RX−178 GUNDAM Mk−2


バンダイ 1/60 パーフェクトグレード インジェクション・キット

 御存知、バンダイが誇るガンプラ・ハイエンドユーザー向けの最新作、ガンダム・Mk−2を作ってみました。
まず、最初に断っておきますが、実は、パーフェクトグレード(以下、PGと略す)を作るのは初めてでして・・・・
というのも、ファースト・ガンダム系は、あまりにも思い入れが大きすぎて、迂闊に手を出せない状態なので初代ガンダムやザクなんかのPGは御法度です。(持ってるけど)

 更に、PG初体験なのに、いきなりヘビーなZガンダムも勘弁して欲しいので、結局、思い入れの殆ど無いMk−2となりました。
(Wガンダム系は、女子供のジャンルですので、当然、パスです。買ってないし)
 このキット、実は同梱されているDVDソフト欲しさに買ったという不埒な物なのですが、思いの外、箱がデカく収納するのに場所を取りそうなので、2001年〜2002年の「年越しガンダム」として組み出した訳です。

 とにかく、MG(マスターグレード)すら、まともに完成させた事がない私にとって、この退屈なまでの単純組み立て作業の連続は苦痛を伴い、作業が全くはかどらない上に、最初の「エイヤ!で、素組・無塗装だ!!」というコンセプトは、外装部分に発生している膨大なヒケを見た時点で因果地平の彼方に飛んでいってしまいました(泣)

 ヒケの発生は、プラスチック・インジェクション・キットの宿命みたいな物ですが、バンダイのスナップフィット式キットにおいては特に発生が顕著で、スケールモデルを作り慣れた私にとっては耐え難いものでした。
 と、いうわけで、フレーム構造(つまり、完成したら見えなくなる部分)はともかく、外装などの見える部分に関しては、出来る限り修正を加えて塗装するという方向で完成させることになりました。

 取り敢えず、このキットの最大のウリであり、且つ、組立工程の90%を占める「ムーバブル・フレーム」からやっつけていきますが、これは、ブロック毎に出来るだけ完成させてから塗装出来る構成になっているので、4種類ほどのグレー系メタリック塗料で塗装しましたが、予想通り完成したら殆ど見えなくなってしまいました。
 外装の塗装に関しては、ヒケ対策を行ったために全てのパーツを塗装することになってしまい、何のための色プラやシステムインジェクションなのか判らない始末です。

 今回は、外装を塗装するにあたり、少々脚色をしてみました。
まず、本来はティターンズの所属機であったガンダムMk−2をエゥーゴが歯獲し、その主力艦アーガマにおいてティターンズカラーから、1年戦争の伝説のMS,RX−78ガンダムを彷彿させるトリコロールカラーに現地塗装されましたが、そのTV放映画面を見ると簡単なマスキングを施して表面のみ塗装されています。
 そこで、今回のPGを塗装するにあたり、本来はティターンズカラーだが後からトリコロールカラーに塗り直した。という感じを再現しようと考えました。
 まず、外部装甲の内側を全てティターンズカラーで塗装します。
つまり、工場出荷時にはティターンズカラーで塗られていた証拠を残すわけです。
 この時に、シールドの裏側もティターンズカラーとしました。

 アーガマ艦内では、本当に表面だけ取り繕って塗装した。という雰囲気を出すためです。外側の塗装で特に大面積となる白色は、シャドー色となるライトグレーを捨て塗りし、その後、白にてグラデーション塗装をエアブラシにて行いました。
更に、グラデーション効果に加えてスモークグレー(艶無し)で陰影部分を強調したブラシ塗装を行い一応の完成です。
胸の部分は、本当はティターンズカラーかもしれませんが、今回はティターンズカラーの上から薄くブルーを塗った感じにしてあります。
各種武器類は指定通りに塗り分けしました。

 あとはグレー系のエナメル塗料を2種類作りスミ入れを行ってから、表面全体に極薄く溶いたスモークグレー(艶有り)でサッと吹き艶を整えます。
付属のシールに関しては、どうしようかと悩みましたが、今回は貼らない方向で。(理由は最後に)

 こんな感じで、私のPG初体験はちょいとヘビーなモデリングで、本来、お気楽極楽な筈のバンダイ・組立オモチャは以外と手間取る模型でありました。
次の「年越しガンダム」は、青い箱(Zガンダム)か、はたまた、恐怖の「3号機+犬小屋」か?。

 このガンダム、某展示会において転けまくった為に、私の怒りに触れて友人の「美衣 暁」さんに贈呈。
今は、彼の自宅において、余生を送っています(笑)
デカールはきっと、彼が貼ってくれる事でしょう(爆)