避けながら、通常料金の一泊3000$(25万円)、アフリカの移民は一日1$の生活と言い、年収はオバマ大統領より上とか、ニュースをはじめて聞くものにもわかる、保釈金と豪華なアパートの家賃など金額を中心とした表現を進めた。

この論理の立て方で進めたいなら、比較は、DSK専務理事の所得と、メイドの所得になる。そして、少し、厳密にするなら、DSK専務理事の仕事時間に社会責任と、メイドの労働時間と社会責任との比較が必要となる。

IMFの専務理事は、銀行家もなり、社会地位へ辿り着くまで、道のりがあり、終日緊張する仕事である。いっぽう、ふつうのメイドは、学生のアルバイトでもできるだろうし、勤務が過ぎれば解放される仕事である。ところが、この点の追求を、USのマスコミはしない。

USや世界で見られる、犯罪のすべて、DSKが悪いと言う記事だらけになってきた。一流ホテルでの、これまで聞いたことのない犯罪なのに、この事件を、批判し分析するのに、男が権力者で強く、女は被害者で弱いという、歴史を背景に、選ばれた白人種で、差別してはいけない黒人移民の労働者と言う、ステロタイプを使った。

USメディアは、事件はじめ、DSKの著名な妻アンヌ・シンクレアが、DSKを見放すのでは無いかと報じ、次には、アメリカの恐喝金なのに、庶民には莫大な保釈金を払える妻との報道に、一貫した。

USの報道の仕方が、常識を逸脱していると思ったのは、強姦をする側が、快楽を得たとすれば、DSKはこの快楽を得た側となり、DSKを支える、フランスでは著名な妻(Anne Sinclair)と娘(Camille)も同類であり、DSK夫妻が備えるフランス固有の文化も批判の対象とした事である。

女性同士の比較であるなら、大統領のファーストレディも、オリンピックで活躍した黒人女性も、ひとりのメイドと、仕事の内容も、権利も同じと主張すれば良いだけの事だのに、批判の方向性を見ると、妻アンヌ・シンクレアの祖父は著名な画商で、その財産を受け継ぐ、妻も悪いと言うように、論理が無くなって来ても、「強姦事件の容疑者の妻」への批判だから、DSKと共に人権など無いという風になって来た。

5)ミッテランとシラクとの間を示す、DSKの手のライン
DSKの政治家として才覚をしめす、思想の在り方の理解を、日本人にも、分かりやすい人物を使い、手のライン構造で、比較すると、時代の変化を脳裏に入れなければならないが社会党の「ミッテラン(Francois Mitterrand)」と、右派の「シラク(Jacques Rene Chirac)」を総合した人物と思えばよい。

ミッテランとシラクは、極めて、慎重で、感情を抑える人たちであり、彼らは、ありふれたフランス人ではない。が、フランスの識者によると、フランスを代表する政治家らしい。それならば、アメリカに従順なだけ、将来の建設に展望がないと評価されたサルコジ(Nicolas Sarkozy)と違い、DSKは、周囲の考えを聴き、考え、発言し、信仰を大事にしようとする、フランスの典型的な政治家となる。

USのマスコミが、デタラメな作りをすると思ったのは、事件発端時、高級ホテルと言いながら、宿泊先の部屋を、強姦し易そうな、ビジネスホテルぐらいの狭い物を映し、解説をはじめるメディアがあった。
これが加速して、2008年買春で辞任した、NY州のスピッツァー(Eliot Spitzer)前知事に関連したと言う、マンハッタンの売春婦を登場させた。

売春宿の女将(Manhattan Madam)が、DSKは手荒なので、二度と相手をしたくないと、売春婦が言っていると言い、タイム紙(The Times)が2002年から2006年、DSKが顧客だったと、書いてたことから、フィガロ紙(Le Figaro)まで写真入りで、掲載しはじめた。

DSKの「犯罪容疑」を、肯定しているような記事がつづいたが、犯罪が事実であり、女性たちへ、用心と、被害者への理解という報道なら、「悪質な強姦の行為」の心理や行為を追求してゆき、売春婦が記憶にあると言う内容など、マスメディアに載せる必要のないものである。
なのに、これらが事実かのような報道をして、強姦に遭遇した被害者へ、インタビューを向けはじめ、まるで、DSAが、NYの女性を何人も強姦して行ったかのような、これが、事実を追うマスコミかと言う内容をつづけた。

USの感情的で無秩序なニュースに対し、フランスのメディアは、犯行時刻などのアリバイから、USの報道は捏造で、事実と違っているとした。

6)発端は、すべてジバンシーの役員の娘
DSKの、一連の「強姦事件」の、発端だが、DSKの、二番目の妻の連れ子(トリスタン・バノンTristane Banon、1979.6.13. 32歳)の、空想「与太話」と、2011年社会党の大統領選挙候補者の党内予備選挙に出る予定の、母親(アン・マンソウAnne Mansouret)が原因である。
彼女たちを、このような言動へと向かわせる動機は、彼女たちが言うところの、成功者への憧れと、DSK夫妻が政治家として実践している行為への嫉妬と言うことである。彼女たちのは、実に愚かな言動にみえる。フランスの成熟した知識人は、DSKがIMF専務理事になった2007年、この時の、連れ子の騒動に、嫌気がさし、無関心でいたいのだろうと思った。

NYからのニュースが記憶にあると、この直情径行で破壊的な性格をした女史が、DSKの二番目の妻なのかと誤解してしまう。また、常識を逸脱した、彼女たちの主張だが、DSKへ、相応しくない発言だと、厳しく注意する報道がないのだろうかと思ったら、マンソウ女史は、社会党の地方議員で、香水のジバンシー(Givenchy)の役員だそうである。

