2001.1.3
2000年12月4日、(社)日本新聞協会に伺い、記者クラブについてお願いをしました。
お願いした内容は次のようなことです。
1 静岡県庁の記者クラブ(静岡県県政記者会と静岡県社会部記者会)の 現状とこれまでの経過について
・県民から記者クラブへの情報が届きにくくなっていること ・県が、記者クラブとの取り決めやそれに関連する資料を持っていない ため、県民が県の施設を利用している記者クラブについて知ろうとして も、説明することができなくなっていること ・記者クラブに、直接、規約や会員を公表してほしいとお願いしても、 了解していただけないこと
(記者会で何回も話し合いをしていただいた結果だそうですが、私が個 人的に持っている記者会の規約を公表させてほしいとお願いしても、個 人が持っているものをどのようにしようと自分たちが意見を言う立場に はない、「出所、文書の真偽なども含めて、当クラブの関知するところ ではありません」という回答しか得られませんでした。)
2 日本新聞協会の記者クラブについての見解では、記者クラブを、国民 の知る権利に応える立場から、「取材のための組織」として位置付けて いますが、このような位置付けを具体的に可能とするための制度的な裏 付けがないこと
(記者クラブの規約や記者会の説明では、記者会は会員相互の親睦機関 としており、これでは、以前の新聞協会の見解のままで、新聞協会が見 解を新しくしても実態は古いままということになる。)
3 私たちの知る権利に応えて、公的機関に対するチェック機能を果たす ために記者クラブが記者室を使っているというのであれば、記者クラブ の会員や規約について私達が知ることができたり、国民や県民との情報 交換や意見交流ができることが必要となるが、実際にはそのような形に はなっていないこと
4 日本新聞協会としても、平成9年に作られた記者クラブについての見 解は、情報公開法が施行されようとしている現時点では、すでに時代に 合わなくなってきているという認識に立ち、自分たちも説明責任を問わ れる立場にあるということを自覚した上で、もう少し新しい形に改めて ほしいこと(要望という形で出せば、必要性に応じて、編集委員会で検 討していただけるということでした。)
以上です。