日本の中皮腫による死者数


1995年(平成7年)〜1998年(平成10年)

−人口動態統計(厚生省)−


ChartObject 日本の中皮腫による死者数(1995〜1998年)


参照した資料(数値データ):
「(平成7年〜平成10年)人口動態統計」厚生省大臣官房統計情報部 


注:
・「人口動態統計」とは、戸籍法による届出書等から市区長村長が作成した「人口動態調査票」を集計した統計(ここにあげている死亡者数は「人口動態調査死亡票」に基づく)。

・期間は、該当年の1月1日から12月31日までに発生したもの(翌年の1月14日までに届け出られたもの)。(統計結果は、ほぼ2年後となる。平成10年の統計は平成12年の2月頃発表された。)

・死因の分類については、1990年にWHOが勧告した第10回修正国際疾病障害死因分類(ICD-10:International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems, Tenth Revision, Volume 1, World Health Organization)に基づいて作成された「死因分類票」「死亡診断書」を平成7年の調査から使用しているもの。

・「中皮腫」は、「死因基本分類表」の「中皮及び軟部組織の悪性新生物(C45-C49)」の「中皮腫(C45)」にある。

・「中皮腫(C45)」の細目は、「C45.0 胸膜中皮腫」「C45.1 腹膜中皮腫」「C45.2 心膜中皮腫」「C45.7 その他の部位の中皮腫」「C45.9 中皮腫,部位不明」となっている。

・「中皮及び軟部組織の悪性新生物(C45-C49)」には、この表でとりあげている「中皮腫」のほか、「C46 カボジ肉腫」「C47 末梢神経及び自律神経系の悪性新生物」「C48 後腹膜及び腹膜の悪性新生物」「C49 その他の結合組織及び軟部組織の悪性新生物」がある。

・ 中皮腫の診断がどの程度の確実性のある診断方法に基づいているものかなど、診断の方法、信頼性について、また、統計上の死因を確定する際の判断の確実性など、ここの死者数の信頼性については不明確。

・中皮腫(悪性中皮腫)は、肺や心臓を取り囲む胸膜や心膜、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜に発生する悪性の腫瘍。中皮腫とアスベストの関係については、中皮腫が主にアスベスト(及びエリオナイト)により発生し、中皮腫は以前にアスベストに暴露されたことを証明する「シグナル腫瘍」(signal-tumor)となっているとの見方がされている一方で、放射線、ベリリウム、シリカなど、アスベスト以外の物質によっても発生することがあるともいわれている。

          (2000.3.11)

関連ページ:日本の中皮腫による死者数(男女別)、(種類別)−作成中


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