第77号(2013.04) | |
笠 岡 野 鳥 の 会 会 報 | |
4月から6月までの行事のお知らせをいたします。いずれのバードウォッチングも 事前の申し込みは不用でどなたでも参加できますので、お気軽にお越し下さい。 〔図鑑、双眼鏡、望遠鏡の貸出をしていますのでお申し出下さい。〕 4月より集合時間および集合場所が変更になっていますのでご注意ください。 ( 1 )ウグイスやケリの鳴き声を聴きに ( 雨天中止 ) 鳥たちは繁殖の時期をむかえ盛んにさえずっています。 花咲く野山を野鳥の鳴き声に耳を澄ましながら歩きましょう。 場 所 : かさおか古代の丘スポーツ公園周辺 (周回約2kmをゆっくりと歩きながらの鳥見です。) 日 時 : 4月14日(日) 午前8時30分より正午前まで 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、帽子、飲み物など。 お持ちならば野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。 参加費 : 無料 集 合 : かさおか古代の丘スポーツ公園(入って左側の)駐車場 午前 8:30 ( 2 )水辺の野鳥を探して ( 雨天中止 ) シギ・チドリ類の春の渡りのシーズンです。オオヨシキリも「行行子、行行子」と あの大きな声でさえずっている事でしょう。春の水辺を鳥たちを探して廻りましょう。 場 所 : 笠岡湾干拓地、神島(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。) 日 時 : 5月12日(日) 午前8時30分から正午頃まで 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、帽子、飲み物など。 お持ちならば野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。 参加費 : 無料 集 合 : 笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 8:30 ( 3 )小田川沿いの探鳥会 ( 雨天中止 ) 小田川を井原市の櫻橋から福山市山野町の山野峡県立自然公園キャンプ場まで車で さかのぼり、キャンプ場からは紅葉橋まで歩いての鳥見になります。(平坦片道約1.2km) 猿鳴峡ではオオルリのさえずり、昼食中に聞こえてくる鳥の鳴き声も楽しみです。 場 所 : 井原市〜福山市山野町(車で移動しながら、猿鳴峡では歩いての鳥見です。) 日 時 : 6月2日(日) 午前8時30分から午後1時頃まで 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、帽子、弁当、飲み物など。 お持ちならば野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。 参加費 : 無料 集 合 : 井原市民会館東側 午前 8:30 お問い合わせ等は津田まで(TEL 0865−66−2281) ※雨天での中止の判断は集合場所で開始時に決めています。 (気象警報が発表されている場合は中止です。) フィールドノート ◎ 2月11日(日) 真冬の干拓地で野鳥を見よう 場所 笠岡湾干拓地、神島 時間 9:00〜11:50 天気 晴れ 気温 6℃〜8℃ 風速 3〜4m/s 参加者16名 最低気温は氷点下1.9度に下がった昨日より3度高いものの、風が少し強くて寒〜い干拓地をいつもと少し コースを変えて廻りました。集合場所でシメの群れ、太陽の広場第4駐車場でヒクイナ、ミサゴなど。 いつもの場所にタゲリの群れ、遠くの枝先に20羽ほどのアトリの群れ、牧草地でハシボソカラスに追われる チョウゲンボウ、バイパス沿いの電柱にノスリが止まっていました。ツグミは干拓地の何処でも見かけました。 共同堆肥舎の東側道路わきにキジの雄、木の枝にメジロ、畑にはハクセキレイ、近くの電柱にミヤマガラスが 止まっていましたが、探鳥会ではホシムクドリになかなか会えませんね。 10時半ごろ道の家でトイレ休憩して干拓二号大橋に、相変わらず鳥影は少ないものの、オオジュリンを確認 して神島に移動。神島見崎海岸(満潮12:17)で防波堤内の少し遠くにウミアイサ♂2♀5とカイツブリ1。 遊水池では遠くにツクシガモの群れ41羽、対岸付近にミコアイサ雄1、雌はわりと近くにいました。 