第78号(2013.07) | |||
笠 岡 野 鳥 の 会 会 報 | |||
7月から9月までの行事のお知らせをいたします。いずれのバードウォッチングも 事前の申し込みは不用でどなたでも参加できますので、お気軽にお越し下さい。 〔図鑑、双眼鏡、望遠鏡の貸出をしていますのでお申し出下さい。〕 ( 1 )幼鳥を探そう ( 雨天中止 ) 梅雨も明けて暑い夏がやってきました。この春に生まれたヒナも大きくなり巣立ちして いることでしょう。普段見かける野鳥にも注意して干拓地を廻りましょう。 場 所 : 笠岡湾干拓地(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。) 日 時 : 7月21日(日) 午前8時30分より正午前まで 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、帽子、飲み物など。お持ちなら野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。 参加費 : 無料 集 合 : 笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 8:30
( 2 )旅鳥を探そう ( 雨天中止 ) 秋の渡りのシーズンです。シギ・チドリ類やヒタキ類など旅の途中に干拓地に立ち寄る鳥たちを 観察しましょう。まだまだ暑い日が続いていると思いますので暑さ対策はしっかりと!! 場 所 : 笠岡湾干拓地、神島(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。) 日 時 : 9月15日(日) 午前8時30分から正午頃まで 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、帽子、飲み物など。お持ちなら野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。 参加費 : 無料 集 合 : 笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 8:30 お問い合わせ等は津田まで(TEL 0865−66−2281) ※雨天での中止の判断は集合場所で開始時に決めています。 (気象警報が発表されている場合は中止です。) フィールドノート ◎ 2013年 4月14日(日) ウグイスやケリの鳴き声を聴きに 場 所 かさおか古代の丘スポーツ公園周辺 時 間 8:30〜11:50 参加者9名 天 気 晴れ 気温 11℃〜19℃ 風速 1〜3m/s PM2.5 31→43→45→41μg/m3(9時・10時・11時・12時) 朝は少し寒かったものの途中からは暑くなり、最初のんびりしすぎたせいもあって後半は まったり歩き、登り道もあり少しばてました。 展望台から古墳群に通じるかけ橋の上から 真下の笹薮を歩くタヌキを発見、それから枝先の新芽を食べるニュウナイスズメに柿の木に 来たコゲラなど。七つ塚古墳群あたりでツグミ、シロハラ、ウグイス、メジロ。県道前まで降り てきたところで、石積みの上の草地にノビタキ、県道手前の小川の石の上にタカブシギが1羽。 遠いけど県道と尾坂川の間の田んぼにケリ。県道を渡って尾坂川でカルガモとコガモの群れ。 田んぼの上を鳴きながら飛ぶケリ。飾り羽のダイサギが綺麗でした。 確認種はキジ(鳴き声)、カルガモ、コガモ、キジバト、(ドバト)、カワウ(上空を5羽編隊)、 アオサギ、ダイサギ(亜種オオダイサギ飾り羽・亜種チュウダイサギ各1羽)、ケリ(4羽)、タシギ、 タカブシギ、タマシギ、トビ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、 ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス(姿・さえずり)、エナガ、メジロ、シロハラ、ツグミ、ノビタキ(♂♀夏羽)、 ニュウナイスズメ(+10羽)、スズメ、 ハクセキレイ、ビンズイ(1羽)、アトリ、カワラヒワ、ホオジロの33種類。 〔 順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストによる 〕 ◎ 2013年5月3日(金・祝) 自然体験クラブ「もくもく」主催『もくもくハイキング2013』 バードウォッチングをしながらハイキングにて案内。 