家づくりの具体化


6.家の仕様決定

4月7日
 いよいよ家の仕様を詳細に詰めていくことになる。この日はまず全体の構造、間取りについての再確認が中心で踏み込んだ話はしなかった。でもこれから内装の基調となる色を決め、壁紙もいろいろある中から選んでいくということをきいたので、次週の打合せまでの間に、いくつか展示場をまわって、内装色、ドア、壁紙の様子を確認してきた。

 これまでもなんどか展示場にいって見ているはずなのに、肝心な点は全然覚えていなかった。切迫感がなかったせいかもしれないが、細かいところまで目がいっていなかったなあと思った。
4月14日
 打合せの2回目。
 今回からインテリアコーディネーターのMさんも一緒に打合せ。
 今日は、まず外回りからはじまった。各部屋の配置、窓の大きさや位置、壁の位置を確認する。これまで何度も平面図を見ていたはずだが、細かく見ていくと確認する点がいろいろでてくるものだ。

 まず最初は、外回り。玄関ドアでは開きをどうするか迷ったが、いろいろ開ける動作をしてみたりして結局右開きの格子ドアにした。各部屋の窓も一つずつ位置や大きさを確認しながら作業を進めた。リビングは断熱性にすぐれているMWOODのサッシ、勝手口は連動上げ下げができる框ドアに決定。

 次は室内のドア。ドアのハンドルもいろいろあるのにびっくり。でもあらかじめカタログをみていたのですんなり選ぶことができた。

 浴室の入り口は将来のことも考え3枚の開き戸にしたかった。そのためには浴槽の位置をかえないといけない。そうするとシャワーの位置や窓の位置まで影響してくる。建物の構造上、窓をつけられない場所もあるということだが、道路に面する方には浴室の窓をつけたくないので、その点は確認してもらうことにした。
4月21日
 打合せの3回目。
 まずは外壁。外壁もいろいろ種類があるし、建物の中でみるのと外でみるのとでは感じも違う。それに外に大きく貼ったときとサンプルでは大きさが違いすぎてイメージがわかない。それでも候補を絞り、次週子供たちをつれてきたときに最終決定することにした。

 次は内部仕様の残りを決定。
 標準仕様では2階はカーペット敷きなのだが、みんなの意見でフローリングに変更。
 一階の和室は、将来同居したときの両親の部屋ということを想定して用意したのだが、なんとなく洋間風和室にしてしまった。これでよかったのかちょっと迷っている。畳のへりもいっぱいあった。

 トイレは手元にリモコンがあるものに決定。座ってみるとメーカーによって座り心地に違いのあることがわかる。1階と2階で別メーカーにすることもできたが、あとのメンテナンスとかを考えると同一メーカーの方が何かと便利。色だけ変えてTOTOのものに決定。
 水回りのシート材もトイレの色に合わせて決定した。

 キッチンでは、ガス台下を引き出し収納のものに変更。また、対面キッチンなので配膳カウンターをつけることにした。

 前回の確認事項だった浴室の窓位置は構造上問題ないということで道路側につけることにならずにすんだ。

 今日もあっという間に2時間が過ぎてしまった。

 次回の打ち合わせは来週。今度の打ち合わせでは壁紙を決めるので子供たちを連れてくることにする。
4月28日
 打合せの4回目。今日は壁紙を決めるので子供たちも連れて家族四人でミサワホームへ向かう。四人揃ったのは初めてかもしれない。

 まずは目的の壁紙の決定。子供たちそれぞれにサンプル集を渡す。すごく厚くて選ぶのも大変。子供たちはそれぞれがサンプル集を見ながら自分の部屋の壁紙を選んだのだが、結果は同じもの。やっぱり好みが似ているのかな。

 保留しておいた外壁も外に持ち出して検討。サッシの枠色とあわせてみたり、陽の当たるところや日陰に持っていったりしていろいろ試してみた結果、色は「シェードホワイト」に決定。かなり白っぽい感じになるかもしれない。玄関タイルも決めた。

 これで詳細打合せはひととおり終了。打合せのなかではあれもいいこれもいいといっていたけれど、どのくらいの金額の見積りがでてくるんだろうか。心配だ。大きくオーバーしていたらどうしよう。?
5月5日
 見積りがでてきた。  一番高かったのがバルコニー。当初からはっきり要求に盛り込んでおけばよかったと後悔している。
 たまにはちょっと外へ出て星でも眺めたい気分にもなるだろうから、そのときのためにもバルコニーはなんとしてでも欲しかった。これが一番の贅沢、いや無駄かもしれない。
 次に思った以上に高かったのが、浴室の変更。引き戸にするとグレードをあげなければならないそうだ。

 LAN配線も高かった。ルーターとか情報配電盤とかいろいろ入っているようなので、配線の方法や設置方法などを確認するため工事担当の人を交えて打合せすることにした。

 ともあれ、図面と明細を見比べながらもう一度見積りをゆっくりと検討しよう。
5月7日
 見積りで高かったLAN配線について工事担当のHさんと打合せ。どこにどんなようにケーブルを引いてもらうか、こちらの要望を簡単な図にして渡し、見積りをとってもらうことにした。
5月10日
 見積りで見込みをオーバーしたため、削る部分を知らせにミサワホームにいく。結果だけを伝えるつもりだったのですぐに終わるはずだったのに、営業のIさんと話をしているうちに何となく決心が揺らいできて結局もう一度考えることになってしまった。
 (営業のIさん、貴重な時間を無駄にしてしまい申し訳ありませんでした。)
5月12日
 先日の揺らいだ気持ちを整理し最終的な結果を知らせる。