マンソウ女史の、話し方が奇異なので、何人?と思うと、1945年にイラン(テヘラン)に生まれ、父がイラン人で、母がベルギー人で、21歳のときフランスへ帰化したそうだ。
イメージで売る、香水と服飾の「ジバンシー」だが、この世界に知られるブランドと企業の大きさが、DSK夫妻を威圧し、DSK事件が成立していると言っても過言ではないだろう。

不況の中、「ジバンシー」からの、広告収入の関連だろうか、ルモンド(5月16日)は、この32歳の連れ子について、「連れ子の不満」と記事にしている。中学校を卒業したのだろうかと思える、甘えた言葉づかいをするトリスタン・バノン嬢のため、充実していない内容である。
他のメディアとの主張をまとめると、一見、10代初めではないかと思える、幼児の風貌をした連れ子の話し方と中身だが、この依存症は、どの国にでも、あるだろう。

この女性は、義理父の時代もあり、著名になった政治家のDSKに、22歳ごろ(2002年)取材して、本を書くことができた。DSKに世話になりながら、DSKが大統領候補になったから、自分自身も、本を売り、女流作家になりたいと主張している。

育ての親が社会党の議員で、大手企業のジバンシーの役員なら、充分と思うが、それでも不満の連れ子は、父親がちがうだけの、実の妹は、DSKの娘で、良い暮らしである。DSKの妻も同じ女なのに裕福であり、わたしも、すごく有名になりたいと表現している。

昔、取材のとき、DSKに国会の秘書は、太った60歳ばかりで、これは問題ねと批判すると、DSKは、きまりきった事を言い、質問事項などがあれば、アパートにと住所を教えてくれたので行くと、「お母さんから、エッフェル塔で、頭をぶつけたって聞いて、心配していたけど。離婚してから、何年ぶりだろう」とDSKが言い、抱きしめようとしたら、急に叫んだ、事実はこの程度のようだ。
すべてトリスタン・バノン嬢と母親の意思が原因なのに、責任をDSKにするところでも分かるが、天と地を逆にし、1分で言えることを、10分かけても言えない、才能を持っている人たちである。

育ての親にしろ、この連れ子も、義理父でもあったDSKが、NYの刑務所から、警察に連れられ、出入りする様子を眼にし、DSKと妻を支える妹の深刻な表情を見れば、このような状況に慣れない、62歳の国際人の心身が危ないと思うはずである。
西欧の経済も貧困なまま、移民問題が増大し、パリもホームレスだらけで、必要なのは、フランスだけでも、安定にできる有能な政治家である。なのに、自分の本を売りたいとか、育ての親、アン・マンソウ女史の社会党の大統領候補選が大事と言えるのは、完全な「愉快犯」の性格を持った人物たちと分類できるだろう。

2007年、この連れ子が、テレビの雑談番組で、DSKの事を、話したことから、DSKの部下になる、IMFのアフリカ担当で、ハンガリーの経済学者ピロスカ・ナギィ(Piroska Nagy)が、セクハラを受けたと言い出した。それで、2008年、IMFが調査したら、この女史が、上司のDSKに高い関心をしめし、メールなどを送信していた事がわかり、取り下げたという事件がおきた。
さらに、大統領選にからみ、反DSK側から、2011年4月、DSK夫婦の隠し撮りスキャンダルと言うのが出された。内容は、DSK夫婦が、高価なポルシェに乗っていたと言うもので、調べると、他人のクルマで、1970年代の、ポルシェの宣伝かと思う、内容である。

この連れ子の実母は、2番目の妻ブリジット ギルメットBrigitte Guillemette,で、DSK専務理事は、1983年、ブリジット女史に出会い、4歳の、この連れ子(Tristane Banon)が居るのに、結婚をし、1985年、このブリジット女史との間に、カミーユCamille女史が誕生したそうである。

5月14日のDSK事件には、二番目の妻、ギルメット女史が、ルパリジャン紙(Le Parisien )の電話取材に、10年間の生活からだけど、DSKは、ドアを閉め、ロックをすることなどしない人で、魅力ある女性には弱いが、暴力的な人間ではないと、DSKの性格を述べている。そして、わたしとDSKとの娘カミーユCamilleと、14日の12時30分からの、レストランでいっしょだったアリバイを、NY市警は、どのように説明するのかと言っている。

7)ギニア製メイドが主張する捏造劇
@、5月13日、2007年11月、IMF専務理事に就任して以来、仕事場が、NYなので、DSK専務理事は、タイムズ・スクウェアにある、フランス系の高級ホテル・ソフィテル(NY ・Sofitel)を、常宿とし、この一年では、6度、宿として、事件前日の13日、このホテルの28階 「2806号」室のスイートルームに泊まっていた。
A、5月14日、午後1時、ギニアから、1998年アメリカへ、3歳の娘をつれ、移民として来た、プル族 (Peul)出身の、ナフィサト・ディアロ Nafissatou Diallo 32歳、身長183センチ、体重95キロと、ずいぶん大きいメイドが、強姦されたと、報道では言っている。

被害者と言っている大きなメイドの、身長を、仮に、20センチほど低い、160センチとしても、16歳ごろ出産した、32歳の、アフリカ人女性の「臀部の形質」を考慮すると、加害者が痩せた青年でも、この被害者の主張する、強姦などできないし、まして、DSKの年齢と体型では、拳銃やナイフで脅かさないかぎり、不可能な事である。

フランス語で表現するみたいな、ギニアからのメイドだが、NYのハーレムのエイズ患者向けアパートで暮らし、ホテル・ソフィテルには3年目の勤めになる。が、清掃が中心のメイドで、正社員にしてもらえないとのことだ。

