第83号(2014.07)
笠 岡 野 鳥 の 会 会 報


  7月から9月までの行事のお知らせをいたします。いずれのバードウォッチングも
  事前の申し込みは不用でどなたでも参加できますので、気軽にお出でください。
   〔図鑑、双眼鏡、望遠鏡の貸出をしていますのでお申し出下さい。〕



( 1 ) 梅雨空の探鳥会         ( 小雨決行 )

 梅雨時ということで降雨を前提として探鳥会を開催します。
ご自身の体調を考慮の上、傘・カッパなど用意してお出でください。

 場 所 : 笠岡湾干拓地(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。)
 日 時 : 7月13日(日) 午前8時30分より正午頃まで
 持ち物 : 雨具、筆記具(ボールペン等)、帽子、飲み物など。
      お持ちなら野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。
 参加費 : 無料
 集 合 : 笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 8:30





8月は休みです。






( 2 )シギ・チドリ類を探そう       ( 小雨決行 )

 秋の渡りのシーズンです。例年あまり期待は出来ませんが、この時期にだけ
会える野鳥を観察できるかもしれません。水辺を中心に廻りましょう。

 場 所 : 笠岡湾干拓地、神島(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。)
 日 時 : 9月7日(日) 午前8時30分より正午頃まで
 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、雨具、帽子、飲み物など。
        お持ちなら野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。
 参加費 : 無料
 集 合 : 笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 8:30



     お問い合わせ等は津田まで(TEL 0865−66−2281)
      ※雨天での中止の判断は集合場所で開始時に決めています。
        (気象警報が発表されている場合は中止です。)



フィールドノート 

◎ 2014年 4月13日(日) 春を感じて野山を歩こう
 場所 かさおか古代の丘スポーツ公園周辺  時間 8:30〜11:50
 天気 小雨  気温 10〜11℃  風速 2〜1m/s
 PM2.5〜38→37→38→26μg/m3(9時・10時・11時・12時)  参加者9名
集合時間になっても相変わらず雨は降り続いていましたが、大降りにはならない
だろうと歩き始めました。予想通り雨は大降りにはなりませんでしたが、終わるまで
小雨は強くなったり、弱くなったりしながら降り続きました。接眼レンズの雨粒を拭き
ながらの観察は面倒でしたがノビタキ、アオジ、アトリは特に綺麗でした。
 確認種はキジ(鳴声)、カルガモ、コガモ(4羽)、キジバト、(ドバト)、カワウ(上空を1羽)、
アオサギ、ダイサギ、ケリ(6羽)、コチドリ(2羽)、タシギ(3羽)、クサシギ(1羽)、トビ、モズ、
ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス(姿・さえずり)、メジロ、
セッカ(鳴声)、シロハラ(1羽)、ツグミ、ノビタキ(♂♀夏羽)、スズメ、ハクセキレイ、
セグロセキレイ(1羽)、タヒバリ、アトリ、カワラヒワ、イカル(鳴声)、ホオジロ(多数)、
アオジの33種類。   〔 順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストによる 〕

◎ 2014年 4月27日(日) 水辺の鳥を観察しよう
 場所 笠岡湾干拓地、神島  時間 8:30〜11:50
 天気 晴れ 気温 18℃〜22℃ 風速 3m/s
 PM2.5〜24→19→28→21μg/m3(9時・10時・11時・12時)  参加者9名
天気予報が雨から曇り、そして晴れと変わり平均気温は20℃、車内だと30℃を超えて
暑いぐらいで、海辺で吹く潮風が心地よく感じました。
春の渡りのシギチ類はチュウシャクシギ・キアシシギの各1羽のみでしたが干拓二号大橋で
大きく嘴を開けて囀るオオヨシキリの様子を観察できたり、順光で見たキジ♂が綺麗でした。
 観察コース〜集合場所の堤防→第4駐車場・堤防→第7駐車場→干拓一号大橋→
干拓二号大橋→道の駅(トイレ休憩)→神島見崎海岸→野鳥観察小屋(鳥合わせ)解散
  潮汐 満潮 9:51 干潮 16:14
 確認種はキジ♂(姿・鳴声)、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、
キンクロハジロ、カイツブリ、キジバト、(ドバト)、カワウ、アオサギ、ダイサギ、クイナ(1羽)、
ヒクイナ(1羽)、バン、コチドリ、チュウシャクシギ(1羽)、アオアシシギ(3羽)、クサシギ(2羽)、
キアシシギ(1羽)、イソシギ、トビ、ハヤブサ、モズ♂、ハシボソガラス、ハシブトガラス、
ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス(囀り)、オオヨシキリ(姿・囀り)、セッカ、ノビタキ、スズメ、
ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロの37種類。
 〔 順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストによる 〕

