ヒプノセラピー

◆ヒプノセラピーって?




 『ヒプノセラピー』とは、催眠療法の事です。催眠療法は心理療法のひとつ
として、医療の分野でも世界中で取り入れられ効果を認められている手法で
す。催眠は人類の歴史上もっとも古くから存在した自然なセラピーです。哲学
者や知識人たちは「思考」が本人の行動と肉体的な機能を制御していること
を何千年も前から知っていました。だとすれば、私たちの内には自分を癒す
だけでなく他人をも癒し、感動をあたえ、力づける潜在的な能力があるはず
です。「問題解決」能力は誰にでも備わっています。催眠はこの能力をさらに
深く潜在意識から引き出す最良のツールでもあるのです。

 アメリカでは1958年に、米国医師会が療法としての催眠を承認され、以
来、催眠療法は社会的にも認められ現在に至っております。しかしながら、
日本においてはまだまだ、認知されてないような気がします。催眠と聞いて、
心ならずとも一歩後ずさりしてしまう人は意外と多いのではないでしょうか。そ
れは、みなさんがほとんど催眠に触れた事が無いこと。そして色々なマスメデ
ィアで紹介されてる催眠ショー的な誤解から来ているのではないでしょうか。
しかし、実際の催眠とはみなさんが考えているような特殊な状態ではなく、と
ても自然な精神状態だと言えます。

 催眠状態を一言で現すと「意識が一点に集中した状態」と言えます。これは
みなさんが日常生活で気付かぬうちに経験している意識状態で、好きなテレ
ビ番組に集中して周りの物音が聞こえなかったりする時は、軽い催眠状態に
入っていると言えます。催眠療法では意図的にその意識状態へ誘導して行
き、表面意識を休ませ、その集中力を潜在意識の奥深くへ向けるのです。そ
うすることにより今まで忘れてしまっていた過去の記憶(イメージや感情)へと
アクセスしてトラウマ(心の傷)を癒していきます。

 催眠は眠りのように意識が無くなる状態ではありません。マインドコントロ
ールでもありません。リラックスした状態で自分が完全に支配権・コントロー
ルを持ち、暗示に対しても受け入れるなり拒絶するなりすることが出来ます。
そして、自らが潜在意識に押さえ込んでしまった心の傷(トラウマ)を癒すの
が催眠療法の目的です。

 もちろん、トラウマを癒すだけでなく催眠療法で行動修正も出来ます。それ
は自分の意志で、心の扉に掛けられた鍵を開け自らの意識を改善する作業
なのです。自分が変わろう良くなろうと思わなければ実現しないのです。すべ
ての催眠は自己催眠でありセラピストはクライエントが望む方向へ導き手助
けをする案内役でしかないのです。

 最後に、ある日本の精神科医のメッセージをご紹介し終わりにしたいと思
います。

 『最近、心の症状に悩む人が多くなってきました。例えば、不眠症、自律神
経失調症、神経症、心身症、手足の震え、うつ状態・・・。以上は大部分が心
の緊張によるものです。

 それに対し、今までわが国のほとんどの病院では、抗不安剤(精神安定
剤)、抗うつ剤など、薬だけの治療が主で、大切な心の方からのケアは行わ
れていないのが実情です。

 心の症状の場合、薬は一時的な抑えであり、長く服用しても全治が難しいと
いうことは、50年近い私の医師としての経験でもハッキリしています。そこで
根本的に心の症状を治す方法を探した結果、【催眠療法】に辿り着きまし
た。

 催眠療法は心理療法の中でも、最も効き目が早く、薬よりも早く、かつ安全
に、そして根本的に副作用なく治療することが出来るのです。』

 もちろん、催眠療法が心の万能薬だというわけではありません。また、日本
の医療では、まだまだ採用しているところが少ないようです。理由として出来
る人が少ない、手間がかかる、割に合わない等々・・・。しかし、心のケアが
叫ばれている現在、このメッセージは、一つの大きな警鐘となるのではないで
しょうか。



◆どういう人に有効か




 催眠療法は医療においては、心身症の原因を明らかにし、心を通して痛み
のコントロールを行い、病気の予防として用いることが可能です。教育におい
ては、記憶力を高め、学習障害を克服し、人それぞれの才能を伸ばしていく
ことにも役立ちます。また、人事面においては、ストレスを取り除くことやネガ
ティブな習慣を克服することで個人の能力を最大限引き出し、社内でのコミュ
ニケーションも円滑にすることが出来るのです。

 具体的には、ストレス解消(リラックス&リフレッシュ)・精神的に強くなりた
い方(メンタル強化)から、対人恐怖症・視線恐怖症・あがり症・緊張・赤面・
ふるえ・不安神経症・パニック障害・強迫神経症・各種恐怖症・登校拒否・ど
もる・性格の悩み・ダイエット・過食・不眠・自律神経失調症・集中力・生き方・
自己改善・人間関係の問題・性の悩み・禁煙・心の安定・等、ストレスの多い
現代人なら誰でもちょっとしたきっかけでなり得る神経症に効果があります。

 そして、何よりも大切なことは自身を知ることにより、よりすばらしい人生を
生きることが出来ると言うことです。21世紀に入った今、ヒプノセラピーはこ
れから最も求められるヒーリング医療になると心から信じております。ヒプノ
セラピーは無限の可能性をもって成長している分野ですから、21世紀はどな
たにとっても生き方を変えたり、もっと自分自身を知ることについて考えるす
ばらしい時代となるでしょう。



◆退行催眠療法について




 退行催眠療法は、年齢退行療法や前世療法(過去世回帰療法)等の総称
で、記憶を遡っていき本人の心身的な問題を解決する方法です。催眠が治
療に用いられるようになったのは16世紀からであり、学術的研究が盛んにな
ったのは19世紀後半からです。20世紀に入りエリクソンらは催眠の技法を
精神分析療法の中で駆使して年齢退行療法等を考案しました。退行催眠療
法が広く世間に知られるようになった一つのきっかけは1988年に出版され
たワイス博士の『前世療法』です。