ソフィテルのような、高級ホテルのばあい、メイドは、どこまでも、係員であって、複数で動く。そして、これをチェックする、ホテルマンが必ず居り、さらに上司がいて、重要な客の事は、絶えず、教え、注意をする。

メイドだが、DSK専務理事から、清掃依頼を受け、DSKが誰だかわからず、DSK専務理事がいる、2806号室の、広いスイートルームへ、午後1時、ひとりで、入室し、寝室のドアを開けたと言う、信じられないことを、創作し、主張した。
ホテルのスイートルームへ、もし、ギニア製メイドが、ひとりで行ったばあい、このメイドの同僚が、上司に知らせるだろうし、10分でも、本来の持ち場を離れたばあい、厳しい注意がある。

8)IMF2007年、DSK専務理事の時代
DSK専務理事のスケジュールは、翌日(15日)、ドイツのメルケルAngela Merkel首相の要望で、会う予定があり、このため、14日の午後のエール・フランスで、飛び立たなければならなかった。
西欧では、2009年ギリシャがIMFから、支援を受けた。次いでアイルランド、そしてポルトガルが危機に陥ったため、780億ユーロ(8兆9000億円)融資の負担額は、ドイツが中心で、融資額面の、確認のため、メルケル首相は、DSK専務理事と、相談の必要があった。

他の国が貧しすぎるから、質素ながら知恵で工夫して生活をする、ドイツが豊かに見えるだけで、ドイツも不況である。
東西ドイツで苦しみ、統一後の長い不況から、少し落ち着き、真面目なドイツ国民が稼いだ、大切な生活のための資金を、ギリシャに、注ぎ込んで行ったら、近々、ドイツも、社会の安定が望めない、回復のない、社会構造になってしまうことは、メルケル首相も、DSK専務理事も、考察ができていただろう。

20世紀終わりから、21世紀にかけての、今回の不況は、USがコントロールしている中国を、欧米や日本の工場にしている事が原因であり、中国の繁栄は、中国が開発したオリジナルが売れたのではない。
これらから、西欧は、「ユーロ圏」での、西欧は西欧との、従来の農業中心に、生み出すのに叡智がかかる、知的財産のブランド産業に戻せば、少し経済は、基へと変化してゆく。

IMFは、従来、「財政再建を」と不況経済へ、緊縮、節約と主張してきたが、DSKが、IMFの専務理事に2007年11月1日に就任して変化した。
DSKは2008年1月26日ダボス会議で、景気対策として、「世界各国が財政出動(公共事業拡大)を」と、逆の金融政策を主張した。DSKは正しい。

DSKの選挙広告に、サッカーのユニフォーム姿のものがある。半袖のTシャツは、紺地に、「YES WE KAHN!」とDSKの肖像がオレンジで描かれてある。
元気で勇ましいDSKが現れるものだが、西欧先進国と日本の不況は、ボール(金銭、兌換紙幣)が、動かない、見えない状態に在ることである。
IMFは経済の審判で、ボール(兌換)が消えたら、ルールを考慮し、適宜に、ボールを送り出す、役割があり、DSKは、この基本を知り尽くした政治家である。

現在、西欧諸国の不況、停滞は、中国経済にある。が、US支配下の中国に向かい、DSK専務理事は、2010年10月8日、ワシントンでのIMFの会合を経て、10月28日、自国の金融のため、通貨を切り下げる、経済政策を、貨幣は武器(Weapon)として使うことは、良くない、長続きしないことは、歴史が証明していると、厳しい口調で、注意し、どこの場所でも、先行きの経済は分からないと述べている。
DSKは、2010年10月に、中国は、人民元の引き上げが妥当であると言い、2011年3月も、人民元の引き上げが、全世界経済のバランス上、当然であると、中国が早く対処しなければならないと、中国の為になる、意見を言った。

中国経済は、世界とのかかわりから、現状の労働賃金が安い、独占経済であれば、中国国内が維持できず、短い期間で、崩壊する。2011年の国際状況を知れば、中国は、周辺国家と、摩擦を少なくして、賛成してゆかなければならない。が、西欧や日本人と違って、信仰のないNYのアメリカ人に似た中国という国は、歴史上、破滅するまで、気づかない民族性を持っている。

物が溢れだした中国社会に平等感が無いのは、国際社会をわかろうとする学生や知識人が、中国国内に少ないせいなのだろう。しかし、大衆は、金銭で動いているのだから、人民元の兌換は上ってゆき、人民元の引き上げは、中国の生産物が欧米の模倣であれば、製造価格が近づくと、必然として、中国経済は失速してしまう。
NYのアメリカ人もわかりながら、現在は、一番の、利用しやすい顧客だから、戦争と賭博が好きな、中国支配者に合わせ、数年後、中国をつぶす予定なのだろう。

欧米経済に、中国経済の弱い構造など、DSK専務理事クラスの頭脳だと、周知の事だろう。

メルケル首相につづき、16日、17日には、ブリュッセルで「ユーロ圏財務相」との、金融危機の会議があり、18日には、「ユーロ圏」を立ち上げた、ブリュッセルで12回目の経済会議があり、DSK専務理事は講演の予定で、通常の忙しさではない。

ギリシャは、人口1100万。このうち公務員の数だが、「ギリシャ公務員連合」(約75万人)、国営企業従業員を入れると、全労働人口の20%以上が公務員だそうだ。
公務員は、国や地方の経済社会の、ミニ・専門家でもあり、ギリシャは、民間人の倍の給与を取っているのだから、このような不況の原因は、自分たちと言う責任の、自覚が、一番必要になってくる。
公務員の制度を変える事が重要だが、生活の安定は食費の事になるので、第一次産業従事者の同士の兌換と、公務員同士の兌換の二種類を、新たに発行し、三種類の兌換を平行利用すれば良いのではないか。