確認種はキジ(♂1)、ツクシガモ(41)、オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、 オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ(7)、ミコアイサ(♂1♀5)、ウミアイサ(♂2♀5)、 カイツブリ、キジバト、(ドバト)、カワウ、アオサギ、ヒクイナ(1)、バン、オオバン、タゲリ(約50羽)、 クサシギ、ユリカモメ、ミサゴ、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ、モズ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、 ハシブトガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ(♂♀)、スズメ、 ハクセキレイ、セグロセキレイ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ(1)、シメ、ホオジロ、オオジュリンの48種類。 〔 順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストによる 〕 ◎ 2月17日(日) 作州・落合野鳥の会合同笠岡湾干拓地探鳥会の案内(12名) 場所 笠岡湾干拓地、神島 時間 9:40〜13:40 天気 晴れ 気温 3℃〜6℃ 風速 2m/s 朝の最低気温は−2.5℃ながら風が弱くて絶好の鳥見日和。 集合場所でツグミ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、シロハラ、カラスに追われるオオタカなど。 次に2号線バイパス横の電線に止まっているノスリを見て、いつもの場所でタゲリ、ミヤマガラス、アトリ、 タヒバリを観察。太陽の広場第4駐車場へ移動してヒクイナ、クイナ、シロハラ。 共同堆肥舎の東側でホシムクドリが1羽。12時前に道の家でトイレ休憩&昼食、12半より干拓二号大橋で お目当てのオオジュリンの群れを観察して神島に移動。 神島見崎海岸で防波堤内にウミアイサ♂1♀1とカイツブリ1。遊水池では近くにツクシガモの群れに ミコアイサ♂3、目の前で♀も観察しました。 確認種はツクシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、 キンクロハジロ、ミコアイサ(♂3・♀1)、ウミアイサ(♂1・♀1)、カイツブリ、キジバト、(ドバト)、カワウ、 アオサギ、ダイサギ、コサギ、クイナ(1)、ヒクイナ(1)、オオバン、タゲリ(約100羽)、トビ、チュウヒ、 オオタカ、ノスリ、カワセミ、ハヤブサ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、 ウグイス、メジロ、ムクドリ、ホシムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ(♂♀)、スズメ、ハクセキレイ、 セグロセキレイ、タヒバリ、アトリ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ、オオジュリンの49種類。 ◎ 3月10日(日) 冬鳥にお別れ 場所 笠岡湾干拓地、神島 時間 9:00〜11:40 天気 曇り時々小雨 気温20℃〜14℃ 風速 3〜6m/s PM2.5〜30→32→29→12μg/m3 参加者13名 午前中の降水確率が50%、始める前はいくらか日差しもさしていましたが小雨が時折降り観察を 中断するかどうか微妙な状況がたびたびで(案内する側として)鳥見に集中できない。 風も強くて11時過ぎから急に気温も下がり、野鳥観察小屋で鳥合わせをしているころから本降りになりました。 集合場所でシメ、アトリ、カワラヒワ、メジロの群れ、海上をユリカモメも飛んでいました。 第4駐車場ではクイナ、ヒクイナには出会えず、シメ、ツグミは多くてシロハラも見やすい場所に出てきました。 第6駐車場でイソシギ、ヒドリガモ、カイツブリ、アオアシシギにコチドリタゲリは今冬ほぼ同じ場所に居ましたが、 相変わらず観察しようとすると飛び立ってしまいした。 道の駅でトイレ休憩、神島の見崎海岸でウミアイサを観察して遊水池へツクシガモはいませんでしたが、 ウミアイサは増えていました。 確認種はオカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、 キンクロハジロ、ミコアイサ(♂3・♀6)、ウミアイサ(♀3)、カイツブリ、キジバト、(ドバト)、カワウ、 アオサギ、ダイサギ、コサギ、バン、オオバン、タゲリ(約100羽)、コチドリ(1)、タシギ、アオアシシギ(6)、 イソシギ、ユリカモメ、ワシカモメ(3)、セグロカモメ、トビ、コゲラ(声)、チョウゲンボウ、ミヤマガラス、 ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス(地声)、メジロ、ムクドリ、シロハラ、 ツグミ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ、 オオジュリンの51種類。 