 年齢退行療法は、子供の頃からの成長の過程で数々の心の傷(トラウマ)
を負い、それが雪だるま式に大きくなり、その結果できたその人の性格や行
動パターンを、心の傷を負った過去の場面に戻り、その時の感情を感じ解放
し、冷静な大人の意識で真実を理解し自分を相手を許し癒し、現在の性格や
行動パターンを修正していく方法です。インナーチャイルドヒーリングでは、内
なる傷ついた子供を受け入れ癒し統合して、本来の自己の持つエネルギー
/パワーを回復します。

 前世療法(過去世回帰療法)は、現在の性格や行動パターンの原因となっ
た心の傷が、今世ではなく過去世にあった場合、催眠下でその原因となった
過去世の場面に戻ってもらい、さまざまな出来事を冷静な自分の意識で観察
し、過去世からの影響を認識し、現在の自分が陥っている性格や行動パター
ンに気付き修正する方法です。ここで興味深いのは、過去世の自分が共に
過ごし影響を与え合った人々が魂を媒介として、現在の自分の回りにも存在
し、今世においても影響を及ぼしあってるということです。前世療法では、そ
の人間関係を特定し、過去世での自分の家族、友人や恋人、敵や味方は、
今世では誰なのか知ることで、それらの人々との人間関係の改善が可能とな
り、より深い今世における自分のテーマを知ることが出来ます。

 また、魂を考えると、肉体を持たない中間世への退行も可能となり、今世の
人生の目的など、中間世からも自分自身を知るための有意義な情報を得る
ことが出来ます。それは、高次なる自己との出会いも意味してます。

 そして、何よりも劇的なことは、本人が過去世や中間世を体験することによ
り、すべてのことには意味があり、自分の人生は、自分が自分に与えた問題
集であること、そして自分を取り巻く人々は、愛してくれる人も、敵対している
人も、みな理由があって自分の成長のために存在してくれていることを知っ
た時、私たちの人生観は大きく揺さぶられます。それは、他のカウンセリング
技法によって成しとげることの出来ない、まさに価値観の本質的なゆらぎと転
換であるといえるでしょう。



◆セッション事例T



(40才 女性 会社員 御本人様了承済)

 『過去世:旧約聖書に出てくるモーゼの時代にモーゼと共に行動した女性
の過去世,江戸時代にお蕎麦屋さんの両親のもとで生まれ学校の先生にな
った男性の過去世,アフリカで男性として生まれイギリスの奴隷船に連れて
行かれた過去世,を思い出す。詳細は省略。』

 『中間世:白い服の男性、いつもアドバイスしてくれる人、外国の人のような
感じ、白い透明感がある、お花が足元にある、きちんと愛を見つけなさい、心
曇らせる世界へ魂が引き寄せられるようになっている。中間世は指導してく
れてる人が魂を整理している、自分のグループは同じエネルギーを感じる、
100人くらいいる、皆兄弟、生まれる時は悲しい気持ち生まれる、ホントはこ
こに居たかった、同じグループの人が仲間なのに争う役を演じるように生ま
れてくる、それを乗り越え戻って来たい。仲間として戻ってきて欲しい、家族
皆ここでは仲間、お父さんは怒り学ぶ為に生まれてきた、お兄ちゃんもお姉
ちゃんも傷つけあいが始まるけど仲間なのだ、きちんと学べば次のテーマに
行ける、学ばなければそのまま残る、残ったら違う角度から学びなおす。リー
ダーの上の人も居る、光として存在している。もう生まれてくるよ、タオルの
上、お医者さん2人・看護婦さん2人いる、お父さん嬉しそうにしている。』

 『胎児期退行:4ヶ月くらい入ってきた、周りは肌色っぽい感じ、お母さん忙
しい、あまりお腹さすってくれない、忙しくしている、男の子だったらいいねと
言っている。今世は、人間関係学ぶ為、人を恨む気持ち、愛する気持ちを整
理して、憎しみを消す。家族との人間関係を良くする。お花を扱う仕事、子供
にかかわる仕事を通し人として完成する。仕事をしないと憎しみが固まってい
く。あまりいい家庭環境ではない、あまり愛のない人たち、愛を忘れているの
かもしれない、この人たちを理解しなければいけない、仕事をして新しい世界
を持つ事、自分を理解してくれない、母さんは乱暴な愛情、でも自分は受け
入れていく、父は学問的な人、その中に愛情を見つけること、愛情はある、目
を曇らせず見ろ、憎しみで目を曇らせるな、この家庭と同じ事を繰り返さない
ように、いつもお父さん・お母さん・お婆ちゃんいがみ合っている、いつも怒っ
ている、難しい愛を感じなさい、いろんな愛を一つ一つ自分の身体で感じなさ
い、愛のない人はいない、この人たちより大きい心の成長がないと見つから
ないかもしれない、結婚相手も難しい、綺麗な目で、綺麗な心で見つけなさ
い。』

 『光との対話:愛しなさい、怖れるな、いつも私が見守っている、忘れないよ
うに、皆を忘れないで、魂の家族を忘れないように、これから会っていく人た
ちは仲間なのだ』

 『最後のセッション・光との対話:これが愛のしるしだと冠もらった、お前に
はやらなければならない事がある、慈悲の心、慈しむこと、どんな人でも慈し
んであげなさい、今度はあなたが愛を与える番だ、青い光、己を知れそれが
人を愛する道に通じる、皆を愛せよ。』

※御本人の 体験談 も御覧ください。



◆セッション事例U(過去世の記憶)



●過去世の記憶

(35才 女性 既婚 子供一人 御本人様了承済)
主人との関係(頼りなく感じている)、お仕事、お母様の事等で、不安感や焦
燥感を持たれ、「今世での人生の目的/使命は何か?」という事で前世療法
を受けられた方のセッション内容及びお話です。

