第81号(2014.02)
笠 岡 野 鳥 の 会 会 報

  2月から3月までの行事のお知らせをいたします。いずれのバードウォッチングも
  事前の申し込みは不用でどなたでも参加できますので、暖かい服装でお越し下さい。
   〔図鑑、双眼鏡、望遠鏡の貸出をしていますのでお申し出下さい。〕


( 1 )冬鳥を満喫しよう       ( 雨天中止 )

 一年で一番寒いこの頃はカモ類、タゲリ、ハクセキレイ、ツグモなど群れで過ごす冬鳥が多い
こともあり、干拓地が野鳥で一番にぎやかな時期でもあります。そんな冬鳥を探して干拓地を廻り
ましょう。
 場 所 : 笠岡湾干拓地、神島(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。)
 日 時 : 2月9日(日) 午前9時より正午頃まで
 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、防寒着、帽子、温かい飲み物など。
      お持ちなら野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。
 参加費 : 無料
 集 合 : 笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 9:00




( 2 )冬鳥をお見送り       ( 雨天中止 )

 寒さも少し和らぎ、そろそろ旅立ってしまった冬鳥もいることでしょう。
この冬楽しませてもらった冬鳥たちを見送りましょう。
 場 所 : 笠岡湾干拓地、神島(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。)
 日 時 : 3月9日(日) 午前9時から正午頃まで
 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、防寒着、帽子、温かい飲み物など。
      お持ちなら野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。
 参加費 : 無料
 集 合 : 笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 9:00


          お問い合わせ等は津田まで(TEL 0865−66−2281)
          ※雨天での中止の判断は集合場所で開始時に決めています。
             (気象警報が発表されている場合は中止です。)



フィールドノート 
◎2013年12月22日(日) 年の終わりの探鳥会
 場所 笠岡湾干拓地
 時間 9:00〜12:10
 天気 晴れ 気温 3℃〜9℃ 風速 2〜3m/s
 PM2.5〜31→12→12→10μg/m3(9時・10時・11時・12時)
気温は低いものの、青空の下 風も弱くて最高の鳥見日和でした。
観察ルート
集合場所→畑地→第4駐車場→第6駐車場→第7駐車場→共同堆肥舎東側→水と緑のふれあい
広場(トイレ休憩)→野鳥観察小屋(鳥合わせ)
集合場所から先週タゲリの群れを確認した畑地に移動、昨日は会えませんでしたが今日は居て
くれました。カウントしたら155羽、飛び立つまで見送りました。
第4駐車場、まずヒクイナ発見、クイナも確認できました。
第6駐車場、小鳥やカモ類が少ない。コガモ5、ヒドリガモ1、アオアシシギが5羽
第7駐車場、イソヒヨドリ♀がポンプ屋の南端に止まったまま動かず、ハイタカが上空を飛翔
共同堆肥舎東側、電線にミヤマガラス、付近にコクマルガラスも
水と緑のふれあい広場、モズにツグミ、池にセイタカシギが1羽
           コサギと一緒に餌をついばんでいました。
           カワセミ♀と幼鳥、この幼鳥は魚捕りが上手なようです。
遊水池〜ツクシガモ56羽、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ20羽以上、ホオジロガモ♂1♀5、
ミコアイサ♂1♀5、他
今日は潮位が低いためパスしましたが、神島の見崎海岸には今年もウミアイサが飛来しています。

確認種はキジ♂、ツクシガモ(56羽)、オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、
オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ホオジロガモ♂1・♀4、ミコアイサ♂1・♀5、
カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、(ドバト)、カワウ、アオサギ、ダイサギ、
コサギ、クイナ、ヒクイナ、オオバン、タゲリ(155羽)、セイタカシギ(1羽)、アオアシシギ、イソシギ、
セグロカモメ、ミサゴ、トビ、ハイタカ、ノスリ、カワセミ♀1・幼鳥1、チョウゲンボウ♀、ハヤブサ、
モズ♂、コクマルガラス(暗色型1羽)、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、
ムクドリ、ツグミ1羽、ジョウビタキ♂、イソヒヨドリ♀、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、カワラヒワ、アオジ、
オオジュリンの53種類。
〔 順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストによる 〕