◎2014年 5月11日(日) 小田川沿いの探鳥会
 場所 小田川(井原〜福山市山野町)  時間 8:30〜12:45
 天気 晴れ 気温 14℃〜18℃  参加者18名
開催時期を早めたせいか小田川沿いの探鳥会では久しぶりの晴天でした。
櫻橋ではコサギ、ダイサギの婚姻色、キセキレイをはじめハクセキレイ、
セグロセキレイにマガモのペアがいました。
昭和橋西の河川敷ではチドリ類は発見できず、天神峡ではシジュウカラが
番で子育ての真っ最中、広島県に入りプッポウソウが探鳥会では珍しく
巣箱の近くで観察できました。猿鳴峡が落石のため期間未定の全面通行
止めで、山野峡県立公園キャンプ場駐車場より先に進めないためオオルリの
姿やさえずりが堪能出来なかったのが残念でした。
 観察コース〜櫻橋(トイレ)→昭和橋西の河川敷→天神峡(トイレ)→
          プッポウソウ巣箱横→竜頭の滝駐車場(トイレ)周辺→
          山野峡県立公園キャンプ場駐車場(トイレ)周辺
           昼食・鳥合わせ後解散
 確認種はキジ♂1+1、マガモ(♂1・♀1、♂3)、カルガモ、キジバト、カワウ、
アオサギ、ダイサギ(婚姻色)、コサギ(婚姻色)、ツツドリ(鳴声)、トビ、カワセミ、
プッポウソウ2羽、コゲラ(鳴声)、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、
ヤマガラ、シジュウカラ2羽、ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、
ウグイス(囀り)、メセンダイムシクイ(鳴声)、メジロ(鳴声)、ムクドリ、キビタキ(鳴声)、
オオルリ(鳴声)、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、
イカル(鳴声)、ホオジロの35種類。
 〔 順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストによる 〕
    参考 前日の下見でマミジロ♂1羽を山野で確認。

◎6月 8日(日) 幼鳥を探そう
 場所 笠岡湾干拓地、神島  時間 8:30〜11:45
 天気 曇り後晴れ 気温 23℃〜25℃ 風速 1〜3m/s
 PM2.5〜13→27→23→17μg/m3(9時・10時・11時・12時)  参加者16名
 観察コース〜太陽の広場第4駐車場→第7駐車場→水と緑のふれあい広場→
          干拓二号大橋→野鳥観察小屋→神島天神社(鳥合わせ)
 幼鳥を観察できたのはハクセキレイ、ツバメ、スズメ、コシアカツバメぐらいでしたが、
オオヨシキリが集合場所や干拓第二大橋、水と緑のふれあい広場でよくさえずって
いて姿も確認できました。
 確認種はキジ(♂1羽)マガモ(♂1羽)、、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、
ダイサギ、バン(4羽)、オオバン(1羽)、コチドリ(1羽)、ミサゴ、トビ、カワセミ(♀1羽)、
コゲラ、ハヤブサ(1羽)、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、
イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス(声)、エナガ、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、
スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロの31種類。
 〔 順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストによる 〕


BOOKS

  Miniこのは
◎絵解きで調べる田んぼの生きもの     著者 向井 康夫
                           文一総合出版  900円+税
田んぼで捕れる生き物を大きく、水面にいる、元気に動いている、底にいる、
うにょうにょしている、オタマジャクシ、カエル、魚に分けて1mmの網で捕まえ
られる動物だけを紹介していて、生き物の捕まえ方、探し方、観察に便利な
道具も紹介しています。
                   〔 ISBN978-4-8299-7202-1 〕2014/03/31