 一番悩んだのがバルコニーをつけるかどうか。夜、バルコニーにでて星空を眺めたいという目的のためだったが、本当に必要なものか、自分だけのためにつけてもいいのか、いろんなことを考えたすえ、後になってつけなかったことを後悔したくなかったので思い切ってつけることにした。
 浴室は当初の希望どおり3枚引き戸の入り口にしたためグレードアップ。
 対面キッチンにつけるMwoodの配膳カウンターもはずすことができなかった。
 各部屋にLAN配線する費用は再見積り後もやっぱり高かったのだが、これは工事に入ってからの別途契約で対応するということにして、今回の対象からははずした。
5月14日
 いろいろ変更したが最終的な内容で各種図面が出来上がってきた。
 (敷地配置図、平面図、立面図、明細書)
 これらの中身を確認したうえで、変更契約書を結んだ。

これで家は決まった。

 最終的な家の仕様はつぎのようなもの
 DEBUTの建物仕様を基本ベースとして自由設計できる「CONCEPT-F」というミサワホーム新潟の独自モデル。
 外壁は古石タイプのものにしたので設計図では活人広間の家となっている。
 (外壁を風石タイプにすると地球家族になるのだそうだ)
    階段を玄関から昇り降りが見えないようにし、建物の中心に配置
    水回りはまとめて、家事動線をスムースに
    断熱、結露防止目的のため全てペアガラスに変更。リビングはアルウッド
    24時間フロントセントラル換気システム(一階、二階)     台所は対面式
    浴室の入り口は間口が広い引き戸(浴室乾燥機付)
    将来のことを考えて和室もつくる。リビングとは独立
    すべての部屋にLAN、電話線、テレビ配線敷設
    2階にもトイレをつけ、どちらも入り口は引き戸
    2階の洋間は勾配天井
    2階はすべてフローリングに変更(標準はカーペット。掃除とかを考慮)
    小屋裏収納
    キャンティバルコニーの設置(一番最後まで悩んだすえ、つけることにした。)
5月18日
 着工前打合せにミサワホームへ行く。
 部材発注前の最終確認ということで図面を見ながら確認を行った。
 次にこれからの日程について工事担当のHさんから説明を受ける。これから建築作業に入ってくると、工事担当のHさんとの打合せが増えそうだ。

 大まかな日程として
   地鎮祭 6月9日
   着工  6月14日
   組立  7月2日
   完成  8月末
   というような日程が決まり、当初の目標である8月完成になんとか間に合いそうだ。
5月20日
 市内の結婚式場で契約者の集いが開かれた。3月末から4月にかけての契約者を対象にした集まりということで、今回は9家族だったようだ。
 だいたい家族単位でテーブルが用意され担当の営業さんが一緒に座るという感じ。料理はバイキング形式で好きなものが食べられてとてもおいしいかった。途中でクイズがあったり、通常は表に出て来ない資金や設計担当の方々の紹介があったりで2時間はあっというまにすぎた。
 支店長さんや関係者とも話ができたし、おいしい料理もあって家族4人楽しい時間が過ごせたました。ごちそうさまでした。


7.資金計画について

 初めて資金計画をもらったのが平成13年3月。その時は公庫の基準金利が2.55%。平成12年度第4回目の募集が始まったときに2.80%だったものがここまで下がってきたのだが、次回募集時にはまた上昇するだろうと思っていた。
 それが平成13年3月末に政府のゼロ金利政策の復活という報道もあったので、平成13年度の第1回目の募集のときには、平成13年3月と同じ水準か、さらに下がるのではと期待していたら、やっぱり2.45%に下がってきた。財形融資も1.61%まで下がった。

 この時点では利率の低い財形融資にしようとかなり決心がかたむいた。でも財形融資は5年毎に見直す方法の固定金利なので将来、利率が上昇した場合に返済額が増えることが予想される。それでもかなり有利だとは思ったが確実性がない。

 資金計画を最終決定するまでには、公庫融資にしようか財形融資にしようか随分迷ったが、返済が長期にわたることから、将来的に利率がどう変動するかまったく読めないこと、現状の利率もほぼ底だろうとの読みから、固定金利で返済額が確実に把握でき将来に渡った返済予定が立てやすいという点を重視し、公庫融資を中心にして不足分を県の持家融資制度を利用するということに落ち着いた。

 県の持家融資制度は公庫を満額借りた上で不足分を上限600万まで融資するというもの。毎月返済しかないこと、返済期間が最長25年であることというハンデはあるものの、特別金利に該当すれば当初10年は公庫の基準金利より1%低い利率が適用され、10年経過後も公庫の基準金利が適用されるというもの。(つまり今なら最初の10年は1.45%、10年経過後は2.45%ということ。)

 財形融資に比べれば最終的な返済額は増えるものの、公庫と県の持家融資制度の併用でかなりの低利になるためこれを利用することにした。


 4月末に公庫の2回目申込みから基準金利を2.60%にあげるという発表があった。
 でも、最近の新たな発表で6月6日以降2.55%とするようだ。(平成13年6月21日現在)
 7月6日借入申込受理分以降2.50%になった。(平成13年7月6日現在)
 財形融資の利率がまた下がった。(1.61%から1.40%へ)(平成13年6月29日現在)



Back Next ホームへ