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2000.5.14    届かなかったFAX
    (県政記者クラブの記者の人に直接情報を送るのが、どういう風に難しくなっているかということ)


静岡県の新エネルギー利用施設はというと、御前崎方面にあるある風力発電(風トピア街道)と、西部に開校したばかりの文化芸術大学の太陽光発電、それから、一年前に完成したグランシップのコジェネレーションと、県立美術館の太陽熱利用の冷暖房システムがあります。

このうちグランシップと県立美術館は、静岡市にあってわりあいと近くなので、みんなを誘って、ぜひ見に行ってみようということになって、例によっていろいろなところにお願いをし、努力のかいあってか、このたびやっと実現の運びとなりました。

とにかく急に決まってしまったので、参加者をどうやって集めようかということになって、県の担当者が説明をして下さるわけだから、県庁記者クラブの方にお知らせしておこうということで、あらかじめ教えてもらっていたFAX番号にちらしと質問書を送っておきました。

でも、それは届きませんでした。
正確に言いうと、記者の人には届かなかった。県と記者クラブの合意している方法ではなかったので、県の担当者の人に回されてそれで終わりになりました。

それがわかったのは、県の報道室から留守電とFAXが届いていたからです。あなたの送ったFAXは、取り決めの方法と違っています、各社に配布するかどうかは報道側が決めることになっており、県もコピーして各社に配布するサービスは行っていないから、報道各社に届けることはしていません、ご了知おき下さいという内容でした。

私はその取り決めは知っていましたが、届いたFAXはともかく当番の記者さんくらいには渡されるか何かして、配布はされなくても、掲示板か何かに張り出しておいてもらえるだろうくらいに考えていました。けれども、届いたのは県の報道室だけで、記者の人の目までは届かなかったようです。

で、送られていたFAXに書かれていた、(私がご了知しなければならない)今後の方法とはこのようなものでした。

「今後は、まず内容を報道側のまとめ役(幹事社といって輪番制になっていますので、その都度確認して下さい。今月は毎日(221-2772)とSATV(221-2508))に話し、配布OKの了解を得ましたら、必要部数取りまとめて、記者クラブあて郵送するなり届けるなりして下さい。なお、この扱いについては報道側とも合意済みですので、ご了知おき下さい。」

こんなことをして、遠くの人はすごく時間がかかってしまうだろうに・・・(まるで「飛脚の格好して走って持って来い」と言われたような感じでした。)

静岡県の県政記者クラブに加入している報道機関は16社で、そのうちFAXがあるのは数社しかないようです。あっても16社全部にFAXを送るのは大変です。

インターネットで各社のホームページから送ることはできますが、それが県庁の記者クラブに転送されたり、そこにいる担当記者に転送される可能性は少ないと思います。

県政記者クラブの人は県庁内の機構に詳しく、庁舎の中を自由自在に動き回り、聞きたいことがあればすぐにエレベーターで担当者の所に飛んでいくことができます。

審議会の公開の問題でも、公開しているかどうか聞くと、どこの担当者でも一度は「公開しています、報道機関の人には公開しています」といいます。何か行事や会議などがあると広い記者席が設けられて、記者の人が並びます。ほとんど空席のままでいすだけが並んでいることもあります。それでも記者の人が来るから、部屋が狭くて傍聴者は入るスペースがないといわれます。

自由に県庁の内部に出入りして、各種の審議会などの様子を見たり聞いたりしている記者の人に、県の行っているいろいろな取り組みや県民からの働きかけについて知ってほしいのに、そこに自由に情報を送れなくなっているのは不思議な気がします。

記者クラブは県庁の中にあり、県の設備を使っていて、ある部分は県の予算で運営されていると思います。FAXが届かなかったので、こんな取り決めがいつ作られたのか、どういう取り決めなのか疑問に思いました。



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