過去世:『男性の手、グレーの戦闘服着ている、20才位、外国の人、茶色っ
ぽい尖がった布か革のような三角形の帽子(被り物)している、グレーの目、
カッコいい顔立ち、指が汚れてる、布と硬い部分が混じった服、刀を左の腰
の下げている、気持ちはずいぶん長い間戦い続けている、不毛を感じてい
る、自分の力ではやめられない悔しさ、人を殺さなければならない・・・・・。周
りの風景も見えてきた、戦場、二人倒れている、木造の船みたい、海の上
だ・・・・、帆が付いているボロボロ、赤っぽい旗、バイキングだ・・・、北欧、天
気どんより曇っている、場所はイギリスより上の方、ノルウェー?、時代は15
35年・・・、船上には自分しかいない、戦いの後、何度も繰り返し感情が麻痺
している、名前はロベルジュ?皆といても孤独だった、剣が強くて一人でも平
気だった、一人だけ生き残ってしまった、後悔している、皆と勝たなければ意
味が無かったのに、一人でいい気になっていた、独りよがり、自分勝手に戦
った、回りは僕に対しては助けてくれたのに・・・・。皆は戦略的に動いてい
た、皆は自分を暖かく見守ってくれていた、皆協力的だった、自分は自己中
心的だったのに・・・。船の舳先に立っている、後ろを振り返るのが怖い、振り
返りたくない、(勇気を出して振り返る)。海に落ちた人が多いが4〜5人の仲
間が残っている、11人ぐらいいたのに。残っている仲間の一人は今の主人
の友達のMくん。女の人もいる感じ、自分は戦が忙しくて結婚してない。彼女
はいたけど残してきた。お父さんとお母さんは畑仕事をしている(今の両親)。
弟がいた、小さい弟7〜8歳(今の主人)。

死ぬ直前に場面は変わる。白い着物着て寝ている。お爺さんみたい。52才。
良くやってきた。家族が囲んでる。弟と両親がいる。自分は憔悴しきって痩せ
こけている。弟に対してはもういい大人なのに頼りなく感じてたのは申し訳な
かった。親に対しては親よりも先に死んじゃうのは親不孝で御免ねとあやまり
たい。これで楽になれるよ。

中間世:お爺さんがいる(今世の祖父)。大丈夫いつもいるよという感じ。過
去世の振り返り『何事も一人でがんばるタイプだった。周りにも味方がいたの
に、それを軽視している自分がいた。自分を支えてくれている人の協力により
生きていった方が良い。過去世の弟が今の夫。自分が思ってたより頼りなく
ない。主人を信じてあげる事が必要。そんなに心配しなくてもいい。自分につ
いては一人じゃない。必ずいつでもどこでも支えられている。自分にも支える
力も勇気も持っているから、もっと周りを大事にしなくては。』

光からのメッセージ:『心配しないでもっとどっしりしていなさい。実績もあるん
だからそれを信じてがんばれ。自分のこれから持つ職業は何でもいいから見
つけたものに対して一生懸命しなさい。やらない選択肢もあるが・・・。集中力
がないから何事もやると決めたら集中するように、気移りしないで。』    
以上

◆後日、御本人様からのメールです。

@ 先日は大変お世話になりました。あの後頂いた用紙に記入してチェックし
てみたら一応全部記憶していました。あの場ではあまりにも見たものが私の
想像を越えたものだったので感激や感動さえ表現できませんでした。それほ
ど私にとってすばらしいものでした。なんせ16世紀の戦士ですものね、しかも
船上の。最初は「うっそ〜、マジ?ヤバイ!」の連続でした。(^^;

でもだんだん最近は前世が何であるかということではなく、そこからなにを学
び取るか?ということなんだなあと改めて理解できるようになり、セラピーをす
る前の漠然とした不安や焦燥感は全く無くなったんです。にもまして特にわが
子には本当に集中して(真剣に)接するように努力もしました。そうしたらやは
り私にはまだまだやるべきことがたくさんあるんですよねー、最初に畠山さん
に指摘されたように。母も妻も大切な仕事だった!ですー。これからも光のイ
メージで、むかえくる難関を突破していきたいと思います。本当に、本当にあ
りがとうございました♪

A 私なりに後日一生懸命北欧の事を調べに調べまくったらやはり三角の被
り物をした兵士が存在し、赤い旗はデンマークの国旗らしいのです。敵の船
に乗り込んだのですねー。多分私はデンマークと戦うノルウェー出身のスウェ
ーデン兵士らしのです。当時ノルウェーはスウェーデンに支配されていて多く
のノルウェー人が徴兵されていました。と・・話がそれてしまいました。スミマ
セン。。このことが解かったのがなんと昨日なんです!それまで随分北欧を
調べようと探したのになかなか見つからずなかば諦めかけた矢先、昨日図書
館で子供用の歴史本がフッと目に止まり「北欧の歴史」なるものがやっと手に
入り自分の過去世がまさしく存在していたらしいと興奮していたところだった
のです!そこへ今日畠山さんからのメールでしょう?!なんというタイミング
なんだとこれまた感動です。

でもでもそうすると「1535年」は戦争が終わってしまっているんですよね、実
は。だから1535年を52歳で死んだ年にするとツジツマが合うんです。ただ
これはツジツマ合わせが本当の目的ではないので、そのまま年代を使っても
いいし、消去されてもいいと思います。(これを読んだ人に「年代が違う」とか
クレームを付けられるかもしれないですし。。そんな人いないか(^^;)

長い説明になってしまいました。。またまたスミマセン(+_+)
とにかく自分のこの記憶をHPに載せることで、一人でも多くの方が癒される
ことを望みます!かつてわたしがそうだったように。。。 

私、あんなに毎日不安と焦燥感で悩み疲れていたのにセラピーを受けた直
後から、本当にそれらが無くなったんです!そりゃあ毎日の生活の中で、ちょ
っとした問題やケンカに出くわしたりします。でも、ゆく先の不安感や取り越し
苦労とは、完璧におさらば出来たんです。不安や取り越し苦労って必要ない
ものなんだと、こころの底(魂)から教えられたような気がします。

母の事で、東京へ呼び寄せた方がいいのか、私が青森に帰るべきかで非常
に悩んでいたのですが、どちらを選べばベターなのかではなく「どちらを選ん
でも一生懸命生きてゆくことには変わりは無い!」という真理をあの時最後の
最後に感じ取れていたのです。

ものの本では何度も目にしている言葉だったはずで、頭では十分理解してい
るはずでした。しかし体の内側からの理解、納得はしていなかったのですね。
だから今回のセラピーで「真理」を体感でき、その後の生活がこんなにもスッ
キリ過ごせている自分には、感動さえ覚えます。(悩み性の私には決して大
げさではない表現なんです)

