第74号(2012.10)
笠 岡 野 鳥 の 会 会 報


  10月、11月の行事のお知らせをいたします。いずれのバードウォッチングも事前の
  申し込みは不用でどなたでも参加できますので、お友達を誘ってお出で下さい。
   〔図鑑、双眼鏡、望遠鏡の貸出をしていますので気軽にお申し出下さい。〕



( 1 )秋の干拓地で野鳥を探そう      ( 雨天中止 )

 暑かった夏も終わり野鳥が観察しやすい気候になりました。
冬鳥が飛来の疲れをいやし、旅鳥が次へ飛び立つために採餌にせいを出しています。
いつもいる鳥にも気をつけながら、のんびりと干拓地を廻りましょう。

 場 所 : 笠岡湾干拓地(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。)
 日 時 : 10月14日(日) 午前9時から正午頃まで
 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、帽子、飲み物など。
        お持ちならば野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。
 参加費 : 無料
 集 合 : 笠岡市役所高速バス乗り場前 午前 8:30
       または笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 9:00






( 2 )カモの仲間を観察しよう       ( 雨天中止 )

 干拓地が冬鳥たちでにぎやかになるであろう季節が到来しました。
昨年の冬はさびしいままで終わりましたが、この冬はどんな鳥に出会えるでしょうか。
美しい繁殖羽に生え変わったカモたちの姿を楽しみながら干拓地を廻りましょう。

 場 所 : 笠岡湾干拓地(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。)
 日 時 : 11月25日(日) 午前9時から正午頃まで
 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、帽子、飲み物など。
        お持ちならば野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。
 参加費 : 無料
 集 合 : 笠岡市役所高速バス乗り場前 午前 8:30
       または笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 9:00





     お問い合わせ等は津田まで(TEL 0865−66−2281)
      ※雨天での中止の判断は集合場所で開始時に決めています。
         (気象警報が発表されている場合は中止です。)



フィールドノート
◎ 7月15日(日) 梅雨空の探鳥会  場所 笠岡湾干拓地、神島  時間 8:30〜11:35
                       天気 晴れ 気温 27℃〜31℃ 風速 1m/s 参加者13名
いつも探鳥会の日に雨が降らないようにと念じていますが、梅雨時期には精神衛生上よろしくないので、初めて「小雨決行」準備も万端で降ってもやる気満々でしたが、なんと本日は晴れ 気温も33℃を越え今年最高を記録しました。〔最高気温 33.3℃ 13:25〕廻ったルートは太陽の広場第6〜第7駐車場→一号大橋→堆肥舎→風車小屋→二号大橋→遊水池西側→神島(林道寺間水落線→天神社) 太陽の広場の水路沿いの草刈を昨日したためか、オオヨシキリの甲高い鳴き声が少なめで、セッカが上昇しながら鳴く「ヒッヒッヒッ」が印象に残りました。
鳥以外ではアオダイショウ、ウスバキトンボやギンヤンマ、チョウトンボ。(某参加者談) 二号大橋ではカルガモ多数、アオサギ、コサギ、ダイサギも20羽以上いました。他にコチドリやバンの幼鳥、カルガモは2羽の雛を連れた親鳥も。遊水池はカワウ多数にマガモやキンクロハジロもいましたが冬まで居るのでしょうか?
あと神島を縦断して天神社で鳥合わせをして解散しました。老人ホームが移転して人が居ないためかコシアカツバメが少ないようでした。大半はどこか違う場所で巣作りをしているのでしょうね。
 確認種はカイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ(16羽)、カルガモ、キンクロハジロ(4羽)、トビ、キジ、バン(幼鳥)、コチドリ(4羽)、キジバト、コゲラ(声)、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、シジュウカラ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラスの30種類。

◎ 8月26日(日) 真夏の探鳥会  場所 笠岡湾干拓地、神島  時間 8:30〜11:50
                   天気 晴れ  気温 31℃〜33℃  風速 3〜5m/s  参加者15名
気温が8時には30℃、11時に33℃を超えて暑い中での探鳥会でしたが、風が程よく吹いて比較的過ごし易すかったので助かりました。観察コースは太陽の広場第4駐車場の東側堤防、第6、第7駐車場、干拓一号大橋、
干拓二号大橋、道の駅で休息、遊水池、神島見崎海岸で鳥合わせで解散しました。
なお、干拓二号大橋でイカルチドリと一緒に観察した種は午後に再確認してトウネンに変更しました。
 確認種はカイツブリ、カワウ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、ミサゴ、トビ、オオタカ(幼鳥)、バン、イカルチドリ(2羽)、シロチドリ(1羽)、トウネン(1羽)、アオアシシギ(約50羽)、キアシシギ(18羽)、イソシギ(3羽)、ソリハシシギ、キジバト、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、シジュウカラ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラスの29種類。