世界経済を知るDSKの逮捕で、安心したのか、USは、財政赤字が5月16日の時点で、法定上限に達し、国債発行をこれ以上出来なくなった状況のため、国債枠を広げると言う、経済崩壊ニュースを、小さく報道した。

ギリシャも同じで、2009年2月、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)へ金融支援を要請して、4月に回答が来るまで、2ヶ月かかったことを忘れ、2011年、金融支援はもういらない、IMFの忠告はきかない、自分たち流で、倹約してゆくと、都合のいい事を言い出した。そうしたら、6月にストが拡大し、また、IMFから追加支援を受けることになった。

西欧では金に困ったらドイツである。第二次世界大戦の事で、日本どうよう、USに搾取されながら、工夫し、西洋の中で、働くのを生きがいとできるドイツの国民性のため、経済状態も、他よりは良い。

これから、ドイツも、原発を中止の方向へもってゆくため、表面上、不況と直面する。そのため、メルケル首相は、信頼できる、DSK専務理事に、ドイツが負担する、額面を、相談する計画だった。17日からの、他の西欧諸国の財務大臣とも、経済危機打開の、会議の連続となるため、DSK専務理事は、携帯電話7つを使い、連絡を取り合っていた、最中の事らしい。

IMFは、欧米中心だが、経済界の審判である。世界経済は、紙幣と投資証券など、紙に書かれた約束事の書面、この「兌換」で動いている。現在の、世界経済の、巨大で精査な金融の流れを、官僚など、他人のアドバイスなしに、発言できるひとりが、DSK専務理事と言うことであり、欧米諸国にとって、いかに重要な人物であるかがわかる。

9)強姦時間を、立証できないNY市警と検察
メイドによると、DSK専務理事は、経済危機という緊急事態のとき、バスルームから、裸(はだか)のまま、メイドを、追いかけたという。
(1)裸と、(2)バスルームは、ホテルが在る文明社会であれば、どこでも通じる話だろう。
が、「ギニア製32歳、身長183センチの、骨格は強いが、識字の弱いメイド」に、「フランス製62歳、身長170センチの、太りすぎ精力も無いが、経済と文化表現には溢れる才能を出す専務理事」、これらの特性は、どのように合致するのか。
骨と筋肉だが、人種では、黒人種の骨が一番硬い。肉体労働をしている、ギニア製32歳に、神経労働のフランス製62歳が、かなうのか。

フランスをはじめ、国際間を、政治の力で、良くしようと、1991年から、20年間、議論して、2012年フランスの大統領候補NO.1の、DSKと賢明な夫人に対し、USにイギリスの諜報部は、DSKへ「強姦」という、ありえない事項を捏造したのではないか。

メイドはDSK専務理事が在室のとき、DSKの部屋へ入り、DSKにいきなり捕まったので抵抗し、一旦逃げ、退室しようとした。が、フランス製170センチ、62歳が、追いかけ、ナフィサト・ディアロの、股間を握り、服を脱がし、着衣、下着を破ったそうである。

ギニア製のメイドによると、DSK専務理事は、寝室へ引っ張り込み、鍵をかけ、強姦し、さらに廊下から、バスルームにかけて襲いかかり、この過程で、男性器を、メイドの口に二度入れ、射精し、つぎに、メイドの肛門へ男性器を入れ、肛門などを傷つけたそうだ。
結婚をし、子持ちで、離婚をしてから、恋人できた、32歳の黒人種にとって、頑丈な歯で、性器の噛み切りなど、簡単な事である。
抵抗すれば済む事なのに、メイドは、DSK専務理事に、女性器をつかまれ、傷つけられ、肛門も傷つけられながら、口に入れられた精液を、赤いカーペットに吐いたそうである。

メイドに、NY市警と検察が、強姦の証拠とする、シャツとカーペットの精液を考えると、「2806号」室のスイートルームは、精液だらけのイメージになる。が、被害の時間が成立しない事と、メイドの行為だが、USのメディアに、イギリスのBBCが、5月15日に報道した、「14日1時」ごろ、計画者から、いきなり言われて、この種類の芝居はできない。
これらも用意されたものであれば、冷凍保存していたDSKの精液をカーペットに付け、その上へ、メイドに唾を吐かせればしまいである。

この経過を考えると、DSKの日常を知っていた、犯行者たちの、精液の収集場所として、仮に、マンハッタンの売春宿の女将(Manhattan Madam)の主張が正しいとして、2002年から2006年にかけて、接点を持った時、高級売春婦に、精液を収集されたか、NYソフィテルなら、2007年11月以降、「2806号」の精液を数回分、収集されていた事になる。

NY市警によると、DSK専務理事は、16日、ブルックリンの病院で身体検査とDNA検査を受けた。そして、胸に引っかいた傷があったと言う。
フランス人である、DSKの、年齢と体格と仕事を考えればよい。食事でワインを飲むと、仕事からの緊張で、アレルギー反応が起き、シャワーの時とか、夜中でも、しらずに掻いてしまうものではないのか。

映像でみるDSKの表面だが、わたしには、オペラ歌手に居るような、ワイン樽の体型に見える。「DSK=ワイン樽」だが、これは、わたしの錯覚で、62歳のDSKを身体検査したら、ロシアのマトリョーシカMatryoshka dollみたいに、いくつもの縫いぐるみを着ており、実際は、スマートで、30歳ほどの体力なのか。

10)「嘘を付いていない」といった、メイドの嘘
ギニア製メイドが言う、危険なDSK専務理事だが、きわめて野蛮なDSKから逃げたメイドは、部屋を出て、フランス語を使い、ホテルの従業員に告げた。そしたら、従業員が、NY市警に連絡して、逮捕となったそうである。