そういうわけで畠山さんとの出会いにはただただ感謝なんです。大変長くなり
ました。。。HPが出来上がることを楽しみに待っています。それでは。

B メールありがとうございます。ところで、おととい私の友達が泊まりに来た
んです。その彼女はアダルトチルドレンで今かなり悩み苦しんでいて、心療内
科やACのサークルへ通ったりもしている程なんです。夜通し悩みを聞いてあ
げた中、私も25歳頃アダルトチルドレンで拒食と過食に悩んでいたことを話
したんですね。そして思い出したのですが、そのころといえば主人と知り合っ
た頃で、心身ともに不健全な私は主人とつき合う自信がなかったので正直に
私の症状を告白し、それでもよければと付き合い始めたんです。

彼女は主人の大学のサークルの先輩で、つきあいも長く仲良しでした。です
から私との出会いや、その他多くのエピソードを主人から聞いたり主人の悩
み(私との恋愛で)を聞いてくれていたので、間接的に彼女は私をよく知って
いたんです。その後しばらくして私達は主人を通し友達になりました。おととい
彼女が懐かしそうに語る私と主人のストーリーを改めて聞き私はハっと目を
覚まさせられたんです!

当時の私はアルコールへの依存が特にひどく、主人に会うたびに彼を困らせ
ていました。精神科の病院は何軒行ったか数えられないほどで睡眠薬も多量
に服用していました。そんな私の体と心を本当に心配してくれたのは主人だ
けでした。主人は私の健康のためにありとあらゆることをしてわたしを支えて
くれました。そうなんです、前世で見たあの主人と同じだったんです。アルコー
ルが入ると自己中心的で我儘を言い出し、時には暴力的にもなってしまう私
に、いつでも優しく「あったかいお茶を飲みな」「あったかい食べ物を摂りな」と
さりげなくお茶やスープを差し出してくれたり冷えが体に一番悪いからと、足
を暖めてくれもしました。

確かに線の細さが彼を頼りなさげにみせているのですが、口数は少なくても
決して押し付けず、強制的でないその態度は、まさしく観音様のように温かい
ものでした。そう、前世で私の両親を、目立たないけれどとても強い愛で支え
てくれたように。。。あの頃主人の支えがなかったら、現在の健康な私は存在
しえなかったでしょう。こんな大切な事を私は日常の瑣末なことに追われ、す
っかり忘れていたのです!

今では、主人を「頼りない」といって畠山さんのところへ行った私が恥ずかし
いほどです。人間というのは皆、役割があるのですねー。人間っていろんな
面があって、今見えているのはほんの一部にしか過ぎないのに自分からしか
見えない面だけを取り上げては批判して。。。
畠山さんから受けた前世療法は気づきの序章で、こうして原稿のためのメー
ルのやりとりや、偶然と思われる必然の出来事(北欧の歴史の本を見つけた
ことや主人のことを思い出させてくれた友人の来訪など)を通して、今本当に
ピリオドを感じる事が出来ているのです。

私は、今涙を流しながらこれを書いています。前世療法のセラピーを受けた
時、なぜ涙が出ないんだろう?と不思議に感じていた理由がやっとわかりま
した。主人の重要な役割が理解できた今が最終章の時(大きな意味での最
終章とは死ぬ時かもしれませんね。)で、魂の浄化というのでしょうか、こころ
に静けさを感じています。前回のような興奮や感動とは全く違う、とても厳か
で清らかな母性のようなものです。

前回にもまして話が長くなりました。畠山さんにはなんと言っていいか、感謝
の言葉が見つかりません。本当に、本当にありがとうございました。出来上が
り楽しみです。またメール下さい。

◆以上の内容は1回のセッション(約2時間)を受けられた後、最後の3回目の
メールはセッションから35日目でした。私自身、今回の事例については、過
去世回帰により自身を客観的に理解出来るようになり、自己洞察が深まり、
心の浄化がおこなわれ、自己概念が変化し、人格の変容にいたる事がこれ
ほど短時間に出来た方は今回が初めてでした。あらためて人間の持つ本来
の成長力・心の力には私自身が感動しております。出来うれば、今回の事例
を読まれた多くの方々が自分自身の心の力を信じ、すでに愛され生かされて
いる事に気づいて、自身を愛し少しでも多くの周りにいる方々も愛して頂けた
らと願ってやみません。そして、自ら道を切り開こうとする者には必ずや大い
なる力も働くとあらためて感じさせられました。全ての光に感謝いたします。

※今回御協力頂きましたクライエントの方には心より感謝申し上げます。誠
にありがとうございました。



◆セッション事例V(魂の気づき)



●魂の気づき

(28才 女性 既婚 研修講師 御本人様了承済)
極度のあがり症。人前に出るのが怖く、皆の前に出ると声が出なくなり真っ白
になってしまう、人と接するのに非常に強い不安を感じ、自信が持てなく悩ま
れている方のセッション内容です。原因となっている場面に退行した所、過去
世に戻りました。

過去世:暗い、水がいっぱい・・・(パニック状態になり、落ち着いて頂く)。赤
い砂が広がっている、裸足、男の子8歳位、ラクダが1頭そばにいる、お水が
無い、汚い格好、裸に近い、怖い、寂しい、お日様が熱いから影に行きたい、
歩かないと水が無い。/お父さんお母さん死んだ、白いお家がいっぱい、ドア
が無い家、四角いお家で窓が小さい、熱いからドアが無い、妹がいる、お家
にいる、自分は大人のお手伝いをしている、そうしないとパンが買えない。/
お金を払うのがいやでわざと砂漠において行かれた、お父さんお母さんに会
いたい、大事にしているけど本当の妹ではない、お父さん殺された、大きい刀
で殺された、おじいちゃん近くに住んでいる、おじいちゃん病気、妹3歳。/オ
アシス見つけた、でも大人たち飲ませてくれない、近づいたら駄目言われた、
でもこっそり池に飛び込むからいい、妹かわいそう、大人は嫌い、皆意地悪、
もう疲れた、ここで死ぬ、袋に砂つめ自分の手に紐を巻いて池に飛び込む、
紐チクチクし痛い、お父さんお母さんにも会える、怖くない、会えるからいい。
/大人に見つかり袋取られ叩かれた、痛い、大人は嫌い、いっぱい皆で叩
く、あなた悪い子言う、アブーと言っている(自分の名前)、自分を砂漠におい
ていった人がいる、お家に帰りたい、叩かれて死んだ。

