H it and run accident    〜 当て逃げ << previous

もうこれはだいぶ前の話になるけど… あれは去年の12月、暮れも差し迫った時期の深夜、 地方の仕事から帰ってくる途中のできごと。 車もほとんど通らないような田舎の真っ暗な県道で、ぼくは後ろから車に追突された!! そしてなんと信じられないことに、そのまま当て逃げされた!!

車

急にこのことを思い出したのは、先日次のような事件を読んだためだ。

「18歳少年が車のボンネットに人乗せたまま約5キロ走行 殺人未遂で逮捕」

少年は千葉市内の道路で同市内に住む30歳男性の運転する乗用車に追突、 そのまま逃走しようとした。 その際、追突された男性が制止しようとボンネットに飛び乗ったが 少年はそのまま蛇行運転などを繰り返しながら約5キロ走行したという。 少年は、速度が落ちたところでボンネットから降りた男性に取り押さえられた模様。

ぼくに追突した車は、頭の悪そうな走り屋風スカイラインで、 (ウイングとか付けちゃってる、あの手のカッコ悪いやつ) 後ろからあおられたため、ぼくが先を譲ろうとして脇に寄ろうとブレーキをかけたら、 あまりに接近しすぎていたためか、そいつは追突しやがったのだ。 追突されることなんてなにしろ初めてだったので、とりあえずびっくりした。 (といっても、そんなに勢いよく追突してはいないが) そして止まって、ぼくがびっくりして頭が白くなっているその何秒かで、 そいつは、ない知恵を振り絞り、ライトを消し(ナンバープレートが読めないように)、 ぼくの車の右側を通って、アクセル全開で逃走した。

・・・・・・・・・。

びっくりした頭で、起こっている現実が最初は理解できなかった。 しばらく放心していると、徐々に落ち着きを取り戻した。

あ!首! あれ、痛くないや。 あ!うしろ! 見に行ってみると、わずかに後ろのナンバープレートとバンパーが内側に曲がっている。 うーん、これでは警察も相手にしてくれないだろうなぁ。

しかし、このときの判断は誤りだった。 帰って次の日、親や友達に相談したところ、 やはり警察に来てもらうべきだったと言われた。 そいつが捕まるかどうかは別としても。 でも、その時はショックで、ほんとに早く家に帰りたかったのだ。 今思うとムカツクが、その時からしばらく、 そういう”怒り”の感情にすら結びつかなかった。 逆に、「あ〜、生きてるとこういう事もあるんだなぁ…。」 みたいなマイナス思考。

こいつがたとえば、降りてきて「ごめん」の一言があれば、 「あ!首いたたたた・・・」とかは、ぼくは絶対言わない。 だし、車が少しへ込んだくらい全然気にしない。 実際、今も修理してないし。 しかしこういう対応を見ると、 一生むち打ちで病院通いしてやろうかな、とか思う。

もともとぼくはそんなにちんたらと走る方ではない。 なおかつ、しかしあの手の下世話な連中とは違い、 速く走ることになど、まったくプライドを持っていない。 だから一般車、商業車を問わず、常々急ぎの車には、先を譲っている。 第一あんな時間(午前2時くらい)に、 事故処理する暇もないほど、あんなに急ぎでどこへ行くのだろうか? ぼくには、わるいがヤツに目的があったとは思えない。 きっと、ああいう連中によくありがちな ”車に乗ること”そのものを目的とした乗車だったに違いない。

あれは、地球が何万年もかけて作り出した石油資源を、 無意味に使用したあげく、温暖化に拍車をかけているという、 まったくもって無駄な行為だ。 (さらには、ぼくの車に追突までしている。) ヤツはきっとそんなことすら考えたことがないに違いない。 目の前の”車に乗る”という行為にしかとらわれていないはずだ。 いやきっとそうだ、そうに違いない!! ヤツの存在は無駄そのもの、地球のゴクツブシだ!! …あぁ、つい興奮してしまった。

それにしてもこいつにして欲しかったのは、やはりごめんの一言だ。 それだけのことだ。されどそんなことだ。 上のニュースの記事ではないけど(ニュースのは子供がやったみたいだけど)、 そういう人間との基本的なコミュニケーションを諦めたアウトローも 世の中にはいるのだ。 自己防衛のためには、こういう人間とは、 関わりを持たないという手段でしか対応できないのだろうか。

…ネガティブなひとりごちでした。

2001.02 matu


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