ギニアは文盲率が高く、アフリカの言語も、フランス語の識字力にも欠け、複雑なアメリカ語の理解など、困難に近いだろう。
中国は纏足をはじめ、女性への、無惨な身体改造の、長い歴史がある。が、人類学から、考慮すると、ギニアなども、傷口から死にいたる「女子割礼」が残る、地域であり国家であり、アフリカの熱帯地域の性行動は、人類学者たちの、記録があるだろう。

ギニア製メイドは、NY市警に、「わたしは嘘をついていない」と言ったそうである。
メイドが襲われたという主張の「14日の午後1時」、DSK専務理事には、同時刻、娘とレストランに食事をして居たという、完全なアリバイがあっても、NY市警は、欧米言語が不自由な、ギニア製のメイドの訴えを信じた。

無法で、強行すぎるNY市警と裁判所の審判は、メイドのシャツに、付着した、精液のDNA検査すると、DSK専務理事、彼自身のと、合致したという、一点である。
精液だけにより、DSK専務理事を逮捕し、裁判により、NYの、島全体が刑務所になっている、ライカーズ島 (Rikers Island)へ収監した。

DSKの写真であれば、これは10年、20年まえと知人には、区別がつく。しかし、精液だとどうなるのか。証拠とした精液が、10年、20年まえので、冷凍保存され、用意されていたものであれば、どうするのか、検察と判事に、これらの考察はない。
また、強姦でなく、拳銃やナイフでの、殺人未遂事件としたら、どうなるのか。
たとえば、メイドのシャツに、DSKが使用する書斎のナイフや、台所の「包丁」が、突き刺さっていたら、DSKが犯人なのか。
殺人はどこの国でも悪い。殺人には、いろいろな要素があり、NYのばあい、NY市警の、殺人課(NYPD's Homicide)の専門の刑事があつまるだろう。そして、検証してゆき、犯罪と同時刻、別の場所に居たというアリバイがある人物は、参考人程度として扱い、容疑者リストから、除外するだろう。

DSK事件は、14日午後1時にひとりで入った。DSKが誰だかわからなかった。スイートルームに清掃のためノックもせず入ったと言う、常識から外れ、矛盾だらけのメイドの主張だけで、構成されている。
DSK逮捕という重大な事件であっても、地裁を経て、5月19日は、最高裁判事での裁判であっても、被害者のメイドへは、検察も、法医学を使った、確かな検証はせず、裁判が進んでいることに注意が必要である。

ここへ至る要素も、複雑で、強姦時間が合わず、強姦時間が成立しないのに、短絡な考え方で、DSK逮捕と成った。DSK事件から、ビル・クリントン "Bill" Clinton大統領の、モニカ・ルインスキー(Monica Lewinsky)による、「青いドレス」(1998)も、真相は、何か、わかなくなる。

11)ドイツの「O104」の発生と肉食文化
移民に旅行者を加え、習慣が違う、人種が交錯する時代に、格段衛生観念が発達した、ドイツで、5月、大腸菌「O104」による死者が増えると言うニュースが世界に伝達された。
食べ物と言う、ヒトの生活に、必須の物のため、病気への防御のため、まず、きれいな水による洗浄の効果で、次に、滅菌のための加熱行為があるのを、いつのまにか、忘れている。

今回、ドイツのサラダだが、発生源は、特定できないとのことである。「O104」の発生への形相、この順序が断片でも、分かれば、新たな予防医学になるだろうが、集団のばあい、作り置きが、一番の原因だろうから、経費からの合理性を、見直せば良い。
一時、スペイン産のキュウリが原因とされ、ドイツでキュウリを放棄している光景を見たとき、あのウリのような大きさのキュウリだと、日本人のばあい、「糠漬け」にしたばあい、朝、昼、晩と分け、一日のおかずになると思った。
ドイツの八百屋の人たちが、自分たちは中毒を起こしていないと言っているのだから、キュウリなど酢漬けでも良いし、糠漬けによる乳酸菌で殺菌し、さらに焼くか、炒め物の料理にして使えば良い。なぜ、野菜の専門家である、八百屋の人の意見を聞かず、放棄してしまうのか。

草食が中心の日本人には分かりにくいが、ジャズピアニストの山下洋輔が、1980年代、40歳と言えば初老と言われた時代、公演先のドイツと思うが、メンバーと共に、西欧ではふつうの、肉料理を食べ、食後、のんびり夕陽を見ていたら、性器が独立し、射精して、驚いたら、メンバー全員が、同じ現象を起こし、これが肉食文化かと、感嘆する事柄を、エッセイにかいていたと記憶にある。

フランスはスキー国でもあるから、ジャンプや回転競技は、タイミングや呼吸を間違えると、重症から死に通じる、スポーツであるとは、多くの人が知るだろう。
DSKが、10代の、1960年代から、スキーウェアが、身体にぴったりしたものが出てきた。競技場が、風や吹雪で、待機時間が長いとき、緊張と疲労から、ぼんやりしているとき、競技への集中さを、欠いては危険なので、コーチや監督は、自慰をしておく事と指示をする。
同じく、体臭問題で、腋臭は、日本人は10%単位と少ないが、欧米人は70%ぐらいで、アフリカ人は100%である。
このため、欧米人は、香水を使うが、麝香musk系で、効果の高いものは、嗅ぐと興奮してくる。
欧米の社交界だが、著名人が、長時間にわたる会議とか、飛行機に乗ったりするときも、男性には、同じエチケットが必要になる。
欧米はエイズ社会でもあり、コンドームは必需であり、これらの処理物が、部屋に残っている可能性があり、DSKが大統領になるのを拒もうとする仕掛け人が、NYのソフィテル以外の物を、計画的に、利用したと言う、考慮も必要になる。