◎ 9月23日(日) 冬鳥は来てるかな  場所 笠岡湾干拓地  時間 8:30〜11:45 
                  天気 曇り  気温 21℃〜25℃  風速 1〜3m/s  参加人数21名
ツバメが飛び交い、秋の風情がただよう干拓地を野鳥を探して廻りました。時折差し込む日差しはまだ強く暑いぐらいで、冬鳥はまだ少なかったですが二号大橋ではコガモの群れや、チョウゲンボウのホバリングに採食の様子、そしてセイタカシギなども観察できました。
 確認種はマガモ、コガモ、カルガモ、ヒドリガモ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、コサギ、ダイサギ、トビ、
ミサゴ、チョウゲンボウ♀、コチドリ(1羽)、セイタカシギ(2羽)、イソシギ、アオアシシギ(5羽+28羽)、
オグロシギ(3羽)、キジバト、モズ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、
ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、エナガ(声)、ムクドリ、イソヒヨドリ、ノビタキ、コサメビタキ、スズメ、
ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロの37種類。
〔確認種は鳥の新しい分類に従って作られた図鑑が発売されたので、その順番で並べてみました。〕


BOOKS

◎横浜・猛禽の里
     著者 市橋 徹
                   かまくら春秋社  2,100円(税込)
著者が9年間観察している横浜市内の特定地域で2008年9月から2012年3月まで撮影された写真集。すぐ近くに民家がある小規模な林や芝生、雑草の生えている場所でも狩をしている猛禽類の姿を撮影することで、身近な環境を守る大切さを伝えたいと、ハヤブサ・オオタカ・ハイタカ・ツミ・ノスリ・チョウゲンボウ・その他の鳥類・植物・昆虫等に分けて掲載している。
                      〔 ISBN978-4-7740-0563-8 〕
  自然スケッチ絵本館
◎猛きん類のこと      文 キャスリン・シル  絵 ジョン・シル
          訳 鈴木 有子  玉川大学出版部  1,785円(税込)
フクロウやハヤブサなどの猛きん類はどんな生き物かを美しい細密画をもちいて小学生向けに書かれた生態絵本。特徴から獲物の捕り方、巣の様子など18枚描かれていて絵ごとに簡素な説明と巻末に登場した生き物の解説があります。
                      〔 ISBN978-4-472-05925-4 〕

◎アカショウビン 琉球の紅    写真・文 福田 啓人  雷鳥社  1,680円(税込)
南西諸島に夏鳥として飛来するリュウキュウアカショウビンの姿を石垣島で4月から8月頃まで3年間撮り続けた写真集。躍動感あふれる採餌の瞬間や微笑ましい求愛給餌の様子、水粒が飛び散る水浴びなどがアップで撮られていて感動ものです。交尾からヒナへの給餌、そして巣立ちも素晴らしい瞬間をとらえています。美しい写真に劣らず形だけのシルエットも風情があり味わい深いです。             〔 ISBN978-4-8441-3592-0 〕

  ポケット図鑑
◎田んぼの生き物400    著者 関 慎太郎  文一総合出版  1,050円(税込)
田んぼや小川、周辺の里山で観察することができる両生類(21種類)・はちゅう類(7種類)、淡水魚(19種類)、貝類(21種類)、昆虫類(77種類)・クモ類(3種類)、甲殻類(13種類)、鳥類(22種類)、植物(207種類)を紹介した写真図鑑です。
                           〔 ISBN978-4-8299-8301-0 〕


  ワイドKCモーニング750
◎とりぱん 13          著者 とりの なん子  講談社  630円(税込)
13号の表紙はカワラヒワ。元旦から七夕まで著者の周りで起こった事を面白く描いた「モーニング」連載中の単行本。交通事故もどきの話から、おなじみのつぐみんをはじめエナガにミソサザイ、らんぼう者のヒヨちゃんにオオバンと白鳥の餌の取り合い、ベニマシコにハクセキレイなど今号は鳥の話題が満載です。
                           〔 ISBN978-4-06-337750-7 〕

