第76号(2013.02) | |
笠 岡 野 鳥 の 会 会 報 | |
2月、3月の行事のお知らせをいたします。いずれのバードウォッチングも 事前の申し込みは不用でどなたでも参加できますので、暖かい服装でお出で下さい。 〔図鑑、双眼鏡、望遠鏡の貸出をしていますので気軽にお申し出下さい。〕 ( 1 )真冬の干拓地で野鳥を見よう ( 雨天中止 ) 厳寒期の干拓地は野鳥が一番多く集まる時期です。 飛び回り、餌をついばむ活気あふれる姿を楽しみましょう。 場 所 : 笠岡湾干拓地(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。) 日 時 : 2月11日(月・祝) 午前9時から正午頃まで 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、帽子、防寒着、飲み物など。 お持ちならば野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。 参加費 : 無料 集 合 : 笠岡市役所高速バス乗り場前 午前 8:30 または笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 9:00 ( 2 )冬 鳥 に お 別 れ ( 雨天中止 ) 寒さもやわらぎ、中には旅立った冬鳥もいることでしょう。 冬鳥を楽しめるのもあと少しです。野鳥を探して干拓地を廻りましょう。 場 所 : 笠岡湾干拓地(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。) 日 時 : 3月10日(日) 午前9時から正午頃まで 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、帽子、防寒着、飲み物など。 お持ちならば野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。 参加費 : 無料 集 合 : 笠岡市役所高速バス乗り場前 午前 8:30 または笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 9:00 お問い合わせ等は津田まで(TEL 0865−66−2281) ※雨天での中止の判断は集合場所で開始時に決めています。 (気象警報が発表されている場合は中止です。) フィールドノート ◎12月23日(日) 年の終わりの探鳥会 場所 笠岡湾干拓地、神島 時間 9:00〜12:05 天気 曇り一時小雨 気温 4℃〜8℃ 風速 2〜5m/s 参加者11名 集合場所より太陽の広場第4駐車場、第6駐車場からタゲリの居る場所へ移動しましたが、 詳しく観察する間もなく飛び去り、小雨に見舞われトイレ休憩を兼ねて水と緑のふれあい 広場(風車小屋)に移動、山の中腹にノスリが2羽、1羽は木の枝にずっと止まっていました。 干拓二号大橋に移動するも相変わらずカモ類はゼロ、オオジュリンも見当たらず、風も強く 吹き始めました。そして神島の見崎海岸に移動、防波堤の内側にウミアイサが16羽、砂地に 上がっている個体もいて近くで楽しめました。遊水池ではカモの数は少ないままですが、 なんと野鳥観察小屋の南西方向に有る立ち木にキクイタダキが3羽、盛んに採食していました。 近場では藤波池キャンプ場で観察できますが、仰角80度ですから水平でキクイタダキが観察 できる幸運に恵まれました。その後、強風で4月に屋根が吹き飛ばされて、建て直された野鳥 観察小屋で鳥合わせをして2012年最後の探鳥会を締めくくりました。 確認種はキジ(♂1)、オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、 コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ウミアイサ(♂6・♀10)、カイツブリ、カンムリ カイツブリ(1)、ハジロカイツブリ、キジバト、(ドバト)、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、 オオバン、タゲリ(約100羽)、アオアシシギ、イソシギ、セグロカモメ(2)、ミサゴ、トビ、ハイタカ、 ノスリ、モズ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ(3)、ヒバリ、ヒヨドリ、 メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ(♂)、イソヒヨドリ(♀1)、スズメ、ハクセキレイ、 タヒバリ、アトリ(群れ)、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジの50種類。 〔 順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストによる 〕 ◎1月 6日(日) 年の初めの探鳥会 場所 笠岡湾干拓地、神島 時間 9:00〜12:10 天気 曇り 気温 2℃〜8℃ 風速 1〜3m/s 参加人数17名 雲空ながら気温もそれほど低くなく、風も弱くて絶好の鳥見日和。集合場所でシメ、シジュウカラ、 ミサゴにセグロカモメ。太陽の広場第4駐車場で久しぶりにクイナの出現。第6駐車場ではアオ アシシギ、第7駐車場でミサゴ。ツグミはあちこちで見かけて今冬は多いようです。片島の山沿い でアトリの群れを見て酪農地に移動牛舎裏のいつもの場所にタゲリがいないと思ったら上空を 飛んでいて近くの電線にミヤマガラスも止まっていました。干拓二号大橋には鳥影少なく、オオ ジュリンも見当たらず、11時前に道の家で休憩して神島に。神島見崎海岸では干潮(11:15)で アサリ採りの人が3人いて遠くにウミアイサ雄雌1羽づつ、対岸にカンムリカイツブリが1羽だけ 遊水池の野鳥観察小屋の目の前にツクシガモの群れ11羽、ミコアイサの雄も1羽確認しました。 