中間世:青い山、雪が積もっている。ピンク・黄色の綺麗な花が咲いている。
小さいヤギがいっぱいいる。家に帰ったらお父さん、お母さん、兄ちゃんい
る。/人を簡単に信じちゃ駄目、言われたことを真面目にやったら馬鹿を見
るから、自分でもっと考えなくては、小さい妹は私の子供(今世、出産後間も
なく亡くなる)、子供死んで悲しかった、その前の過去世でも会っているがすぐ
別れてしまう。今世は自分を探している、どうすればいいか判らないから。

光からのメッセージ:「今度は助けてくれる。この人は信じてもいい人だから」

◆後日(10日後)、御本人様からのメールです。
先日3日間、研修講師として、壇上に立ってきました。あれほど緊張していた
のが嘘のように楽々と研修でき、自分でも本当に驚いています。光との対話
で「この人は信じていいんだ」と言われたことを思い出し、改めて、過去世を
通して、自分のテーマを見つけることの素晴らしさを感じました。今後も是
非、セッションを続けたいと考えております。

※今回御協力頂きましたクライエントの方には心より感謝申し上げます。クラ
イエントの方も私自身もセッション中は涙が止まりませんでした。魂としての
気づきの力に改めて敬服致しました。誠にありがとうございました。



◆セッション事例W(過去への旅)



●過去への旅

(45才 女性 既婚 御本人様了承済)
自分がどこから来たのか知りたい。過去世を自らが体験する事で今世に活
かしたいと過去世回帰いたしました。(セッション回数2回)その後、内なる過
去世の気づきを深められ、自身の魂のテーマに向け歩み始めた方のお話し
です。

●過去世の記憶
@キプロス島/1856年 20代〜 男性 城の警護にあたっていたようだ。そこ
は大変快適な気候。全ての感情を開放できる真っ青な空。輝く太陽の光と紺
碧の海。城壁のシルエットと太陽が沈み行く日没の光景は、見る度に私の魂
を揺さぶる。愛して止まないこの情景は崇高な調和。薄紫(藤色?薄いラベ
ンダ-色?)色のドレスを着たあの女性(ひと)。すれ違うだけで、それだけで
胸がいっぱいになる程幸せだった。心から、貴女を愛していると告げられぬ
まま、病気(患部は右脇腹)で亡くなった。彼は本物のロマンチストだった。

Aアフガニスタン/ 28歳? 洞窟の中で緑色の原石(エメラルド?)を見つ
け、ロバに荷を括りつけ、人一人やっと通れる岩肌にへばりついた狭い歩道
を、連れ2〜3人を連れて歩き、何か商売をしていたようだ。天幕の中、ペル
シャ絨毯にキュ−トな美女と2人で座り、話がはずむ。カ−ドをしたり、お茶を
飲んだり、心が浮き立つ。彼女は黒髪、黒いレ−スの飾りを頭に。素敵なひ
ととき。彼の死因は、崖から落ち、首、足の骨が折れたのか?
その時彼の瞳に映るのは、山肌の色と草の緑のコントラスト。山々に囲まれ
た、エメラルドブル−?サファイヤブル−の神秘的な湖(後日、調べた所バン
ダミ−ル湖であることを確信する)。まるで天空の湖のように美しい。青空を
映して鏡面のように気高い湖。痛みは全く無い。孤高の美しさに感動の涙を
流しながら息絶えた。

B古代メソアメリカ・ウシュマル遺跡周辺/ 20代中頃? 引き締まった、や
や赤銅色?の肌。長い黒髪を後ろで束ねている。その髪留めと、両手両足に
は同じ様な柄?の、ベ−スが金色(金?)の美しい装飾を施してあるアクセサ
リ−。下半身には、豪華な装飾のスカ−トのような物を身につけている。調和
のとれた若く美しい肉体。私の瞳は太陽を見ると黄色だが、実際は緑の両目
だ。細い棒のような物を持つ。ピラミッド状で、上部は平らな建造物。素材は
石?木々よりも高い建物。私の居場所はその最上部。一段高くなっている祭
壇?で儀式/神事を行う人物だったようだ。
360°開放された空間。うっそうと茂った緑濃い木々を遥か彼方まで見渡せ
る高い場所。日差しは強いが風は気持ち良い。太陽神を崇拝。人身御供的
な感覚は無い。神官達より一段高いスペ−スに立ち、崇高な太陽エネルギ−
を身体の取り込み、金色に輝く光を体外へ放出。宇宙エネルギ−を、自身が
媒体となってエネルギ−交換?をし、この地球?/地域?空間にエネルギ-を
発散していたようだ。圧倒的な存在の太陽との一体感。儀式を行う間、神官
達は頭をたれ、隅でひざまずいている。私はそういった人物になるべくして育
てられたようである。大地のエネルギ−の呼び出しが今ひとつ得意ではなか
ったようだ。虹色の輝きを放つRighting Crystalをとても大切にしていた。亡く
なる時に執着心は無い。私の名はディトコ。

●セッション1ヵ月後の感想です。
千年以上の時を経ていても、今の自分と過去世の自分は、不変のテ−マを
追い求めている。うすうす感じていましたが、そのテ−マを解く鍵は、過去世
と、現世との共通のキイワ−ド。幾度も身を持って覚える感動。心に響く形の
ない感情。涙を信じてください・との言葉。過去に会った大切な人達とは、現
世でようやく愛を成就させ、結婚した夫だったり、私の子達として生まれてき
てくれたり、友人だったり、両親だったり、職場で出会う人だったり・・・。過去
の自分に思いきり浸るのは、時空を越えた自分回帰/本当の意味での自分
探し。根源的な魂の真理・・・。私は現世で女性としては初めて結婚し、子ども
を生みました。その事実は何を意味するのか・・・?どこへ行こうとしているの
か・・・?私の、魂の気づきはまだ始まったばかりです。

