第75号(2012.12) |
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笠 岡 野 鳥 の 会 会 報 | |||
12月、2013年1月の行事のお知らせをいたします。いずれのバードウォッチングも 事前の申し込みは不用でどなたでも参加できますので、暖かい服装でお出で下さい。 〔図鑑、双眼鏡、望遠鏡の貸出をしていますので気軽にお申し出下さい。〕 ( 1 )年の終わりの探鳥会 ( 雨天中止 ) 冬本番、この時期は冬鳥も勢ぞろいして干拓地が一番にぎやかになる頃です。 餌を求めて飛び回り、水辺で憩う野鳥を寒さに負けずに探しましょう。 場 所 : 笠岡湾干拓地(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。) 日 時 : 12月23日(日) 午前9時から正午頃まで 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、帽子、防寒着、飲み物など。 お持ちならば野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。 参加費 : 無料 集 合 : 笠岡市役所高速バス乗り場前 午前 8:30 または笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 9:00 ( 2 )年の初めの探鳥会 ( 雨天中止 ) 新しい年がはじまりました。新年早々の探鳥会です。 生き生きと干拓地で暮らす野鳥たちを新たな思いで観察しましょう。 場 所 : 笠岡湾干拓地(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。) 日 時 : 2013年1月6日(日) 午前9時から正午頃まで 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、帽子、防寒着、飲み物など。 お持ちならば野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。 参加費 : 無料 集 合 : 笠岡市役所高速バス乗り場前 午前 8:30 または笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 9:00 お問い合わせ等は津田まで(TEL 0865−66−2281) ※雨天での中止の判断は集合場所で開始時に決めています。 (気象警報が発表されている場合は中止です。) フィールドノート ◎10月14日(日) 秋の干拓地で野鳥を探そう 場所 笠岡湾干拓地 時間 9:00〜12:00 天気 曇り 気温 17℃〜23℃ 風速 2〜1m/s 参加者18名 はじめは寒かったものの、後半はたまに日が差したりして、暑いくらいの天気の中、 太陽の広場・第4駐車場(東側堤防)・第6、7駐車場、干拓一号大橋、干拓二号大橋、 遊水池と主に水辺を野鳥を探して干拓地を廻りました。 東側堤防ではソリハシシギが3羽翼を休めている両側でイソシギが活発に動いていました。 太陽の広場・第6駐車場ではアオアシシギが採取に夢中で15m位まで近づいてきて 円らな瞳が印象的でした。 干拓二号大橋では2羽のセイタカシギとカラスに追われるチョウゲンボウ、そしてノビタキの 冬羽が綺麗でした。 確認種はヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、 ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、 コサギ、セイタカシギ(2羽)、タシギ(1羽)、アオアシシギ(1+1+3羽)、ソリハシシギ(3羽)、 イソシギ(4+1羽)、ミサゴ、トビ、チョウゲンボウ♀1、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、 ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、ジョウビタキ、ノビタキ(♂1)、 エゾビタキ(1羽)、スズメ、ハクセキレイ、 セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロの39種類。 ◎10月20(土) ワクワク自然観察in遥照山 時間 13:30〜15:00 天気 晴れ ハーモニーネット未来の主催で、子どもたちに遥照山登山を通じさまざまな体験をして もらいたいとの企画の中で、バードウォッチングの案内をしてきました。 参加者は小学生から高校生の48名、場所は遥照山藤波池キャンプ場です。