◎ 2014年 1月 5日(日) 年の初めの探鳥会
 場所 笠岡湾干拓地、神島
 時間 9:00〜12:10
 天気 晴れ 気温 4℃〜8℃ 風速 1〜3m/s
 PM2.5〜4→5→3→4μg/m3(9時・10時・11時・12時)
風は冷たいものの暖かな日差しを浴びながら、タゲリの群れ・セイタカシギ・クイナ・ヒクイナ・
イソヒヨドリ・ミヤマガラス・オオジュリン・ウミアイサ・ホオジロガモ・ミコアイサと観察対象を狙って
ちょと急ぎ足で干拓地・神島を廻りました。
観察ルート
集合場所→畑地→水と緑のふれあい広場(トイレ休憩)→第4駐車場→第6駐車場→第7駐車場
→共同堆肥舎東側→干拓二号大橋→道の駅(トイレ休憩)→神島見崎海岸→野鳥観察小屋(鳥合わせ)
確認種はオカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、
キンクロハジロ、ホオジロガモ♀3、ミコアイサ♂2・♀4、ウミアイサ♂2♀4、カイツブリ、カンムリカイツブリ、
ハジロカイツブリ、キジバト、(ドバト)、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、クイナ(1羽)、ヒクイナ(1羽)、
バン、オオバン、タゲリ(約150羽)、シロチドリ(15羽)、セイタカシギ(1羽)、クサシギ、イソシギ、ユリカモメ、
セグロカモメ、ミサゴ、トビ、ハイタカ、ノスリ、コゲラ(声)、チョウゲンボウ♀、コチョウゲンボウ、モズ、
ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ(声)、ツグミ、
ジョウビタキ♂♀、イソヒヨドリ♀、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、アトリ、カワラヒワ、イカル、
ホオジロ、アオジ(声)、オオジュリンの59種類。
〔 順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストによる 〕



BOOKS

◎遙照山・沙美アルプス・御嶽山 登山詳細図     踏査・作成 道広静子
                      解説・監修 守屋益男  吉備人出版  500円+税
縮尺1/15,000の地形図を使用したオールカラーの登山地図。遥照山(竹林寺山・阿部山・
加賀城山・安芸守山・鴨山・杉山・虚空蔵山・龍王山)、沙美アルプス(矢崎山・佐方龍王山・
寄島龍王山・福井山・泉山・大谷龍王山・)御嶽山(傳兵衛山・四尋山)、青佐山、に登る65
登山口を紹介しています。地図用特殊紙使用で大きさは71cm×90cmを蛇腹8山×巻き3ツ折
しています。(11.2cm×23.8cm)
                                      〔 ISBN978-4-86069-366-4 〕


◎世界の美しい飛んでいる鳥     編者 澤井 聖一  解説 柴田 佳秀
                                  エクスナレッジ  3,200円+税
帯には「翼や羽を広げ、空を飛んでいる生態写真だけを集めた鳥類図鑑」とありますが鳥の
飛翔の場面を集めた写真集だと思います。しっかりした装幀で色とりどり、140種の鳥たちが
美しく舞っています。日本で観察できる鳥としてはウソ、アカショウビン、ヤツガシラ、キジ、
カササギ、カワセミ、サンコウチョウ、コサギ、オオハクチョウ、タンチョウ、シメ、マヒワ、キレンジャク、
ツグミ、ハクセキレイ、エナガ、ホシムクドリ、カケス、マガモ、カンムリカイツブリ、セイタカシギ、
ツバメ、イワツバメ、ショウドウツバメ、アオサギ、ミヤコドリ、チュウサギ、アマサギが掲載されています。
                                       〔 ISBN978-4-7678-1702-6 〕


◎日本のタカ学 生態と保全     編者 樋口 広芳  東京大学出版会  5,000円+税
タカ類の魅力と保全の両方に焦点をあて、研究成果をわかりやすく伝えるために企画された本で、
最前線の研究成果を多数含めて大学の研究者から民間の研究グループまで多彩な18名が記述
していて大きく次の4部に分かれていています。T 分布と環境利用(イヌワシ・クマタカ・オオタカ・ツミ)、
U 行動圏と資源利用(サシバ・オオタカ・ハチクマ・クマタカ・イヌワシ)、V 渡り(日本・極東、他)、
W 保全と管理(サシバ・イヌワシ・クマタカ、他)
                                     〔 ISBN978-4-13-060223-5 〕


◎エナガのねぐら     写真・文 松原 卓二  東京書籍  1,400円+税
野性のエナガたちに魅了されて2年間ほぼ毎日、住んでいる富士山麓で群れの行動に密着して
その生態を撮影した8万枚の記録からよりすぐりを選んだ(170枚弱)エナガの写真集です。エナガ
の色々な表情が見れてエナガ好きにはたまりません。帯紙は「とりぱん」のとりのなん子さんが
描かれています。                          〔 ISBN978-4-487-80832-8 〕