●セッション4ヵ月後の感想です。
セラピ−前の、長いこと抱いていた疑問や古い問題の解消はされました。
セラピ−後、気分はとてもすっきりして、大変リラックスでき、その後は全身マ
ッサ−ジを受けたあとのように、軽やかに日常生活を送れるもの----。と思
っていましたが。
仕事をし、平和な家庭生活を送っている毎日の中で過去世は度々思い浮か
び、日によってその時その時、考えが一定しなかったりします。定まらないこ
ともあります。否定したり、疑心暗鬼になることも。自分だけで突き詰めていく
ことの苦しみ。答えが出ない、生み出せないもどかしさ。手が届きそうになり
ながらも掴めない感じ。何しろ実証/実態がなく、物的証拠がないのですか
ら。突かれたように感情が現われるのは何故?なぜ涙がでるのか?なぜこ
んなにも心を揺さぶられるのか?

過去に縛られるのではなく、大切なのは今この時。この時(1日)を後悔しな
いように生きる。この言葉は私のポリシ−。一瞬一瞬の連鎖が未来へ繋が
る。後悔のない充実した毎日を送ることが一生懸命生きることなのだか
ら・・・・。過去の世界の内容を、ちょっと脇において生活を送っていても、それ
でも様々な過去世が直感として浮かぶのは、無意識の自分からの強いメッセ
−ジ・・・・・?

遥かな時代から近代まで、男だったり女であったり。様々な国で生きた。終焉
は他殺、事故死、戦争による死、病死であったり。残酷な行為をし、惨めな仕
打ちを受け、慈悲の心を受け取ったり、与えたり・・・・。愛を結実できぬままの
人生や、愛することも、愛とはどんなに素晴らしいか知ることもないまま召さ
れていった人生が殆どの私の過去世。
しかし、そんな中でも、崇高で完璧な調和の美しい自然と、愛して止まない荘
厳な太陽への強い思いがあった素晴らしい人生もありました。それはとても
神聖な思い出。

何百年か経ち、ようやく巡り会えた愛しい人。現在の夫です。すぐ隣にいても
愛しくてたまらない気持ちはあの時のまま、もしくはそれ以上です(もちろん見
解の相違の時もありますよ)。この人への気持ちは生涯色褪せることはな
い、自身の魂が求めていた人(魂?)。

回帰するたび混乱はありますが、なんとか現在の時間にちゃんと落ち着いて
ます。
とても深く、神秘的な魂の世界。前世の回想は、自己との対話の序章。1つ1
つのこだわりや、何気ないけれどずっと持っていた疑問。それらは全て自分
が抱いていた強い想い。深層意識を開放し、本当の自分からのメッセ−ジを
受け取る。今の自分にとって大切なこととは何か。そして今の自分に必要な
こととは何か?自分が追い求めていた本当の満足は何をすることで満たされ
るのか?

私は20+☆歳で初めて子どもを産みました。その時、人類はこうして増殖して
行ったのだ。ヒトというのはこうして子孫を残して来たのか、と。進化の過程が
わかり、母となって、まるで新しい自分に変身した実感がありました。肉体で
の大きな変化の経験。
そして今回の体験は、不思議なことにちょうどその年齢×2。今度は精神の
大きな変化です。
自分の既成概念が砕け散る位、衝撃的な結果がそこにありました。それはこ
れからも引き続き起こりうる予感。

感覚としては、不可視の世界への扉があるのを知っていた自分がいて、その
扉の鍵を畠山氏から受け取った。私はその鍵を差し込んで回し、ロックが外
れた瞬間の感触を実感した。そして扉を開け、まさに足を1歩踏み入れ
た・・・・。

私の気づきは始まりました。

※今回御協力頂きましたクライエントの方には心より感謝申し上げます。誠
にありがとうございました。



◆セッション事例X(過去からの贈り物)



●過去からの贈り物

(37才 女性 主婦 御本人様了承済)

●相談内容
私は5年ほど前に、不定愁訴(めまい、肩こり、頭痛、吐き気、微熱、倦怠
感、集中力の非常な低下等)がひどくなり、CTやMRIをとったり、婦人科にい
ったり、いろいろな病院を回って検査をしたあげく、心療内科で鬱病と診断さ
れ、抗うつ薬を服用してきました。現在は抗うつ薬の服用をやめ、睡眠導入
剤と、イライラの衝動が激しいときのみ頓服薬の服用をしています。

私の症状は、診断されたときからいわゆる「鬱病」とはちょっと違っていた気
がします。
薬の処方があわず、5年の間薬漬けになっていた、と言った感じです。その間
医師を三回代わり、今のクリニックの薬の処方とカウンセリングでやっと頭が
はっきりしてきた気がします。抗うつ薬の服用を中止してから、数ヶ月ほどた
ちます。

もともとの体の不調を西洋医学では直せないので、精神病にむりやり当ては
められてしまった、と言う気がします。五年間もの間、私自身この状態をどう
しても抜け出したい、という強い意志がなかったことも確かです。自分の体に
休みを与えたいという感じもありました。睡眠導入剤も、本気で取り組めば服
用を少なくしてやめていくことも出来ると思うのですが「寝てしまいたい」という
欲求が大きく、甘えがあってなかなか少なくすることが出来ていません。

現在は、主婦で、内向的な普通の人なみの生活をしていますが、非常に肩と
首のこりがひどく、そのため体を動かすのがおっくうで、ほとんど家から出な
いで過ごす日が多いです。本当にやりたいと思うことなどもなく、半分抜け殻
のように暮らしています。

また、漠然と子供を持つことを希望していますが、現在の夫との間に作っても
良いのか、ちゃんと育てていけるのか、そういったことももっと深く考えたいの
です。それと、最近、激しい怒りの衝動が意味もなくおそってくることがあり、
周りに不快な思いをさせてしまうこの原因を知りたいです。