  小学館の図鑑NEO POCKET
◎鳥          監修 上田 恵介  指導・執筆 柚木 修  標本画 水谷 高英、他
                               小学館  998円(税込)
日本で見られる鳥およそ400種(外来種20種)と世界で見られる鳥80種を紹介した小学生向けの図鑑。日本の鳥は新しい分類順に、世界の鳥は地域別に掲載されています。大きさは新書版より少し大きい 111mm(横)×187mm(縦)×12mm(厚) のサイズで、カバーはカワセミの写真ですが、主に水谷さんによるイラスト図鑑です。        〔 ISBN978-4-09-217287-6 〕

  365日出会う大自然
◎野鳥             著者 叶内 拓哉  誠文堂新光社  2,520円(税込)
野鳥が大好きで毎日撮影している著者が、野鳥を身近に感じ興味を持ってくれる人が少しでも増えたらうれしいと、カレンダー形式で日々撮影した野鳥と、その月ごとに関連性のある野鳥の生態や特徴を豊富な写真で紹介しています。すべての漢字にルビがふってあるので大人はもちろん、小学生でもでも楽しめます。
                          〔 ISBN978-4-416-21261-5 〕


ちょこっとコラム 第4回〜「電子書籍リーダー」
5月にWWFジャパンが会員限定で電子書籍モニター300名を募集していたので応募したのですが、外れてしまいました。当選すれば電子書籍端末(ソニー電子書籍リーダー PRS-350)による、電子書籍の有効性についてのモニター調査を1年間した後は「PRS-350」をそのまま貰えるというもの。PRS-350は初期モデルで値段は9,000円程度まで値下がりしていました。案外値段が下がっているので気にしていたら楽天が7月19日に「kobo Touc」を7,980円(税込)で販売したので早速購入しました。感想は、まず箱が開け難い、そのままでは使えないようで「kobo デスクトップアプリ」をダウンロードして、パソコンにインストールが必要。サイト内を調べたのですがアプリの場所が分からないので直接アドレスを入力してダンンロードしてインストール後、「kobo Touc」を接続して初期設定。kobo デスクトップのライブラリには最初から青空文庫の書籍が数冊が入っていますから初期設定後は直ぐに読み始められます。「kobo Touc」の充電池の残量表示はこの時点で半分でした。充電はUSBからのみのようです。

私の「kobo Touc」の使用用途はもっぱら著作権が切れて無料でダウンロードできる青空文庫を読むこと、「kobo Touc」の大きさは文庫本より少し大きい縦165mm ×横114mm、厚み10mm、重さ193gで片手で持つのもまずまず。ディスプレイは6インチで、一度表示された文字の保持には基本的に電力が不要な「電子ペーパー」を使用していて昼間の野外も視認性に優れているので、昼間日陰でベンチに腰掛けて鳥の声を聞きながら読むのには良いです。
「kobo Touc」の使い心地は、ページをめくる際は画面をタップ(指でタッチスクリーンを軽く1回たたく)をするのですが、タップの反応が鈍く(5回に1回程度しか反応しない)ページをめくる時はフリック(タッチスクリーンに指で触れて軽く払う)していました。使っているうちに反応は格段に良くなりましたが、まだたまにタップではページはめくれません。
「kobo Touc」は日本語フォントがあらかじめ2種類入っていますがフォントは追加できるので、少し太めで見易い日本語フォント「青キン明朝」を追加して読んでいます。自由度はありますがハード的に少し不満があるのと、
楽天の「koboブックストア」ははまだまだ書籍数が少ないですから「kobo Touc」に関して楽天会員なら買いも有りでしょうが、他のメーカー新製品を出してきていて、9月21日ソニーから軽く薄くなり、ページ送りの際の反転回数が減った「PRS-T2」9,980円(税込)が発売され、海外ではフロントライト機能を搭載したアマゾンの「キンドル・ペーパーホワイト」(119ドル〜)やkoboの「Kobo Glo」(129.99ドル)が10月1日から発売されてますので、日本で発売するまでしばらく待つのもいいでしょう。



☆ 探鳥会、会報などに関するご意見、ご感想など、
   事務局までお知らせください。

☆ 「自然の権利」基金よりチラシ配布の依頼がありましたので
  同封しています。一読ください。

☆ 次回会報は2012年12月初めに発行の予定です。










    笠 岡 野 鳥 の 会

連絡先
 住所  〒714-0057 
     笠岡市金浦1625
      笠岡野鳥の会 事務局

 TEL&FAX:0865-66-2281
 E-mail :tsuda@tcnweb.ne.jp

ホームページアドレス
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 名称:「ようこそ笠岡野鳥の会へ」

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 加 入 者 名 :笠岡野鳥の会