12)DSKのアリバイ、真実を無視できるNY市警
NYの、ソフィテル(Sofitel)に宿泊していた、ドミニク・ストロスカーン専務理事 Dominique Strauss-Kahnは、5月14日昼、娘との食事のあと、翌日、ドイツのメルケル首相に合わなければならないから、ホテルをチェックアウトした。
娘Camille Strauss-Kahn(26歳)の、理知的な風貌を見て、NYの年配の司法家は、デタラメの審判の進行を、恥ずかしくないのかと思った。

記録では、「12時28分」で、DSKは、ホテルを出る前に、勘定を済ませ、部屋の鍵も返還していた。
NY市警は、ストロスカーンが、メイドを襲ったのは、メイドの主張どおり、「午後1時ごろ」で、飛行機で逃亡の危険性があると、発表していた。
ところが、DSK専務理事に、完全なアリバイがあったため、「推定12時頃」と、訂正した。

が、ここで、仮に、NY市警が変更した、「12時頃」として、ドイツはじめ各国の財務大臣と合うため、秘密事項の書類を繰り、下調べの予習があったDSK専務理事は、外出するときには、メモなど残していないか、確認をするだろう。
この確認作業と、部屋から廊下、ホテルのカウンターでの、チェックアウトまでの12時28分という時間を考える。

風呂上りで、裸の、DSK専務理事は、32歳のメイドを、追いかけ、衣服から下着を破り、183センチのギニア製の股間を握り、女性器の挿入が無理となり、男性器を口に入れ射精し、その後、肛門に入れようとする暴行を連続し、このあと、DSK専務理事は、服を着替え、荷物を持ち、28階から降りた。

DSK専務理事は、ブリュッセルでの金融危機の勉強のため、時間がなく、風呂へ入っていなかったら、どうなるのかは別とする。
追試をすれば分かるが、DSK専務理事が、裸の姿から衣服を着るまで、これをかんたんに20分ぐらいとする。つぎに、28階から、階下で清算が済むまでも、かんたんに20分とする。すると、合計40分で、12時28分を超えてしまう。
NY市警と検察が言う、強姦だと、行為だけでも、30分以上かかるだろうし、これに、暴れた後の、部屋の整理と確認の時間を加えると、60分は必要になる。これらの時間を、検察側は、どのように主張してゆくのか。

NY市警によると、ホテルの警備係が強姦を警察へした最初の通報は、「午後1時32分」で、13分後の「午後1時45分」NY市警は、NYソフィテルに到着したそうだ。

DSKが居る「2806号」室のスイートルームに12時(1時)ごろ入り、仮に30分ほど強姦され、逃げ、強姦のことを、同僚に、フランス語などの言語で告げはじめ、強姦の経過を告げ理解してもらうまで、どれほどの時間を必要とするか。また同僚が信じたとして、次にホテル側のスタッフに告げ、理解してもらうまで、合計30分以上、時間がかかるのではないか。

ギニア製のメイドは、軽傷を負っていることから、緊急医療サービス(EMS)により、ルーズベルト・ホテルTHE ROOSEVELT HOTELに運ばれ、治療を受けたという。
ナフィサト・ディアロ Nafissatou Dialloの兄、別の取材では、恋人との、ギニア製、レストラン勤務とか、トラック運転手とかのママドゥMamadouは、妹(=恋人)には、疲れと痛みがあると主張していた。

教養のないUSマスコミの一般常識は、フランス製の62歳の世界経済に詳しい男であれば、時間をかけない強姦ができる、ようになっているのだろう。
相手の衣服を破り、股間を握り、女性器に挿入しようとし、ダメとわかり、口にして、射精をし、次は、肛門SEXをして、部屋を片付けるまで、これらを、時間なしにできると考えるのが、アメリカの社会正義のようだ。

これも実験すれば良いが、強姦への体力として、DSK専務理事は、10階までの、階段を早足で、登れるのか。また、1キロを中学生と同じように走れるのか。
これらは不可能なことである。なのに、裁判官は、可能と考え、DSK専務理事を容疑者扱いにした。

13)出国手続きを終え、「無国籍状態」でのDSK逮捕
DSK専務理事は、5月14日、午後12時28分ごろ、2010年に大手の通信会社員と結婚をし、コロンビア大学で政治学を専攻し、博士論文にとりかかっている、26歳のカミーユCamille Strauss-Kahn(1985-)との、昼食の約束に遅れないよう、急いで、ソフィテル(Sofitel)から出る。

娘と、前もって予約の入れてあった、レストランで、12時30分を過ぎてから、娘に会い、食事をしており、この食事や、時刻のことは、コロンビア大学のカミーユ女史が、ツイッターに書き込んでいたことで、犯行者たちの予定してなかった事は、カミーユ女史との食事である。

専務理事は、ケネディ飛行場(JFK)につく、午後3時30分ごろ、携帯電話7つのうち、ひとつが無い事に気づいたそうだ。そのため、ホテルに電話で問い合わせたと報道されている。
ホテル側からは、「携帯電話がホテルに在る」と言うことだった。この携帯電話のことも、DSK専務理事が、事実を言い出すと、かなり、違っているだろう。

ホテル側は、DSK専務理事が、社会的役割が明確な人物である事は周知のはずである。スイートルームを出てから、数十分の単位はあるのだから、DSKがチェックアウトする、12時28分前に、気づき、カウンターへ連絡するか、ホテルは、DSKが昼食をとっている、レストランへ持参するか、IMFに連絡するのが、義務である。