確認種はツクシガモ(38)、オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、 コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ホオジロガモ(♂1)、ミコアイサ(♂1・♀1)、 ウミアイサ(♂1・♀1)、カイツブリ、カンムリカイツブリ(1)、ハジロカイツブリ、キジバト、(ドバト)、 カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、クイナ(1)、オオバン、タゲリ(約30羽)、イカルチドリ、 アオアシシギ、イソシギ、セグロカモメ、ミサゴ、トビ、チュウヒ、ノスリ、コゲラ(声)、チョウゲンボウ、 コチョウゲンボウ、ハヤブサ、モズ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、 ヒバリ、ヒヨドリ、ウグイス(声)、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ(♂♀)、 イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、アトリ、カワラヒワ、シメ、ホオジロの59種類。 〔 確認種の順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストの分類順によりました。〕 BOOKS ◎鳥 優美と神秘、鳥類の多様な形態と習性 著者 コリン・タッジ 訳者 黒沢 令子 シーエムシー出版 3,150円(税込) 鳥のことが知りたいと友人に促されて執筆された本書は読み応えがある492ページあり、 鳥の賢さと謎にせまる、世界に鳥は何種類いるのか考える、鳥の行動の種類、行動の理由、 行動の仕方について考える、食物の入手手段、性と繁殖、鳥と人とについて考察してみる など鳥について網羅した内容になっています。 〔 ISBN978-4-7813-0522-6 〕 ◎水上の狩人 ミサゴ大全 著者 平沢 修 宮帯出版社 2,100円(税込) 「肉眼では見えない野生の刹那を切り取る、ピンボケはゴミ箱へ」をモットーに7年間にわたって ミサゴを追い続けた記録。ホバリング、突入、捕魚、浮上、凱旋、捌き場、営巣を網羅した写真集。 〔 ISBN978-4-86366-863-8 〕 ◎生き物の描き方 自然観察の技法 著者 盛口 満 東京大学出版会 2,310円(税込) 自然を観察し、記録し、伝える手段として、どちらかといえば不器用だが、絵を描くのが好きだった 著者がどのように生き物のスケッチを身につけたかを紹介している本。 自然を見るうえでのいくつかの視点から始まり、実際の自然を見に出かけてみるときの手立て、 生き物のスケッチを取り入れた観察法、具体例をあげての生き物の描き方を書き連ねています。 〔 ISBN978-4-13-063335-2 〕 ◎ワシタカ・ハヤブサ識別図鑑 著者 真木広造 平凡社 2,310円(税込) 日本鳥類目録 改訂第7版の掲載順により、日本で確認されているタカ目とハヤブサ目の 全35種類を掲載した最新の猛禽類ガイド。大きさは202x128x12 mm で持ちやすい。 成鳥、若鳥、幼鳥、雄雌と写真が豊富で識別の基本から類似種との識別などを解説して いる。亜種としては、亜種リュウキュウツミ、亜種シロオオタカ、亜種オガサワラノスリ、 亜種オオハヤブサ・亜種シベリアハヤブサ・亜種ウスハヤブサも掲載されている。 〔 ISBN978-4-582-54246-2 〕 ◎カラスの教科書 著者 松原 始 雷鳥社 1,680円(税込) 第一章 カラス基礎知識、第二章 カラスと餌と博物学、第三章 カラスの取り扱い説明書、 第四章 カラスのQ&A に分けてカラス好きな著者が好き勝手なことを書き連ねたに 「カラスの狂歌書」です。カラスの本らしくイラストもすべて白黒の399ページ、厚さは33mm、 この分厚さの中にカラスの魅力が詰まっています。 〔 ISBN978-4-8441-3634-7 〕 ◎スズメの謎 身近な野鳥が減っている!? 著者 三上 修 誠文堂新光社 1,575円(税込) 鳥の研究者である著者が科学の立場から、スズメという鳥について、誰も知らない答えを 見つける方法を紹介していきたいという思いから1.スズメを知っていますか 2.スズメは日本に 何羽いる? 3.スズメの減少 4.なぜスズメは減少しているのか 5.スズメが減少するとどんな 問題があるのか 6.研究の世界 に分けて書かれています。 〔 ISBN978-4-416-21269-1 〕 ちょこっとコラム 第6回〜亜種について 亜種は探鳥会のチェックリストには載せていませんが、生物の分類区分で、種の下位区分の ことです。 厚めの野鳥図鑑では亜種まで掲載しているのもあります。 近くで観察できる種としてヒシクイ〜オオヒシクイ・ヒシクイ、コガモ〜コガモ・アメリカコガモ ダイサギ〜ダイサギ・チュウダイサギ、ハクセキレイ〜ハクセキレイ、ホオジロハクセキレイ、 カワラヒワ〜オオカワラヒワ・カワラヒワなどがあげられます。 このダイサギ、ハクセキレイ、カワラヒワの亜種は比較的馴染み深いと思います。 ダイサギの亜種は夏鳥のチュウダイサギと冬鳥のオオダイサギ。 カワラヒワは冬鳥のオオカワラヒワ。 カラスをハシボソガラスかハシブトガラスか、セキレイではセグロセキレイかハクセキレイかを 確認するように亜種についても識別する習慣をつけましょう。 ☆ 探鳥会、会報などに関するご意見、ご感想など、事務局まで お知らせください。 ☆ 会報は2月・4月・7月・10月・12月に発行しいます。 (会報の郵送には通信連絡費として年600円頂いています。) ☆ 次回会報は2013年4月初めに発行の予定です。
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