  ちしきのぽけっと17
◎ニワシドリのひみつ 庭師鳥は芸術家     文・絵 鈴木まもる  岩崎書店
                                 1,600円+税
オーストラリアとニューギニアに生息するニワシドリ(漢字で書くと庭師鳥)の雄は
繁殖期が近づくと雌に求愛するために「あずまや」をつくります。「あずまや」をつくるのは
ニワシドリ20種のうちでも17種類だけ、巣は別に雌がつくるのにどうして雄は「あずまや」
をつくるのかを現地取材で作者なりに解き明かしています。
                    〔 ISBN978-4-265-04367-5 〕2014/04/11


  たくさんのふしぎ傑作集
◎水中さつえい大作戦     文・写真・絵中川 雄三  福音館書店  1,300円+税
カモが水中で何を食べているのか、何とかして実際に食べているところを見てみたい
との思いから、いろいろ工夫して実行しています。1995年に発行された本ですから
フィルムカメラを使っていることに年代を感じますが、基本は今でも応用できますから
試してみるのも面白いかもしれません。
                    〔 ISBN978-4-8340-8080-3 〕2014/04/08


◎イモムシ ハンドブック3   著者 安田 守  監修 高橋 真弓・中島 秀雄・四方 圭一郎
                            文一総合出版  1,400円+税
イモムシハンドブック1巻の発行より4年、この第3巻でひとます完結。1〜3巻で全666種
(226+239+201)のイモムシを掲載しています。巻頭にイモムシ掲載種総一覧、巻末に
1〜3巻の総索引があり便利です。
                      〔 ISBN978-4-8299-8119-1 〕2014/04/17


◎哺乳類のかたち 〜種を識別する掟と鍵〜     著者 川口 敏  文一総合出版
                                   2,400円+税
帯に『哺乳類(ヒトを含む)の「かたち」に興味津々な人、図鑑を見ても、哺乳類の見分け方が
よくわからない人、たまたま拾った「けもの」の正体を知りたい人、骨の精巧な造型にはまって
しまいそうな人、そんな方にこの本はおすすめです。』とあります。哺乳類を見分けるために
知っておくべきこと、哺乳類の同定の手法や目の付けどころを、写真を交えて高精細なイラスト
で紹介しています。           〔 ISBN978-4-8299-7100-0 〕2014/04/18


◎イヤムシずかん     文と絵 盛口 満  ハッピーオウル社  1,500円+税
小学生向けの嫌われている虫の図鑑です。漢字で書くと蜘蛛、蟻、蜈蚣、蟷螂、蛞蝓、蠍、
蜂などお馴染みの虫が実物大から15倍で精緻なイラストで描かれています。15倍のアリ、
4倍のハチ、10倍のテントウムシなど小さかったから分らなかった部分もみえてくるかもしれ
ません。刺す虫・くさい虫・毒がある虫など嫌われる虫について考えましょう。
                     〔 ISBN978-4-902528-48-0 〕2014/05/01


  ワイドKCモーニング797
◎とりぱん16     著者 とりの なん子  講談社  619円+税
16巻目突入のとりぱんは登場人物?!もナナフシ、サンショウウオ、コシアキトンボ、クサグモ、
ネコ、キンギョと盛り沢山、鳥ではヤブサメ、キジバト、キジ、アカゲラ、シメなど夏から冬に
かけての面白エピソードがいっぱい詰まっています。カバー表紙は「アカゲラ」、とりぱん
クッキングは「しなしなキュウリ漬け」    〔 ISBN978-4-06-337797-2 〕 2014/05/23


◎声が聞こえる!野鳥図鑑 増補改訂版 改訂第2版     音声・文 上田 秀雄
                  写真 叶内 拓哉  文一総合出版  2,000円+税
収録数250種は変わりませんが「声が聞こえる!野鳥図鑑」が「日本鳥類目録改訂第7版」に
準拠して改訂第2版が発行されました。別売りの対応機種「声が聞こえる!ペン(10,000円+税)」
「サウンドリーダSR300(8,500円+税)」「U-SPEAK(販売終了)」で鳥の声が聞けます。
                       〔 ISBN978-4-8299-8803-9 〕2014/05/29


