第73号(2012.07) | |||
笠 岡 野 鳥 の 会 会 報 | |||
7月〜9月の行事のお知らせをいたします。いずれのバードウォッチングも事前の 申し込みは不用でどなたでも参加できますので、お気軽にお出で下さい。 〔図鑑、双眼鏡、望遠鏡の貸出をしていますので気軽にお申し出下さい。〕 ( 1 )梅雨空の探鳥会 ( 小雨決行 ) もう直ぐ梅雨明けです。雨の中でも鳥たちは元気に飛び回っています。 ホトトギスの鳴き声でも聞きながら、梅雨時の野山を廻りましょう。 場 所 : 笠岡湾干拓地、神島(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。少し歩くかも) 日 時 : 7月15日(日) 午前8時半からお昼前まで 持ち物 : 雨具(傘、カッパなど)、タオル、着替え、筆記具(ボールペン等)、 帽子、飲み物など。お持ちならば野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。 参加費 : 無料 集 合 : 笠岡市役所高速バス乗り場前 午前 8:00 または笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 8:30 ( 2 )真夏の探鳥会 ( 雨天中止 ) 秋のシギ・チドリ類の渡りのシーズンです。潮回りは「小潮」、干潮が11時48分でまずまずの ようです。春の渡りに比べて種類、羽数とも本当に少ないですが、暑さにめげずに観察しましょう。 場 所 : 笠岡湾干拓地、神島(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。) 日 時 : 8月26日(日) 午前 8時半からお昼前まで 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、帽子、飲み物など。 お持ちならば野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。 参加費 : 無料 集 合 : 笠岡市役所高速バス乗り場前 午前 8:00 または笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 8:30 ( 3 )冬鳥は来ているかな ( 雨天中止 ) 暑かった夏も終わり、旅鳥そして冬鳥が飛来する時期になりました。 あんな鳥や、こんな鳥、野鳥を探して干拓地を廻りましょう。 場 所 : 笠岡湾干拓地(車で移動しながら時折停車しての鳥見です。) 日 時 : 9月23日(日) 午前 8時半から正午頃まで 持ち物 : 筆記具(ボールペン等)、帽子、飲み物など。 お持ちならば野鳥図鑑、双眼鏡、望遠鏡。 参加費 : 無料 集 合 : 笠岡市役所高速バス乗り場前 午前 8:00 または笠岡湾干拓地 太陽の広場 第1駐車場 午前 8:30 お問い合わせ等は津田まで(TEL 0865−66−2281) ※雨天での中止の判断は集合場所で開始時に決めています。 (気象警報が発表されている場合は中止です。) フィールドノート ◎ 4月8日(日) 古代の丘や田園で野鳥を見よう 場所 かさおか古代の丘スポーツ公園周辺(笠岡市走出、山口) 天気 晴れ 時間 8:30〜11:45 気温 6〜13℃ 参加者10名 始まりは少し寒かったものの、風も弱く心地よい日差しを浴びて古代の丘から尾坂川沿い、 どんぐり球場まで約2kmを3時間かけてのんびりと散策しました。アトリに会えなかったのは 残念でしたが尾坂川の岸辺でノビタキ♂・♀の群れやカワセミの求愛場面などを観察でき ました。 確認種はダイサギ、コサギ、アオサギ、コガモ、オオタカ、ケリ、クサシギ、キジバト、カワセミ、 ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ノビタキ、シロハラ、ツグミ、 ウグイス、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、 ハシブトガラスの27種類。 ◎ 5月6日(日) 水辺の鳥を求めてあちらこちら 場所 笠岡湾干拓地 天気 曇り後雨 時間 8:30〜10:10 10:40解散 18〜20℃ 風速 3m/s 参加者12名 朝7時頃から降り始めた雨も集合時間には止んで、いざ出発。白灯台東側の堤防でカワウ4羽、 キアシシギ6羽、カモメSP(不明)1羽、チュウシャクシギ・アオアシシギが各1羽。