ここでは 5年前も同じく案内をしたので、下見でそのコースを廻ってみました。駐車場でモズの 姿と高鳴きを聞き藤波大池へ、池は水量が少なく水鳥は期待薄。キャンプ場の周囲は 松の枯れ木が目立ち何年か前の神島を思いおこしました。 藤波大池と藤波下池の間でアオゲラの鳴き声と姿を確認、アオゲラの姿を見たのは 何年振りでしょうか。久しぶりに姿を確認して、鳴き声を聞きました。 藤波小池でセグロセキレイ1羽、登山道に出て一回りして駐車場前で上空にノスリを 確認、駐車場で再びアオゲラが近くの枝に止まりました。 当日、案内は午後からなので午前中に再び下見を、駐車場ではモズの姿は無し、 そしてキャンプ場の中の広場へ移動したところヒヨドリ、ホオジロ、メジロ、ヤマガラ、 シジュウカラ、コゲラ、ハシブトガラス、エナガの姿と鳴き声を確認、そしてなんと キクイタダキが!! 真上で見難いのですが、松の枝先で盛んに採食していました。 広場で30分ぐらい楽しんで一廻りしてみました。当初コースは登山道までの往復を 考えていたのですが、参加者が最初の30名から増えたこともあって予定を変更して 見晴らしのいい駐車場付近と意外に楽しめそうなキャンプ場の広場で行いました。 ◎11月25日(日) カモの仲間を観察しよう 場所 笠岡湾干拓地 時間 9:00〜12:15 天気 晴れ 気温 7℃〜13℃ 風速 1〜2m/s 参加人数15名 風も無くて暖かい日差しの中をカモを探しながら水辺を中心に廻りました。コースは 太陽の広場第1駐車場→第4駐車場→第5駐車場→第6駐車場→第7駐車場→ 干拓二号大橋→道の駅(トイレ休憩)→神島見崎海岸→遊水池 カモの羽数が昨冬同期より少ないのが残念でしたが、盛んに潜って採食する ホオジロガモや換羽中のミコアイサが観察できて、5箇所で姿を現したミサゴが 近くで見られた探鳥会でした。 確認種はオカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、 コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ホオジロガモ(♂2)、ミコアイサ(♂1)、カイツブリ、 カンムリカイツブリ(22+4+1)、ハジロカイツブリ、キジバト、(ドバト)、カワウ、アオサギ、 ダイサギ、コサギ、バン(幼鳥2)、オオバン、アオアシシギ、イソシギ、ミサゴ、トビ、ノスリ、 カワセミ、チョウゲンボウ♀1、モズ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、 ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ(♂♀)、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、 セグロセキレイ、ホオジロの43種類。 〔 確認種の順序は日本鳥類目録改訂第7版掲載鳥類リストの分類順によりました。〕 BOOKS 日本鳥学会100周年記念 ◎鳥学の100年 鳥に魅せられた人々 著者 井田 徹治 協力 日本鳥学会・山階鳥類研究所 平凡社 2,625円(税込) 日本鳥学会が100周年を迎えるにあたって一般市民向けに書かれた鳥学の本。第一章 「鳥学を築いた人々」第二章「鳥学100年の軌跡」第三章「鳥を守る研究」第四章 「これからの鳥学」とからなり日本の鳥研究の100年を振り返り、明日への展望を探り、 鳥と鳥学に対する一般の方々の理解を少しでも高め、鳥と人間の望ましい関係の構築に 貢献できたらとの思いで書かれている。 〔 ISBN978-4-582-52733-9 〕 つながってるよ いのちのWA! ◎ハクチョウ 水べに生きる 文 嶋田 哲郎 写真 伊藤 利喜雄 イラスト 松原 巌樹 小峰書店 1,470円(税込) 宮城県北東部にある伊豆沼・内沼には秋になるとロシア北東部の湿原で暮らしている コハクチョウ、オオハクチョウが渡ってきます。そのハクチョウの生きる姿を10月から 3月まで豊富な写真を使って分かり易く書かれた小学生向けの本です。 〔 ISBN978-4-338-27002-1 〕 ◎新訂 カモハンドブック 著者 叶内 拓哉 文一総合出版 1,470円(税込) 2000年に初版が発行されたカモハンドブックの新訂版。掲載写真点数を増やして日本で 記録のある種、今後記録される可能性のある種を、亜種を含めて62種掲載。他に野生化 したカモ科の家畜類10種、カモ類と間違えやすいカモ科以外の5種類も掲載している。 〔 ISBN978-4-8299-8104-7 〕 写真集 ◎ハヤブサを追って 500日にわたる調査記録 著者 三谷 康則 神戸新聞総合出版センター 2,100円(税込) 500日にわたり調査したハヤブサの生態を1月から12月まで月毎に選び抜かれた150点の 写真で綴った写真集。