認定を受けたのは広島県呉市の男性社員(当時43歳)で、1967年4月から広島県内の4つの建設現場で配線工事に従事していた。防火用のアスベスト資材に穴を開けたり、削ったりする作業中にアスベスト粉じんを吸い込んだという。
建設現場を転々とする建設作業員は、一定の場所で作業をする場合に比べ、アスベストとの因果関係を証明することが難しいために、今回のように労災認定されるのは珍しいという。
(1998年4月22日付日本経済新聞夕刊)
*参考*
安全センター情報(全国安全衛生センター連絡会議 発行)
1998年6月15日発行 通巻第244号 37頁
「屋内配線作業の電気工の中皮腫(広島−石綿暴露による業務上疾病と認定)」