ホテルは、通常の行為をせず、NY市警の指示どおり、ホテルの従業員が、届けますと言ったそうである。
が、メイドが、強姦されたと言う、午後1時に、DSK専務理事は居ないし、後日、NY市警が変更した「12時頃」でも不可能な事なのだから、NYのソフィテル(Sofitel)は、ここの点で社会性を失い、高級ホテルとして失格である。

DSKの返事で、NY市警は、空港を管理する「米ニューヨーク・ニュージャージー港湾局警察」へ連絡した。
港湾局警察は、刑事3人を、エール・フランス航空23便へ向かわせた。
離陸10分前になる、午後4時38分ごろ、ケネディ空港当局は、離陸直前のエール・フランス(Air France)機内にいたところを、逮捕にかかったそうである。
国際線での逮捕だが、出国手続きが完了した、飛行機の中は、国籍が無いと言う、条約と法律にのっとる。国際社会での重要人物、金融危機を制御する重大な役目をしているDSK専務理事は、NYはじめ、アメリカ国内と言っても、逮捕できない場所だらけの人物である。国際線の飛行機への搭乗と言う、「無国籍状態」の場所であれば、DSK専務理事と言う、国際法での要人であっても、逮捕できる。

犯行者は、あらかじめ知っていた、この国際法を利用した。そして、犯行者の計画どおり、NY市警は、DSKが、予約し、搭乗している、エール・フランスのファーストクラス、と言う、フランスの政治、マスメディア関係者なら、誰もが分かる、場所で逮捕にかかった。

NY市警の行動だが、DSK逮捕を、搭乗直後ではなく、出発前に逮捕という、映画そのものを実行した。まあ、著名人のときには、マスコミに通報する、マスコミ好きのNY市警と言うから、この事件が、計画的なもので、画策者がこのように操っていた事がわかる。

これらは、すべて、計画的犯行だろう。DSKが無いと認識した、携帯電話だが、DSKの性格からして、これに関しては、何度と、部屋で確認をしていた筈である。
DSKが、ホテルからあわてて、出てゆく事になった理由だが、犯行者たちは、携帯電話を、ぎりぎりまで探す、DSKの性格を知っていたのだろう。

5月14日は、DSKの人柄として、妻をのぞき、去年に結婚をし、政治学を専攻する娘との食事時間が、かけがえのない時間で、約束事だから、携帯電話探しより優先させたのだろう。

繰り返し使える、映像の時代が悪いが、頭の回転が速いDSKにとって、国際会議などが、一番、暇をもてあそんでいる時間のはずである。
視聴者はDSKが、経済での、難しい事を言っている時は見ない。そして、晴れ舞台の仕事の、ユーモアを交えたパーフォーマンスを反復して見る。ここから、遊び人のようなイメージが先行した。

ふだん慎重なDSKが、重要な携帯電話の、管理をわすれるかどうか。これらから、携帯電話は、DSKが宿泊した「2806号」に、5月13日、DSKが就寝する時刻には、無かったと考えるのが普通になる。

これらホテル側の、矛盾の連続から、ギニア製のメイドが、DSK専務理事の宿泊していた、28階 「2806号」に入ったのは、DSK専務理事が娘と食事をはじめ、ホテルへ戻ってくる事が無いと確認した、「午後1時」だろうし、犯行者が、隠しておいた携帯電話を「2806号」に置き、ホテル側に、見つけたと報告したのも、このころと言うことになる。

刑事3人は、機内の、ファーストクラスのDSKを見つけ、刑事の1人が降りるよういったところ、DSKは、「どういう事で?」「不法逮捕になる」「フランス領事を」となど主張したが、国際線の機内は無国籍と言う状況を、改めて察知したのだろう、刑事たちの計画どおり、逮捕され、飛行機を降りた。

論理なく、法外な事ができる、アメリカの刑事に、DSKが従順だったことについて、フランスの「リベラシオン紙」が5月16日に、弁護士でもあるDSKは、2012年の大統領選をひかえているから、4月の段階で、知人に「50万〜100万ユーロ(1億円ほど)の報酬で、政治的思惑から女性関係の醜聞をでっち上げられる可能性を、述べていたと記事にしていた事からも、わかる。

このとき、DSK専務理事が、明日、ドイツのメルケル首相に会い、明後日からは、「ユーロ圏財務相」との会合があると、主張していれば、ハンバーガーと金銭ぐらいしか分からない、USの警官は、DSK専務理事へ、拳銃を、突きつけただろう。

「逮捕から有罪まで」港湾局警察署の刑事3人は、車でDSK専務理事を、空港内の港湾局警察署に連行し、DSK専務理事が、所持していたNYソフィテルの磁気カードを押収した。
30分足らずでニューヨーク市警察、ミッドタウン・サウス Midtown South分署(14分署)の刑事が身柄を引き取るため到着、IMF専務理事に手錠を掛けた。同氏はこの後、NY121丁目の、犯罪多発地域であるハーレムにある分署、NY性犯罪特捜班Special Victims Liaison Unit (SVLU)の、強姦専門の監視ユニットへ連行された。15日午前3時(パリは午前9時)。

フランスの「リベラシオン紙」、「5月15日」は、ギニア製メイドの、事件発端を、NY市警察の発表の、「午後1時」にし、NY市のマンハッタン島(Manhattan)のマンハッタン区 (Borough of Manhattan) を、地図を付け、ストラスカーン事件の経過を、叙述している。
(1)14日(土)、マンハッタンの午後1時ごろ、(パリは午後7時)
ストラスカーンとメイドとの事件が起きる。ストラスカーンは警察が来る前に逃亡。
(2)14日(土)、JFケネディ空港 午後4時40分ごろ、(パリは午後10時40分)DSK エール・フランスのパリ行き、離陸10分前に、逮捕される。
(3)15日(日)、NY市警 ハーレムに午前3時(パリは午前9時)
 NY市警のハーレム分署で、暴行罪により、NY市警はDSK専務理事を拘留し、関係者によると、待機房での、夜の時間、DSK専務理事は、食事も断り、黙秘を続け、ブラフマンBenjamin Brafman,テイラー William Taylor,弁護士への連絡を要求した。
NY市警の広報によると、15日になり、DSKは、朝食に、市警近所の出前で、皿に盛られた、スクランブルエッグ、ポテトフライ、トースト。夕食は、市警周辺から、ハム・チーズ・マスタードのサンドイッチを配達してもらったとのことである。