採食、羽づくろい、オスからメスへの給餌、交尾、抱卵、ヒナへの 給餌、外敵への威嚇、巣立ち、独り立ちさせるための巣立ったヒナへの攻撃、求愛行動など ハヤブサの暮らしがわかる一冊です。 〔 ISBN978-4-343-00706-3 〕 図鑑写真がさえずる ◎DVDブック 知っておきたい鳥の声120 著者・録音 上田 秀雄 写真 叶内 拓哉 山と溪谷社 2,415円(税込) 日本で見られる基本の鳥120種の鳴き声を静止画付きでDVD80分に収録したDVDと DVDと連動して「市街地・公園・雑木林の鳥」「川・湖沼・草地の鳥」「低山帯の鳥」 「中・高山帯の鳥」「干潟・海の鳥」の生息環境別に分けて解説したブックとでなる DVDブック。 〔 ISBN978-4-635-03521-7 〕 BIRDER SPECIAL 水彩色鉛筆で誰でも楽しく野鳥が描ける ◎新“タマゴ式”鳥絵塾 著者 谷口 高司・谷口 りつこ 文一総合出版 2,100円(税込) タマゴのかたちを2つ繋げ、角度や、長さに注意をはらい描くと、バランスよく鳥が描ける ことから“タマゴ式”と名づけられた絵はちょっと苦手な人にも不思議とバランスの整った 鳥が描けてしまうタマゴ式の鳥描きガイドの新版です。 〔 ISBN978-4-8299-7500-8 〕 ◎フィールドガイド日本の猛禽類 vol.01 ミサゴ 著者: 渡辺靖夫、越山洋三、先崎啓究、伊関文隆 発行所:西本眞理子植物画工房マカロン 〔 ISBN978-4-9906148-1-2 〕 鳥見仲間4人により自費出版されたミサゴの生態と識別に関するフィールドガイド。 A4判カラー13ページでイラストや写真を豊富に使っている。 購入はネットで湖北ワイルドライフアートスタジオ〔 http://www.studiokohoku.com/ 〕へ 価格525円(税込)+送料80円 直接購入は岡山県下では以下の2店舗で販売されています。 ◎蟲文庫:倉敷市本町11-20 電話 086-425-8693 ◎ サカイ画材:岡山市北区三野3-4-10 電話 086-221-8595 ◎身近な野鳥観察ガイド 著者 戸塚 学・箕輪 義隆 文一総合出版 2,100円(税込) 野鳥はただ漠然と見ていても面白くない「何をしているのか?」「どんな行動をとるのか?」 など、その生態と行動に注目すると新しい発見や驚きに出会えると身近な野鳥を中心に 観察の楽しみ方をまとめたもの。野鳥のユニークな色や形、面白い生態を写真とイラストで 紹介している「色と形に注目しよう」「鳥の生活をのぞいてみよう!」と身近な場所で見られる 野鳥99種を紹介した「身近な野鳥図鑑」、「身近に起こっていること」の4部構成。 〔 ISBN978-4-8299-7200-7 〕 ちょこっとコラム 第5回〜日本鳥類目録 改訂第7版 日本鳥学会より「日本鳥類目録改訂第7版」が、2012年9月に出版されました。(税込5,500円) 第6版より12年、新たに91種が追加され国内で記録された野鳥633種と繁殖記録の ある外来種43種が新たな分類順で掲載されています。 新たな分類は遺伝子レベルでの分類研究が進んだためで、このことで分類の順序が 大幅に変わりました。 ハヤブサ科がスズメ目に近いとしてハヤブサ目として独立してタカ目と離れてしまいました。 鳥見を楽しむ人にはあまり影響はありませんが、新たな分類順になったことで、これから 野鳥図鑑もだんだんとこの分類順に変更されていくことと思われます。探鳥会に関しては 「鳥のチェックリスト」の変更をしなければいけません。今まではアビ科で始まりカラス科で 終わっていたのが、これからはキジ科で始まりホオジロ科で終わることになります。 新しい分類順で並べるとキジ目キジ科、カモ目カモ科、カイツブリ目カイツブリ科、ハト目ハト科、 アビ目アビ科、カツオドリ目ウ科、ペリカン目サギ科、ツル目クイナ科、カッコウ目カッコウ科、 チドリ目チドリ科・セイタカシギ科・シギ科・タマシギ科・カモメ科、タカ目ミサゴ科・タカ科、 フクロウ目フクロウ科、サイチョウ目ヤツガシラ科、プッポウソウ目カワセミ科、 キツツキ目キツツキ科、ハヤブサ目ハヤブサ科、スズメ目サンショククイ科・モズ科・カラス科・ キクイタダキ科・ツリスガラ科・シジュウカラ科・ヒバリ科・ツバメ科・ヒヨドリ科・ウグイス科・ エナガ科・ムシクイ科・ズクロムシクイ科・メジロ科・ヨシキリ科・セッカ科・レンジャク科・ キバシリ科・ミソサザイ科・ムクドリ科・カワガラス科・ヒタキ科・イワヒバリ科・スズメ科・ セキレイ科・アトリ科・ホオジロ科となります。 |
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