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新・4立の時代へ

 文化人類学によると、今世紀は、ホモジニアス(同質)な社会からヘテロジニアス(異質)な社会への
転換の世紀と言われる。同質化した価値観から、個の確立した時代になるという訳だ。

 高齢者は、現役をリタイヤメントして、敷き込み線のレールのように、残った余生を慎ましく生きるのが、これまでの考え方だったように思うが、今や人生も80〜90年時代。人によっては1世紀を生きる人も出て来た。長い高齢期を如何に「生き甲斐」を持って過ごすかが、大きな関心事になって来ている。
目立たず、騒がずの余生などと考えずに、もっと積極的に、「ものいう人生の先達」として、生きてみようではないか。

 日頃から考えていることだが、定年後の人生で最も大事なことは、社会との繋がりの継続である。
一つは地域社会との関わり(NPOや社会貢献活動)であり、一つは家庭生活であり、一つは健康生活であり、一つは自己研鑚(学ぶ・趣味)である。
そのどれもが大切であり、バランスのとれた「4立」が、「ものいう人生の先達」に磨きをかける。

 最近、高齢者の「自立と共生」が、語られることが多くなった。
人間関係が希薄で自立を図れず、核家族化の延長上にある、高齢者の孤立死が社会問題化している。
その昔あった大家族主義や長屋の井戸端会議がとっても懐かしく感じられる。昭和30年代が回顧されるのも、むべなるかなである。

 近所の一人暮らしの高齢者の見守り隊や、自宅介護の補助や、地域の様々なボランティア、古い商店街の空き家を使ってのサロン開設や、孫世代への昔遊びの伝承、空き地を利用した町内会農園や、シニアの格安海外旅行の斡旋を地域のNPOが交流事業としてやったりと、高齢者の存在を充分に活かしたコレクティブな「自立と共生」が少しづつ動き始めている。

 いずれにしてもやる気さえあれば、自己実現のチャンスは何処にでもある。
「クォリティ・オブ・ライフ=人生の質」を高め、精神的に豊かな老後を過ごすために、出来ることから積極的にトライしようではないか。ささやかな一歩を踏み出そう。

 


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