◎かくれん部 “見えないけどいる”いきものたち     かくれん部探検隊 編
                                      アスペクト  1,100円+税
かくれん部と書いて「かくれんぼ」と読みます。学校の部活にたとえて擬態生物の不思議な生態を
「森のかくれん部」(コノハムシ・オオキリギリス・ヒメハナグモなど)「陸のかくれん部」(エボシカメレオン・
ヒキガエル・ウミイグアナなど)「海のかくれん部」(シタガレイ・コウイカ・セミホウボウなど)に分けて紹介
しています。                             〔 ISBN978-4-7572-2290-8 〕


  辻淳夫の干潟からの声
◎ちどりの叫び、しぎの夢     著者 辻 淳夫  編者 伊藤 昌尚
                                   東銀座出版社  1,619円+税
1970年代から干潟や湿地の保全活動にたずさわってきた辻淳夫さんの活動記録を整理しまとめた
本です。辻さんの想いや情熱のあり処を探し、辻さんの考え方、視点、提言などを中心に編纂して
います。                                〔 ISBN978-4-89469-163-6 〕


  山溪ハンディ図鑑 7
◎新版 日本の野鳥     写真・解説 叶内 拓哉  分布図・解説協力 安部 直哉
                        解説(鳴声) 上田 秀雄  山と溪谷社  4,200円+税
増補改訂新版からわずか2年「日本鳥類目録 改訂第7版」準拠して新版が発行されたした。収録
種が11種増えて520種になり16ページ増えましたが、紙質を変更して厚さが2/3になり旧版に
比べて大変引きやすくなっています。思ったより各出版社の新分類体系への対応が早くて野鳥図
鑑への出費がかさむ事がまだまだ続きそうです。       〔 ISBN978-4-635-07033-1 〕



ちょこっとコラム 第10回〜図鑑
野鳥に興味を持って最初に買った図鑑が日本野鳥の会の「水辺の鳥」と「山野の鳥」(各510円+税)。
この図鑑は初心者向けでそれなりに良かったのですが、日本で見られる全ての野鳥が載っていな
かったので、次に同じ日本野鳥の会の「フィールドガイド日本の野鳥 増補版」(1989年刊3,204円+税)。
干拓地で「フィールドガイド日本の野鳥 増補版」ではよく分からない黒いカモを見たので世界のカモ
図鑑「Waterfowl: An Identification Guide to the Ducks, Geese, and Swans of the World」(1992年刊)を
買って洋書にも手を伸ばし、イラスト図鑑で物足りずに写真図鑑では「山渓ハンディ図鑑7 日本の野鳥」
(1998年刊3,300円+税)、「日本の鳥550 山野の鳥、水辺の鳥」(2000年刊 各3,200円+税)
「日本の野鳥590」(2,000年刊3,500円+税)。近県の図鑑として「岡山の野鳥」(1988年刊2,300円+税)
「愛媛の野鳥 観察ハンドブック〜はばたき〜」(1992年刊2,719円+税)「ひろしま野鳥図鑑」(1998年刊
2,800円+税)と増えていきました。
しばらく図鑑を使っていると新版、改訂版、増補版なるものが出てきます。日本野鳥の会の「水辺の鳥」
と「山野の鳥」は「新・水辺の鳥」「新・山野の鳥」に変わり改訂版も発行されて「フィールドガイド日本の
野鳥 増補版」は「フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂版」なりました。図鑑が多いと識別には役立ち
ますがあれやこれやと使っているうちにメインで使う図鑑がなくなって、その時限り使っていると調べる
ときに戸惑うことがあります。特に水辺の鳥と山野の鳥に分かれている場合は、判断に迷う事があります。
それに輪を掛けたのが、2012年9月15日に日本鳥学会から「日本鳥類目録 改訂第7版」が発行された
ことで名前や分類が、この日本鳥類目録に準ずる図鑑も混在して牽引から引かないと分ない始末で
困ったものです。
この新分類での野鳥図鑑の刊行がまだ予定されていて2月上旬には「決定版 日本の野鳥650」、
春ごろに「フィールドガイド日本の野鳥」、時期未定で「日本の鳥550 山野の鳥」と続きます。




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    (会報の郵送には通信連絡費として年600円頂いています。)

     笠 岡 野 鳥 の 会

連絡先
 住所  〒714-0057 
     笠岡市金浦1625
      笠岡野鳥の会 事務局

 TEL&FAX:0865-66-2281
 E-mail :tsuda@tcnweb.ne.jp

ホームページアドレス
 http://tcnweb.ne.jp/~tsuda/
 名称:「ようこそ笠岡野鳥の会へ」

振込先
 郵便振替口座:01380−0−16310
 加 入 者 名 :笠岡野鳥の会