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フィラリアとは、蚊が媒介する糸状の寄生虫です。成虫は雌で30cmほどにもなります。
フィラリア症とは...
1.感染犬から蚊が吸血する際に、子虫が蚊の体内に入ります。
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2.蚊の体内で子虫は約2週間で感染能力を持つ幼虫に発育します。
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3.感染幼虫を持った蚊が健康な犬を吸血する際に、感染したフィラリア幼虫は筋肉内に侵入し、
成長しながら体内を回り最終的に心臓や肺動脈に寄生します。
多数寄生することで心臓の負担が増え、様々な症状を引き起こし死に至る場合があります。
主な症状は下記のとおりです。
・咳 ・食欲不振 ・元気減退 ・おなかが膨らむ ・呼吸困難 ・血尿 ・心不全
フィラリア症は月に1回きちんと予防薬を投与すれば完全に予防できる病気です。
ただし、間違えてしまってはいけないことは、予防薬は投与前の感染にのみ効くということです。
投与後に感染したものについては効果を発揮しません。したがって、この当院では12月下旬をその年の最終投与としています。予防薬とはいっても駆虫薬なのです。
正しい知識と予防で、大切な家族を守りましょう。