〔 順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストによる 〕 BOOKS ◎鳥の自由研究1 町のまわりで観察 春夏 写真 吉野 俊幸 文 寒竹 孝子 絵 高橋 和枝 アリス館 2,730円(税込) 身近な場所でも見ることができる生きもの「鳥」の観察方法を小学生向けにまとめた全3巻の 一冊目。町のまわりで見られる鳥を観察しようの春夏編、「観察ノート」「なにをしているの?」 「鳥のいろいろ自由研究」で構成されている。見た鳥を観察してノートにつけることで色々な ことが分かってくるでしょう。 〔 ISBN978-4-7520-0605-3 〕 ◎食べられたがる果物のヒミツ ゲッチョ先生の果物コレクション 文・絵 盛口 満 少年写真新聞社 1,890円(税込) 動物や鳥たちに種を食べられて増えていく植物、植物が目的の動物に果実を食べてもらい 種子を運んでもらうためにの工夫を精緻なスケッチで「果物のからだ」「果物いろいろ」 「果物の動物学」から探ります。鳥類ではヒヨドリ、キウイ、カケスが登場しています。 〔 ISBN978-4-87981-449-4 〕 ◎自然保護世界一を目指す旅 野の鳥は野に生かせ 著者 森脇 悦夫 文芸社 1,470円(税込) 小さい頃から野鳥に関心を持って鳥見をしてきた著者が時間に余裕のできた定年後に、 アメリカ、イギリス、韓国を旅をして考えさせられた日本と外国の鳥獣保護行政の違い、 自然保護の問題点を「野鳥を知ろう」「海外で日本の環境行政を考える」「日本の環境 保護を考える」に分けて述べています。 〔 ISBN978-4-286-13380-5 〕 ◎鳥たちの驚異的な感覚世界 著者 ティム・バークヘッド 訳者 沼尻 由起子 河出書房新社 2,310円(税込) 最新の研究成果の他にも鳥類研究の遍歴を踏まえながら鳥類の感覚を 視覚〜人間には 見えない世界、聴覚〜さえずりの謎と反響定位、触覚〜敏感なくちばしとオルガスムに達する鳥、 味覚〜グルメな鳥と毒を持つ鳥、臭覚〜匂いで食べ物を見つけ出す、磁気感覚〜はるかなる旅路 の羅針盤、感情〜鳥は市を悲しむか?など一章ずつ取り上げています。 〔 ISBN978-4-309-25278-0 〕 ワイドKCモーニング778 ◎とりぱん 14 著者 とりの なん子 講談社 650円(税込) カバー画はコゲラ、そでにダイサギとアオサギ、とりぱんクッキングは「ほけフキのつく だ煮」。今号はカルガモ・スズメ・コムクドリ・ヒヨドリ・ツバメとヒナの話が盛り沢山。 他に金魚を描いた「うおぱん」や台湾での4日間を描いた「とりぱんIN 台湾」も収録 されています。 〔 ISBN978-4-06-337778-1 〕 生物ミステリー ◎鳥類学者 無謀にも恐竜を語る 著者 川上 和人 技術評論社 1,974円(税込) 「鳥類は恐竜だ」を大前提に鳥の研究者が現生鳥類の形態や生態を介して恐竜の生活を プロファイリングした御伽噺。序章で恐竜とはどんな存在かを紹介、第1章で鳥と恐竜の関係、 第2章では恐竜との縁類関係に基づいて鳥類の進化を解釈、第3章では現代の鳥の生活に 基づき、恐竜の生活を想像、第4章では生態系のなかでの恐竜の役割について妄想している。 〔 ISBN978-4-7741-5565-4 〕 ちょこっとコラム 第7回〜PM2.5 フィールドノートに3月から気温・風速に加えてPM2.5の数値を追加しました。 PM2.5とは微小粒子状物質のことで、大気中に浮遊している2.5マイクロメートル(1mmの1千分の2.5mm) 以下の小さな粒子のことです。 PM2.5は非常に小さいため(髪の毛の太さの1/30程度)、肺の奥深くまで入りやすく、肺がん、呼吸系への 影響に加え、循環器系への影響が懸念されています。 人の健康の適切な保護を図るために維持されることが望ましい水準として「1年平均値 15μg/m3以下 かつ 1日平均値 35μg/m3以下」という環境基準が定められています。 注意喚起のための暫定的な指針として日平均値70μg/m3を超過すると予想される場合に注意喚起を行うと されていて、岡山県では県内環境大気測定局のうち2局以上で、早朝(5時から7時まで)の1時間値の平均が、 85μg/m3を超過した場合です。 笠岡市には茂平大気測定局がありますが、これは中国から飛来してくるPM2.5というよりもJEFからの噴煙を 対象にしていると思われるのでより市民生活密着した場所として、笠岡中央小学校にも設置して欲しいところです。 〔笠岡中央小学校には岡山県環境放射線モニタリングシステム(空間γ線線量率[μGy/h]を常時監視機器)は 設置 されています。〕 ☆ 探鳥会、会報などに関するご意見、ご感想など、事務局まで お知らせください。 ☆ 会報は2月・4月・7月・10月に発行していて、次回会報は 7月初めに発行の予定です。 (会報の郵送には通信連絡費として年600円頂いています。)
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