第6駐車場で アマサギ4羽、ヒドリガモ、カイツブリ、ホオジロ。第7駐車場でコチドリ1羽、シロチドリ3羽(内雛2羽)、 キアシシギ1羽。1号大橋北側でムナグロ4羽(内幼鳥2羽)、1号大橋東側でマガモ1羽、タシギ1羽、 タカブシギ2羽。この時点(10:10)で雨が降り始めたのて道の駅で雨宿り、30分経過しても止みそうに ないので鳥合わせをして解散しました。短い時間でしたが、これだけ出ると思いのほか楽しめました。 確認種はカイツブリ、カワウ、アマサギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、 ヒドリガモ、ミサゴ、トビ、キジ、コチドリ、シロチドリ、ムナグロ、アオアシシギ、タカブシギ、キアシシギ、 イソシギ、チュウシャクシギ、タシギ、キジバト、(ドバト)、カワセミ、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、 ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ、スズメ、カワラヒワ、ムクドリ、ハシボソガラス、 ハシブトガラスの 37種類。 ◎ 6月3日(日) 野鳥のさえずりを聴きましょう 場所 櫻橋(井原市) →天神峡 →猿鳴峡(福山市山野町) 天気 曇り後晴れ 時間 8:30〜12:30 昼食後13:00解散 参加人数17名 朝、家を出てから雨が降り始めて井原市民会館前でやっと小降りになりました。 櫻橋ではまたしてもササゴイに出会えず、キセキレイ・セグロセキレイ・ツバメなどを 観察、上流の河川敷に移動して川原の小石にまぎれて見つけ難いコチドリ、シロチドリ、 イカルチドリを楽しみました。天神峡では幼鳥にえさを与える親ツバメやウグイス、 猿鳴峡でオオルリの鳴き声と遠めながら姿を見ることが出来ました。小雨で始まった 探鳥会ですが猿鳴峡では完全に晴れて暑いぐらいでした。 確認種はカワウ(15羽の群れ)、ダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、ミサゴ、キジ(声)、 コチドリ、イカルチドリ、シロチドリ、キジバト、ホトトギス(囀り)、ヒバリ、ツバメ(成鳥、幼鳥)、 コシアカツバメ、イワツバメ、キセキレイ(成鳥、幼鳥)、セグロセキレイ(成鳥、幼鳥)、ハクセキレイ、 ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ(囀り)、オオルリ♂♀、サンコウチョウ(囀り)、ヤマガラ(囀り)、 メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラスの31種類。 BOOKS ◎シダの扉 めくるめく葉めくりの世界 著者 盛口 満 八坂書房 1,995円(税込) その昔、恐竜が食べていたかもしれない「シダ」は胞子から増え、葉しかもたない植物です。 小学校4、5年の時に山で一つのシダに出会ったことで、シダの扉の前に立ち、シダへの 興味を抱いた著者が本格的にシダに魅せられて、シダの扉を開けてのめり込みシダの 色々を探し求めています。 〔 ISBN978-4-89694-990-2 〕 科学のアルバム・かがやくいのち12 ◎ツバメ 春にくる渡り鳥 著者 亀田 龍吉 監修 西海 功 あかね書房 2,625円(税込) 第1章「ツバメがやってきた」〜飛来から巣作りまで、第2章「いろいろな渡り鳥」、 第3章「ツバメの子育て」〜産卵から旅立ちまで からなり人と共に生きてきたツバメの 生態を豊富な写真で紹介している。 〔 ISBN978-4-251-06712-8 〕 ゲッチョ先生の ◎イモムシ探検記 著者 盛口 満 木魂社 1,785円(税込) 沖縄大学で理科教育を担当しているあだ名「ゲッチョ先生」の探検記シリーズで、卵、野菜、 ナメグジに続く第4弾。嫌いな虫の上位に入る蝶や蛾の幼虫「イモムシ」の入門書として お薦めします。ケムシとイモムシ、町の虫・渡る虫、遇産ガ、あやしいイモムシ、チョウとガ、 イモムシ・マスクなど興味深い内容。イラストがカラーだったらもっと良かったけど、それは イモムシハンドブック1を見ながらで我慢かな。 〔 ISBN978-4-87746-111-9 〕 ◎イモムシハンドブック 2 著者 安田 守著 監修 高橋 真弓・中島 秀雄 文一総合出版 1,470円(税込) 第1巻に続いてチョウ類53種、ガ類186種類の239種を紹介した第2巻。