「そうか燐閃王と龍基盤をしておったのか、、。」
 わが城に帰り目前の綺羅と語らう。
 「ああ、最近誘われて覚えたんだが、なかなか奥が深くて面白いんだ。」 
 なるほど、誘ったのは黒燐姫ではなく父親の燐閃王だったのか、、。
 「しかし、なぜそんなふうに勘ぐったりしたんだ?」
 「新米のこま使いのせいじゃ、ほら、あの語尾を延ばす。」
 「龍の女はそういう噂が好きだからな。」
 苦笑する綺羅
 「しかし、そなたにも非はあるぞ綺羅、
 そう申せば龍基盤ぐらいわしが相手になってやるのに。」
 「、、、金翅、、おまえ、強いだろ?」
 「あたりまえじゃ、わしを誰だと思うておる。」
 「、、だから、、、、なんとなく嫌なんだよ。」
 「なんじゃ?」
 「だから、、お前にこてんぱにのされるの、嫌なんだよ、、
 せめて何とか対抗できるように腕を上げてからお前とは、、、それで、、。」
 「それでこのところあちこち出歩いていたわけか?」
 こくんとうなずく綺羅。
 「悲しいプライドじぁのう、よし、では多少練習したぐらいでは
 わしは抜けんという現実を思い知らせてやるわ♪」
 「、、、ちっ、ほんと可愛くないなぁ、、、。」
 「なんじゃ?何か申したか?」
 「なんでも、じゃあ、お手柔らかに、奥方。」
 やれやれと肩をすくめる。

 わしはそなたの何倍もの時を生きておる、、
 そなたはそれを知っておる、
 それでもなお、そなたはわしと歩もうとしてくれる、
 わしもそなたとともに時の終焉まで飛ぼうと誓った。
 
 我生涯の片翼、、、
 いつまでもともに、、、。