1月31日(日)に、NHKニュースで、船舶に使われるアスベストの規制強化について報道された。
以下は、運輸省海上技術安全局安全基準課に、電話でお話を聞いた内容。
(電話なので間違っていることがあるかもしれません。詳細がわかり次第訂正します)。
国際海事機関(IMO 参加国156カ国)の海上安全委員会で、平成9年5月(もともとは前年か?)に、船舶においてアスベストを使用禁止するということについて検討をしましょうという提案がなされた。(提案国 フランス)
提案は支持され、小委員会で具体的に検討して行くことになった。
防火小委員会で、平成9年の12月と、平成11年の1月に、第42回、第43回委員会が開かれ、その中で、
1、新造船については、アスベストを使用禁止にすること
2、現造船については、新たにアスベストを使うことを禁止すること
の2点について合意した(日本も賛成した)。
(小委員会の参加国は同じだが、専門のテーマについてそれぞれ専門の担当者が話し合う。)
それを同じ小委員会である設計設備委員会にかけて、今後、「エッセンシャルユース」の立場から、話し合いが進められることになっている。
(エッセンシャルユース:安全性の保持のために、必要不可欠な使用は認められるべきだという考え)
ここにおいても合意されれば、上級の審議機関である海上安全委員会で審議される。
ここでの合意がIMOの機関での合意ということになり、それを踏まえて、「海上における人名の安全のための国際条約(SOLAS ソーラス条約)の改正の動きが進められることになり条約改正の手続きが始まる。
(ソーラス条約の加盟国は137カ国。IMOの決定はそのまま条約になる場合がほとんど。)
もし今後これらの動きがすべて順調に行ったとした場合には、2002年の7月にこれらの手続きが完了することになるという見通し。
もし条約が改正されて発効すれば、国内法である、船舶安全法をはじめとする、国内の体系の規則を変えて対応することになる。
(なお、これについて、合意をするかどうかを検討する段階で、製造している国内の企業などからの意見を聞いている。それによれば、現在アスベストはほとんど使用されていないから、禁止されても製造に支障はないということだったので、合意することを決めたという。)
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