場所 かさおか古代の丘スポーツ公園周辺 時間 9:30〜12:30 参加者 18名 天気 曇り後晴れ 気温 14℃〜17℃ 風速 1〜4 m/s PM2.5 21→24→21 μg/m3(10時・11時・12時) 2005年4月2日に同じ場所で実施された「もくもくハイキング」の2回目でした。かさおか古代の丘 スポーツ公園駐車場から長福寺裏山古墳群、県道を渡って尾坂川沿いを上り、再び県道を横断 して、どんぐり球場までのコースをゆっくりと歩いて野鳥を見てまわりました。 確認種はカルガモ、コガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、ケリ、タシギ、タカブシギ、ミサゴ、 トビ、コゲラ(鳴き声)、ハシボソガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、 ウグイス(鳴き声)、エナガ、メジロ、オオヨシキリ(鳴き声)、セッカ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、 カワラヒワ、ホオジロの27種類。 ◎ 2013年5月12日(日) 水辺の野鳥を探して 場所 笠岡湾干拓地、神島 時間 8:30〜11:35 参加者13名 天気 晴れ 気温17℃〜21℃ 風速 1〜3m/s PM2.5〜33→44→34/m3(9時・10時・11時) オオヨシキリの甲高い鳴き声を、そこかしこで聞きながら太陽の広場第4・第6・第7駐車場、 干拓二号大橋。道の駅でトイレ休憩して野鳥観察小屋、神島の見崎海岸と廻りました。 確認種はキジ(鳴き声)、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、キンクロハジロ、カイツブリ、 キジバト、(ドバト)、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、バン、コチドリ、シロチドリ、 チュウシャクシギ、アオアシシギ、キアシシギ、イソシギ、ミサゴ、トビ、モズ、ハシボソガラス、 ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス(囀り)、オオヨシキリ、セッカ、スズメ、 ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロの34種類。 〔 順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストによる 〕 ◎ 2013年6月2日(日) 小田川沿いの探鳥会 場所 井原市→福山市山野町 時間 8:30〜13:00 参加者20名 天気 小雨 天気予報は雨のち曇り。集合時点では小雨でしたが、雨が上がるのを願って始めました。 〔雨でも集まった参加者は昨年より3名増の過去最高、 印刷した鳥のチェックリストが無くなり ました。〕 櫻橋でも少し小降りになりましたが小雨。オオヨシキリがよく鳴いていてツバメ、イワツバメが 飛び交い、 水辺にマガモやダイサギ・コサギ、キセキレイ。桜の青葉にエナガの群れ、幼鳥も混じっていた ようです。 オオヨシキリも遠くでしたが姿を確認できました。 1.3km上流の河川敷に移動。コサギ3羽、ここでもイワツバメが飛び交っていました。小石の上に イカルチドリ。上空をミサゴ、対岸にキジ、セグロセキレイ。 天神峡でも小雨は止まず。川辺の岩にキセキレイ、遠くの枝先にホオジロ。ハシボソガラスや ハシブトガラスも現れ、ヤマガラ、シジュウカラの鳴き声も聞こえました。 山野峡キャンプ場駐車場に到着しても相変わらず小雨。駐車場から紅葉橋まで歩き始めても オオルリの囀りは聞こえず、トンネル手前でやっとオオルリの鳴き声が小さく聞こえ、トンネルを 出た途端にオオルリの囀りが身近に聞こえました。ちょうど雨が強くなったので木陰で雨宿り がてらオオルリを探しました。雨のせいか木の天辺ではなく、中程に発見。3回ほどスコープに 捕らえましたが、直ぐに飛び立って全員には見えず、中間地点で枯れ松の天辺にオオルリを 確認、5分ぐらい居てくれました。紅葉橋では10分ぐらいじっと松の枝下で囀ってくれました。 鳥合わせをしたのが13時前、普段は昼食を食べて解散ですが、雨が心配なのでここで解散。 キャンプサイトで野鳥の鳴き声を聞きながら弁当を食べましたが、昨年は聞こえたサンコウチョウ の囀りは聞けませんでした。 