●セッション内容
過去世1: 乾いた土、皮サンダル、裸足、男性、栗色の髪、青い目、まだ若
い、30歳、ギリシャ、短い衣をまとっている、薄い白い衣、少し日に焼けて健
康、引き締まった身体、乾いた土の道、周りは白い建物、乾いていて日差し
が強い、オリーブの木がある、何か急いでいる、切羽詰った感じ。病気の母
が家で寝ている、後ろから誰かに背中を刺された、お金もって母の元に向か
っていたのに。 

中間世: (振り返り)真っ白、暖かくも冷たくもない、お母さんが今のお婆ちゃ
ん、お母さんが重荷だった。いつも急いでイライラピリピリしていた。母ずっと
固いベッドで座っていた。黒い服で暗い感じ、あまり楽しくなかった、草の輪を
持っているから、それがあれば大丈夫、誰かが手でのせてくれた、その人は
聖なる人、その草の輪は物質であって物質ではない。手に厚い本を持ってい
る知識を覚えることが楽しく必要だった。外のベンチに座って本を読んでい
た。厚くて重い本、その本を読んで勉強したのを、その聖なる人が与えてくれ
た。その人は自分にしか見えなかった。その人はすごく光っている、その人が
草の輪をのせてくれた。その人は一度会っただけ。その人はよき人、この草
の輪があれば大丈夫、持っているのを忘れていた。

過去世2: 手に榊を持っている、巫女さん、太陽が神様、17歳、山の上、誰
もいない、山の頂、開けた所、髪長い、両手に榊を持って白い着物で中に赤
いもの着ている、そして白い袴、自分はヨリシロ。強くて怖くて穢れのない稲
妻みたいな光が来る。自分に力が来る、榊に降りてきて足から大地に抜けて
いく、自分は避雷針みたいな役割、何でそうするのか分からない、しかし、そ
うしなければいけない。それが自分の役目、その光は、草の輪をくれた大元
の存在、もっと恐れなくてはいけない。少し怒っている。たくさん田んぼを耕し
ている人たち、天気の事とか日々の事しか考えていない、世俗的過ぎると怒
っている。でもみんな幸せそう、時代は草鞋を履いている頃、18という数字が
浮かんでくる。その光が落ちて肉体が無くなった、でもそれが仕事、あまり悲
しくない。

過去世3: イギリスにいた、エリザベス女王の時代、私は女性、胸にブロー
チを付けて首とウェストと袖が詰まったワンピースみたいな濃い茶色の洋服
を着ている。裕福な家の子供達を教えている仕事、自分には身寄りなく男の
子と女の子を教えている、あまり愛情がない、その住んでいる家の人たちに
嫉妬している、いつもイライラ怒っている、意地悪そうで眼鏡かけている、不
満ばかり。大きな館、2階から大きな窓から庭で遊んでいる子供達と大きな犬
を見ている。奥さんいなく、旦那さんには憧れているが怖い感じ。 / 病気
でその屋敷で亡くなった、ずーとベッドで寝ている、召使の人が親切にご飯も
って来てくれる。1年ぐらい寝ていた。35歳ぐらいで死んだ。

中間世: (振り返り)イギリスも日本も安らかに亡くなった。何も怖いことはな
かった。イギリスの病気の原因は嫉妬だった。自分は頭に草の輪がのってい
るので大丈夫、それを忘れなければ、今世とのかかわり、自分を低く駄目だ
と思っていたがそれには根拠がなかった。死ぬ時は安らかなので心配せず
に色々な事を経験しろ、もっと自信を持ってやって良い。嫉妬の心が身体を
悪くする、自分に自信がない事とマイナス感情を持ち続けることが良くない、
それは身体の外に出す事が大事、それは黒い塊(自身の手で黒い塊を外に
出す)。

光との対話: 『感謝』という言葉が浮かんでくる。子供は今世ではいらない、
他にする事がある、それは光、光をもっと広げること、嫌な人・苦手の人も自
分の光を広げ中に包んでいく。手を伸ばすと赤ちゃんがいる、手を伸ばせば
自分のものになる。自分の光を広げないと駄目、それが一番大事、赤ちゃん
を決めるのは自分、そして、光を広げる事が一番大事。「感謝」が大事。草の
輪はあの時必要だったが今は必要ない、自分の内にあるけれども光の輪が
今はある。その輪はもっと大きく磁場みたいなもの、その輪は意識すればど
んどん広がる。球体みたいなシャボン玉の膜みたいなものを広げていく事が
大事。色は薄いクリーム・金色・薄いブルー。

●その後の感想@:(一週間後)
正直、頭では半信半疑、と言う感じなのですが、「涙を信じてくださいね」とお
っしゃってくださったのがとても残っていて、頭に降って湧いたようなあのイメ
ージ達が、いわゆる本当の過去世であったのか、自己の深い意識からのね
つ造(?)であったのかはともかく、それを突き詰めるのはあまり重要ではな
く、どちらにしても今の私の人生にとって、すごい贈り物に思えます。なによ
り、オリーブの草の輪が頭に乗っているのだ という感じが、自己嫌悪や嫉妬
や無い物ねだりの感情から守ってくれる気がします。これは、私にとってすご
く大きな贈り物です。

体調は一進一退という感じですが、考え方がマイナスに転換しそうだな、とい
うときは自然と「こういう考えは体に良くないな」と思えるようになりました。な
ので、精神的にはすこぶる快調です。ただ、なんというか霊感?のような感覚
が更に過敏になっていて、夜一人でいると、異常に感覚がとぎすまされて、も
のすごい量の冷や汗をかいたり(体調不良で起こったのとは違うようです)、
部屋中の明かりを付けないと怖くて居られない感じがたまにあります...。
大丈夫、自分は守られているから、と思いこもうとするのですが、意味のない
恐れのような感覚がたまに起こって、少し怖い思いをしています。

実は、あのあとちょうどお彼岸の時期でもあったので、過去世に出てきた祖
母の話を叔母と話す事が出来ました。あまり人前で泣いたりしないのです
が、そのときは場所もはばからず涙が出て留まりませんでした。その叔母は
偏頭痛で長年苦しんでいたのですが、縁あって仏教の「先生」という人に出会
ってから(病気が治ってしまい)とても信仰深くなり、それ以来人が変わったよ
うに良い方向に進んでいる人で(ただ、私は宗教にはまっている人が苦手な
のであまり進んで話そうと思うことは今まであまり無かったのですが)なぜか
今回の話をその叔母にどうしても聞いて欲しくなったのです。仏教に詳しいの
で、亡くなった人への追悼の仕方などに詳しいだろうと思ったこともあっ
て...。