◎猫の鳥談義     著者 四代目 江戸家猫八  文一総合出版  1,600円+税
動物のものまね芸でお馴染みの四代目江戸家猫八さんのバードウォッチングエッセイ。
日本鳥類保護連盟の機関誌「私たちの自然」に連載された「猫の鳥談義」2007年
10月〜2014年3・4月を加筆訂正してまとめたもの、自身で撮影した写真も加えている。
鳥を求めて出かけた所が、表見返しに国内16箇所、裏見返しに海外11箇所が示されて
います。特徴をよく捉えたカバーイラストは著者の長男、二代目江戸屋小猫さんによるもの。
                       〔 ISBN978-4-8299-7101-7 〕2014/06/02


◎野生の猛禽を診る 獣医師・齊藤慶輔の365日     著者 齊藤 慶輔
                           北海道新聞社  1,667円+税
野生動物専門の獣医師として働き始めて20年目の著者が、野の者たちと一緒に刻んできた
自らの道のりを振り返り1章 猛禽類を守る、2章 鉛中毒、3章 人間界との軋轢、4章 大量死
防止と「野に返す」こと、5章 未来へ に分けて、後輩諸君の道標として参考にしてくれることを
期待して執筆したもの。          〔 ISBN978-4-89453-739-2 〕2014/06/03



ちょこっとコラム 第12回〜熱中症
熱中症予防の温度指標として、WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)が用いられています。
WBGT(湿球黒球温度)とは、人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱、気温の3つを取り
入れた指標で、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算します。
WBGT(湿球黒球温度)の算出方法は
屋外:WBGT=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
屋内:WBGT=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
で計算しています。
日本体育協会が熱中症予防のための運動指針を示していて、湿球黒球温度が31℃以上⇒
運動は原則中止、28〜31℃⇒厳重警戒、25〜28℃⇒警戒、21〜25℃⇒注意、21℃以下⇒
ほぼ安全 となっています。
このWBGTを日本気象協会が独自計算手法により熱中症指標値(WBGT近似値)を算出する
ようにして2009年に日本気象協会監修「携帯型熱中計」を発売しました。今まではこれを使って
いましたが、2014年6月1日にタニタから直射日光下の屋外でもつかえる『黒球式熱中症指数計
「熱中アラーム」TT-560(5,000円+税)』が発売されたので買ってみました。
暑さの厳しさの程度を示すWBGTを、この「熱中アラーム」は黒球を用いて輻射熱を測定するので
野外でも正確なWBGTが求められるようです。黒球は直径33mmですが標準の150mmに換算して
いると説明書にありました。
重さは67g。「携帯型熱中計」の倍ぐらい重さです。電源はCR2032、電池寿命は1日4時間使用で
約3ヶ月、裏側のON/OFFキーで電源を入れると「WBGT」「気温」「湿度」が表示され30秒に1回の
間隔で測定されます。ちょっと見、不釣合いな黒いボタンの付いたストップウォッチのようで愛嬌が
あります。寸法D36×W58×H108mm。
付属品はお試し用電池CR2032×1個、吊り下げ用アタッチメント(ホワイト、ブルー各1個)、
カラナビ1個、ドライバー1本、生産国は中国です。




☆ 探鳥会、会報などに関するご意見、ご感想など、事務局まで
  お知らせください。

☆ 会報は2月・4月・7月・10月に発行しています。

☆ 次回会報は10月初めに発行の予定です。

☆ 会報の郵送には通信連絡費として年600円頂いています。

     笠 岡 野 鳥 の 会

連絡先
 住所  〒714-0057 
     笠岡市金浦1625
      笠岡野鳥の会 事務局

 TEL&FAX:0865-66-2281
 E-mail :tsuda@tcnweb.ne.jp

ホームページアドレス
 http://tcnweb.ne.jp/~tsuda/
 名称:「ようこそ笠岡野鳥の会へ」

振込先
 郵便振替口座:01380−0−16310
 加 入 者 名 :笠岡野鳥の会