確認種はキジ♂、マガモ♂♀、カルガモ、キジバト、、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、 コサギ、ホトトギス(鳴き声)、イカルチドリ、ミサゴ、トビ、カワセミ、コゲラ(鳴き声)、ハシボソガラス、 ハシブトガラス、ヤマガラ(鳴き声)、シジュウカラ(鳴き声)、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、 イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス(鳴き声)、エナガ、オオヨシキリ、オオルリ♂、スズメ、キセキレイ、 ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ♂の34種類。 〔 順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストによる 〕 BOOKS ◎雨の日は森へ 照葉樹林の奇怪な生き物 著者 盛口 満 八坂書房 1,995円(税込) 発光キノコからホタル、冬虫夏草など沖縄の森にいる生き物たちを興味深くイラスト入りで 紹介しています。また生き物屋を妖怪にたとえて「妖怪石めくり」 「妖怪こけわかり」 「妖怪ゆでかげん」 「妖怪ふんどし」 「妖怪かくれみの」 「妖怪あれはなにか」 「妖怪 森男」 「妖怪冬虫夏草ぷりんす」と数々登場させていますので何屋さんかもたのしみに。 口絵はカラーで「オキナワウラジオガシ」 「ウメムラセミタケ」 「アマミツチダンゴツブタケ」 「ヒナノシャクジョウ」が2〜3倍で描かれています。 〔 ISBN978-4-89694-152-4 〕 ベルソーブックス042 ◎空飛ぶ漁師カワウとヒトとの上手な付き合い方 被害の真相とその解決策を探る 著者 坪井 潤一 監修 日本水産学会 成山堂書店 1,890円(税込) 最近、カワウが増えて漁業被害、コロニーでの糞害が問題になっていますが、「カワウを 悪者にする水産資源管理はもうやめよう」と水産技術センターでカワウとアユを担当する 著者がカワウに関する事柄を「水辺の住人カワウ」 「カワウはなぜ急に増えたか」 「カワウに よる被害」 「カワウ被害対策」 「カワウを利用する」 「カワウと付き合う」の6章に分けて紹介して います。 〔 ISBN978-4-425-85411-0 〕 ◎この羽 だれの羽? 作・絵 おおたぐろ まり 偕成社 1,680円(税込) 見つけた羽の持ち主がわかる小学生向けの絵本図鑑。実物大のイラストでキジバト、 ヒヨドリ、スズメ、シジュウカラ、メジロ、ムクドリ、ハクセキレイ、ツバメ、コゲラ、カワラヒワ、 ツグミ、ハシブトガラス、ドバト、カワセミ、コサギ、マガモ、キジ、チョウゲンボウ、フクロウが 掲載されている。 〔 ISBN978-4-03-437340-8 〕 ◎羽 進化が生みだした自然の奇跡 著者 ソーア・ハンソン 訳者 黒沢 令子 白揚社 2,730円(税込) ハゲワシのおかげで羽に興味を持った野外生物学者の著者が、羽について「進化」 「綿羽」「飛翔」 「装飾」 「機能」に分けて自身の研究や他の文献を織り交ぜて シソチョウのことから換羽する理由、体温調整、飛行の原理、羽ペンなど、羽に関する 事柄を網羅して書かれています。 〔 ISBN978-4-8269-0169-7 〕 ポケット図鑑 ◎日本の昆虫1400 @チョウ・バッタ・セミ 編 槐 真史 監修 伊丹市昆虫館 文一総合出版 1,050円(税込) 文庫本サイズに野外で出会える昆虫を2冊で約1,400種を掲載しています。@チョウ・ バッタ・セミには731種を収録。生きている昆虫を「白バック写真」で掲載していて見や すい。目(もく)ごとに「絵解き検索」があり種の絞込みに便利です。コラム欄には昆虫 うんこ図鑑や糞の染物など興味深い内容を紹介しています。 〔 ISBN978-4-8299-8302-7 〕 ポケット図鑑 ◎日本の昆虫1400 Aトンボ・コウチュウ・ハチ 編 槐 真史 監修 伊丹市昆虫館 文一総合出版 1,050円(税込) Aトンボ・コウチュウ・ハチには660種を収録。別売りの「声が聞こえる!ペン」や、 インターネット上で60種の昆虫の鳴き声を聞くことができます。「U-SPEAK」でも音源 をダウンロードすれば試聴ですことが可能で、@では50種類、Aでは10種類の声を聞 くことが出来ます。 〔 ISBN978-4-8299-8303-4 〕 野鳥観察ハンディ図鑑 ◎新・山野の鳥 改訂版 解説 安西英明 絵 谷口 高司 公益財団法人 日本野鳥の会 630円(税込) 初心者用イラスト図鑑の定番が「日本鳥類目録 改訂第7版」に準拠して改訂されました。 