今生の母(変な言い方ですが。笑)と、前世の母である祖母の関係は悪く、い
わゆる嫁・姑の確執が非常に強く、子供の頃から同居して暮らしてきた私に
は二人の関係は非常に苦痛でした。祖母が亡くなったときも、居なくなって寂
しいというよりも、ほっとしたという方がしっくりくる感じでした。更に私は生ま
れたときからどの孫よりも溺愛されたそうで、妹や同じ年に生まれた従兄弟
(近所に住んでいた)への態度のあからさまな違いに周りは非常にとまどった
そうです。私自身も、「妹には内緒だよ」となにかをもらって気まずかった思い
出がありますし、特に、私の母からよく言われた「あなたはおばあちゃんによ
く似ているし、血が繋がっているのだから、あのようにならないように気をつけ
なさい」という言葉は呪いのようでした。今、大人になったから分析して言葉に
出来ますが、子供の頃の私には祖母との同居は非常に暗く重いものでした。
ギリシャ?のあの前世のイメージはまったく同じ重苦しさがありました。

この話を母がいる前で叔母に全部話し、皆で涙を流しました。母は、祖母が
亡くなってずいぶん経ちますが、感謝の気持ちを持ってお線香をあげたこと
はなかったそうです。私と母だけで話すより、叔母というクッションがあって、
私自身の感情を私の言葉で話したことで、すこし氷が溶けたというか、ずっと
固まっていたものがなくなりつつある気がします。祖母も今生では迷っていた
のだなと、今では理解できます。行くべき場所にまだ届いていない祖母のた
めに、毎朝お線香を供えています。これが周りに光りを広げることの一つ?と
言うことかな?と、勝手に解釈しています。

それと、キーワードであった「感謝」をじわじわとするようになってきています。
夫に対しては日々、文句ばかりが浮かんできてしまっていたのですが、なん
でもない事へのありがたみを感じるのが本当に大事なことだなぁとかみしめ
ています。今回はとても貴重な経験をさせて頂きました。今回の経験と気持ち
を現実に生かすことが大事だな、と思います。そして、実践するのがとても楽
しいです。
また、行き詰まったりしたらお願いするかもしれません。そのときはまたよろ
しくお願いいたします。本当にありがとうございました!

●その後の感想A:
こんにちは。意味のないおそれについてのアドバイスありがとうございます。
怖くなってしまったときは、なぜか光を感じるのがすごく難しいのですよね。引
き続き、空いた時間に瞑想をしたりして、なるべく光のイメージと感覚を思い
出せるように訓練?しています。しっかり思い出せたときは、いまだに涙が自
然と出てくるのがすごく不思議です。そのたびに癒される感じがします。

特に、西洋医学で直らない不定愁訴のある人、うつ病(と診断された人)や、
体と心がバラバラになっている方がセッションを受けられると本当に助けにな
るのでは?と思いました。抗うつ薬を中止した反動からだったのか、ものすご
いイライラの衝動があったのが、あの黒い塊を体から出してから、衝動が湧
いてこないのがすごく不思議です。

それと、書き忘れていたのですが、ギリシャ?の前世の時に刺された背中左
側の肩胛骨のところに、青いあざがあるのです!薄い生地のシャツなどを着
ると透けて見える位の青黒いあざなので、夏場は人から、シミがあるよ!な
んて指摘されることもあったものです。不思議です・・・。

●その後の感想B:(一ヵ月後)
丁寧に文章にしていただいて、本当にありがとうございます。あのとき 実
際、頭に浮かんできたイメージは非常に生々しく、現代の日本語に翻訳して
畠山さんにお伝えするのがすごくもどかしかったのを思い出しました。笑

細かな感情の部分は、普通の記憶と同じで、薄れていく感じですね。でも、重
要な部分の感触はなんども反芻してきちんと刻みつけたので、現在でも幸福
感(光のイメージ)が持続できています。それに伴い、何事にも感謝しやすくな
り、すべてがスムーズに動き出した感じです。

あのとき、中間世で語っていた自分(今では中の人と呼んでいます。笑)、意
識の深い部分にいる本当の自分をなるべく意識して、「中の人」に、これでい
いかな?と相談するような気持ちで丁寧に生活していくのが日々楽しいです。

病気になったことも、気づきのためのステップだったのだな、と素直に認める
ことができ、長い休養の時間をもらえたことにもただ、感謝です。

前世の文章を改めて読んで...

◇ 私は、病気になってからものすごい勢いでイギリスのアンティークを集め
ていたのです。これは、ヴィクトリア時代の名残ですね。いまの私にはもう必
要ない気がして、すこしずつ手放しています。

◇ 高校時代から英語を本格的に勉強するようになって、文化の背景である
聖書を理解するためにいろいろな書物(宗教哲学など)を読んできました。こ
れは、ギリシャの時代の名残? こういうジャンルの本を読む、知識を吸収す
ることがあまり苦にならない、というより、こういったことに興味があるのは、
ここから来ている気がします。

◇ 夫と出会ってから、非常に神社にご縁があります。神社のすぐ前の通り
に無理をして土地を買い、家を建てたこと、地鎮祭、結婚式、ひょんな事から
お願いしたお祓いなど、いろいろな神事をくぐり抜けて来ました。やはり、あの
とき巫女さんだったから、引き寄せられたような気がします。笑

これらのことを、夫や親友に話し、共有できたことにも喜びがありました。
まだ、時々 悪感情(イライラや意味のない嫉妬など)がわき上がることがあ
りますが、以前よりその感情に巻き込まれることなく、少し遠くから見つめるこ
とが出来るようになりました。私にとってすごい進歩と気づきです。もう、休む
時間は終わった。どんどん先に進みたい!という感じです。

※今回御協力頂きましたクライエントの方に心より感謝申し上げます。誠に
ありがとうございました。





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