14)検察が、証拠としたビデオ録画で、崩れる逮捕劇
NY市警により、DSKは、ライカーズ島(Rikers Island)にある収監所の独房に捕らえられていた。
ニューヨーク市警は15日夜、容疑を裏付けるため同容疑者の同意を得て、身体検査を行い、容疑を裏付ける外傷の有無などを調べた。

16日の、裁判のため、DSKは、警察署から刑事裁判所を行き来した。このとき、黒いコートにノーネクタイのDSKは、エンブレム付きのジャケットに斜め縞のネクタイをしたアメリカントラッド、アイビールックの警官たちに、体を拘束され、連れられた。
NYマンハッタンの地方裁判所(刑事)で行なわれた、5月16日の裁判だけれど、最初は、刑事裁判所のメリッサ・ジャクソンMelissa C. Jackson判事女史が、DSK側へ質問をし、代理人の弁護士が氏名、住所を答えた。
つづいて、事件の犯行について、ジョン・A・マコネル John A. McConnell 地裁検事補は、「事件を立証だてる、情報には、被害者が訴える、DSKの強姦行為を裏付ける事柄がある」と言い、マコネルMcConnell地裁検事補は、DSKへの嫌疑は、「通常の強姦行為を超えている」と言った。

DSKは、ギニア製メイドが、逃げられないよう、ホテルのドアを閉めた。それから、寝室に引きずり込み、トイレへ行き、同意なく、胸をつかみ、パンストを力まかせに下ろして、股間を握り、まさぐり、強姦しようとしたが、これには失敗した。そのため、次に、オーラルセックスを、立て続けに二度、実行したと、マコネルMcConnell地裁検事補は言い、この実証として、12時28分、ホテルの入口から、素早く立ち去る、DSKのビデオを、法廷で見せた。

DSKの弁護士は、ブラフマンBenjamin "Ben" Brafman (1948―)、テイラーWilliam R. Taylor弁護士たちで、ユダヤ系のブラフマン弁護士は、NYで、最も鋭く、優れていると評価されている人物である。ブラフマン弁護士は、逃亡というが、エール・フランスは、事件前の予約されたもので、「あわててホテルを出て空港に向かったのではなく、急いでいたのは、実の娘との、約束のレストランで、昼食があったため」と反論し、100万ドルを支払うから、保釈して欲しい。DSKは、NYに居る、コロンビア大学の博士課程の娘と一緒に居ると主張した。

DSK側は、保釈金100万ドル(約8100万円)を支払うと言うのに、DSKを、ライカーズ島の刑務所に送りたいだけの、ジャクソンJackson判事女史は、アメリカとフランスには、犯罪者を引き渡す条約がないし、フランスへ行くと、アメリカへ召還できないし、実際、DSK容疑者は、パリ行きの便に搭乗しており、国外逃亡の恐れがあるし、もう一件の事があるとして、保釈請求を退けた。「在廷時間は26分間」である。
法廷時間は、26分間だが、DSKが14日逮捕され、43時間拘置され、16日の地裁の開廷まで、どんな手続きと、順序を踏んでいたのだろうかと思う。

この2011年5月16日のNY地裁の裁判で、真実を知っているのは、DSKひとりである。警察、検察、判事のジャクソンJackson女史すべて、事実から、順序を経て立証し、これが真実であると検証した人物は居ない。

司法側は、過去の事件(トリスタン・バノン)と、関係のない事を、法廷で、出したのだから、事件の内容を知っているのだろう。犯罪者の、事件は、手口などが似ているとの事だが、DSKで話題となった事柄で、過去の人間関係は、義理親子と部下で、細身の女性という共通項があり、環境や言語が似ているものである。このギニア製メイドは、どのような言語を所持し、DSKと会話などは、あったのか。

移民問題の難しさのひとつに、移民たちが、他の国の法律に抵触し、事件や裁判にかかわったときがある。一番苦労するのは、表現の事であり、真実を表明しているつもりの言葉に、「相互理解」の問題が絶えずつきまとう。DSKほどの知性の持ち主は、これまで、言葉の聞き取りに、不自由や、危機感を抱いたことがなかったはずである。
最初の裁判で、検事補の言った言葉に、聞き取れない部分があったのだろう。ブラフマン弁護士へ、検事補の言葉を、確かめ聞いたDSKの表情を見たとき、サッコ・バンゼッティ事件(Sacco and Vanzetti)が思い浮かび、ムスタキGeorges Moustaki の、♪Maintenant Nicolas et Bart Vous dormez au fond de nos coeurs 声が、わたしの耳に響いた。

NY市警に、歪んだ圧力を跳ね返せる、社会正義を知る警察官がいれば、いったい、いつ強姦されたのかと、ギニア製メイドに問いただせば良いだけの事である。逮捕も、裁判も必要がない。世界の中で、不況の原因をさぐろうとする、マスメディアがあるのなら、このデタラメと無駄から成る、放逸な社会のアメリカが、世界不況の根源であるとの、経済特集をすれば良い。(後半へ続く)







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「京都昨今きょうとさっこん」松田薫2011-07-01