新・山野の鳥には約160種を収録。解説も更新されてイラストも追加されています。 〔 ISBN978-4-931150-54-6 C0645 〕 野鳥観察ハンディ図鑑 ◎新・水辺の鳥 改訂版 解説 安西英明 絵 谷口 高司 公益財団法人 日本野鳥の会 630円(税込) 新・水辺の鳥には約150種を収録。放鳥された鳥や野生化した飼い鳥、外来種についても 簡単に触れています。別売りの「鳴き声タッチペン」で野鳥の声を再生できる音声コード付き。 販売終了の「バードボイスペン」でも声が聞けます。 〔 ISBN978-4-931150-55-3 C0645 〕 ちょこっとコラム 第8回〜野鳥の鳴き声、再生機器のあれこれ 野鳥の鳴き声の聞き分けが苦手で覚えるために今までに色々とツールを購入してきました。 SONYの「CDウォークマン」に「MDウォークマン」、そしてAppleの「iPod」。オリンパスの 「スキャントークリーダー」にNLCの「U-SPEAK(ユースピーク)」などなど。 デジタル機器は移り変わりが早くて、CDウォークマンは細々と販売されていますが、 MDウォークマンは生産完了。スキャントークリーダーはSNGのサウンドリーダーに変わり、 「U-SPEAK」は製造中止になりO&Sの「EC-Pen」変わりました。 「EC-Pen」は日本鳥類保護連盟が「EC-PEN」、日本野鳥の会が「鳴き声タッチペン」、 文一総合出版が「声が聞こえる!ペン」として販売しています。 各々の互換性は無いようなのですが「EC-Pen」を持っていないので確認できません。 製造中止になった「U-SPEAK」でも文一総合出版の音声データをダウンロードすれば 「声が聞こえる!野鳥図鑑 増補改訂版」「声が聞こえる!カエルハンドブック」「コウモリ 識別ハンドブック 改訂版」「ポケット図鑑 日本の昆虫1400」で使用できます。 CDウォークマンには小学館発行の「日本野鳥大鑑鳴き声333上下巻(各CD3枚)」から 「日本野鳥大鑑鳴き声420(CD6枚)」を買って、CDだと持ち運びに難があるのでMDに ダビングしてMDウォークマンで聞いていました。iPodはiTunesでCDをインポート(取り込み) して、再生は圧縮された音声ファイルになりますが持ち歩きには便利です。 のちに「Birdsong for iPod」が販売されたのでインポートしています。 主に探鳥会で使用しているのは「U-SPEAK」です。紙面に印刷された特殊な二次元 ドットコードを、軽くタッチするだけで声が聞こえるので重宝しています。 「BOOKS」で少し触れていますので販売されているタッチ式ボイスペンを紹介します。 音声はいずれも上田秀樹氏が担当しています。タッチペン自体は同じ会社の製品なので 音源が入手できれば相互に利用できると思いますが、文一総合出版以外は製品に付属 しているのみですので、そのままでは互換性はありません。 ◎日本鳥類保護連盟オリジナル「EC-PEN」 8,840円(税込) 付属の種名シールをペン先で触れるだけで、身近な野鳥と水辺の野鳥69種、カエル13種、 セミ10種、バッタ26種の合計118種の鳴き声や解説を聴くことができます。 「身近な野鳥」「水辺の野鳥」「身近に鳴く虫・カエル」のイラストとシールを印刷した下敷き シートを別に販売しています。各315円(税込) ◎文一総合出版「声が聞こえる!ペン」単品10,500円(税込)〕 別に「声が聞こえる!野鳥図鑑 増補改訂版」や「声が聞こえる!カエルハンドブック」などを 購入して使用する。書籍とのセットも販売している。 日本野鳥の会の「新・山野の鳥」「新・水辺の鳥」は再生できない。 ◎日本野鳥の会「鳴き声タッチペンセット」11,550円(税込) 「日本の鳥声250選シール集」(さえずり・地鳴き等のバリエーションを含め340の鳴き声を収録) に印刷されたドットコードを、鳴き声タッチペンで軽くタッチすると、ペンのスピーカーから、野鳥 の鳴き声が流れます。 「新・山野の鳥」「新・水辺の鳥」がそのまま使用できる。 ☆ 探鳥会、会報などに関するご意見、ご感想など、事務局まで お知らせください。 ☆ 会報は2月・4月・7月・10月に発行していて、次回会報は 10月初めに発行の予定です。 (会報の郵送には通信連絡費として年600円頂いています。)
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