そうか、、燐閃王と龍基盤をしておったのか、、、
 なにやら安堵で頬が緩む、そっと傍により綺羅の腕を取る
 そうじゃな、そなたがそのようなことをするはずが無い。
 「どうした金翅?お前、何かおかしいぞ?」
 「な、何でも無いと申したろう!」
 つい頬が赤らんでしまう。
 「だいたいなんでお前が燐閃王の屋敷に来たりするんだ?
 さっきの様子もおかしかったし、、黒燐姫どのに用があったにしても、、。」
 腕にまわした指に力が入る。
 「金翅、お前まさか、、、黒燐姫と俺のことを、、?」
 「ば、馬鹿を申すな!、わしはそんな、、。」
 ますます頬が赤くなり、言葉が続かない。
 「、、、わしはただ、、、。」
 くすっと綺羅の笑い声が聞こえた。
 「嫉妬してくれたのか?」
 まともに綺羅の顔が見られぬ、今のわしは茹蛸のような顔じゃ、きっと、、。
 「な、何も笑う事はなかろう!」
 「いや、嬉しいなと思ってな。」
 「、、、迦楼羅の恋情は深いだけじゃ、、。」
 「そうかもな、なにしろ浮気したら『八つ裂きじゃ!』だからな、
  とても怖くてそんな気にはなるまいよ。」
 軽やかな笑い声でそう茶化す。
 「今日は共に飛ぶか?夕日が綺麗な時刻だ。」
 「うむ、そうじゃな。」
 
 夕日に綺羅の金色の龍身が輝く。
 わしの極彩色の羽がそれを彩る。
 わしはお前と共に飛ぶのが好きじゃ、綺羅。
 俺もだと、声が聞こえた、、、。
 金色の雲海のなか、どこまでも、、、。
 どこまでも、、。