身近な環境で普通に 見られる主種、形態や生態が特徴的な種を中心に紹介していて、これで日本産6000種の内、 第1巻と合わせて465種類となった。訂正箇所が8箇所あるのが残念。 〔 ISBN978-4-8299-8101-6 〕 ◎森で過ごして学んだ101のこと 著者 本山 賢司(文・絵) 東京書籍 1,680円(税込) 吸血昆虫の居ない夏以外の「春」「秋」「冬」の野外での楽しみ方を綴ったエッセイ集。 見開き2ページで料理、植物、動物、野鳥、道具、魚のことなどをカラーイラスト付きで 紹介している。 〔 ISBN978-4-487-80643-0 〕 水辺の鳥・野山の鳥400種 ◎名前がわかる野鳥大図鑑 99種の鳴き声が聞けるCD付き 著者 真木 広造 永岡書店 1,890円(税込) 持ち歩くにはA4判(厚さ20mm)は少し大きいですが、その分写真も大きく400種を掲載していて、 しかも99種類の鳥の鳴き声CD付きでコストパフーマンスは抜群です。掲載は水辺の鳥と野山の 鳥に分けていて、帰化鳥として8種類も掲載されています 〔 ISBN978-4-522-43086-6 〕 ◎ぼくとりなんだ 作・絵 和歌山静子 日本野鳥の会 1,470円(税込) 巣立ったばかりの鳥の雛が、雛を拾おうとした男の子に語りかけるかたちで描かれた幼児向けの 絵本。繁殖の時期に上手に飛べない状態で巣立つことが多い雛を拾わないでとの願いで「なぜ 雛を拾ってはいけないのか」が分かりやすく書かれています 〔 ISBN978-4-931150-51-5 〕 ◎外来鳥ハンドブック 文 川上 和人 写真 叶内 拓哉 文一総合出版 1,470円(税込) 日本で記録のある外来鳥のうち、野外で繁殖が確認されている61種類を掲載しています。 この中に「アホウドリ」「コウノトリ」「トキ」が入っているのが感慨深いです。 岡山県内では「コジュケイ」「ニワトリ」「シナガチョウ」「ガチョウ」「コブハクチョウ」「バリケン」 「アヒル」「ドバト」「セキセイインコ」「ソウシチョウ」が確認されているようです。 〔 ISBN978-4-8299-8103-0 〕 ◎鳥の足型・足跡ハンドブック 著者 小宮 輝之・杉田 平三 文一総合出版 1,680円(税込) 鳥の足型・足跡が原寸大で318種が掲載されたハンドブックです。種名、科名、解説、大きさ、 生息環境を説明し、足型は足裏に墨を塗るか、黒い事務用スタンプに押し付けて採ったもので、 足跡は足裏に墨を塗ってトンネル状の通路を歩かせて採取したものを掲載しています。 〔 ISBN978-4-8299-8105-4 〕 ちょこっとコラム 第3回〜原子力発電って誰が必要なの?! 政府が対策はするから福島のような事故は起こらないと安全神話を復活させて、 安全面ではなく経済的な理由で大飯原発が再稼動されました。東京電力会長の 下河辺和彦さんの就任挨拶、関西電力の株主総会での問答を聞いていると電力 会社は原子力発電を使わないと赤字、すなわち利益が出ない体質のようです。 この時期になっても誰も責任を取らず、資金が足りなければ税金投入と電気料金に 上乗せで、安全面からの原発の耐用年数、廃炉の費用など不明な事が多くても、 お構いなしですから電力会社としてはこの次事故が起きても政府が示した対策済み と言い逃れすれば良いし、せっかくお金を散蒔いて造った原発を使わないと損なの でしょう。国が推進して電力会社が運営する無責任体制が続く限り、この先も再稼動 が続き福島原発事故前の状態に逆戻りです。国民不在で国が推進してきた原子力 行政を止める手立ては無いのでしょうか。 東京電力の事故報告書は東電内部の考え方の理解には役立ちますが、事業者の 狭い視野で書かれていて今後の役にはたちません。有料ですが民間の検証委員会 の調査・検証報告書の一読をお薦めします。 ◎福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書 著者 福島原発事故独立検証委員会 ディスカヴァー・トゥエンティワン 1,575円(税込) 民間人の立場から東京電力福島第一原子力発電所事故の調査・検証を行った報告書。 第1部〜事故・被害の経緯 第2部〜原発事故への対応 第3部〜歴史的・構造的要因 の分析 第4部〜グローバル・コンテクスト からなり約400ページ。 〔 ISBN978-4-7993-1158-5 〕 |
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