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ワークショップG
2004年11月21日(日)
09:30 - 10:30, 井深大記念ホール
ワークショップG
多国籍企業・海外移転
座長:村山武彦、ペク・トンミョン(白道明)

地球規模でのアスベスト製品の廃絶
バリー・キャッスルマン
環境コンサルタント[アメリカ]

 1970年代にヨーロッパ及び北米各国においてアスベスト・ハザーズを規制する国レベルでの努力が進展するにつれて、同一の多国籍企業が所有する、地球の異なる場所にある同種の工場間で、防護措置の不均衡がみられるようになってきた。アスベスト企業は、ハザーズの輸出、安全、衛生、環境保護における「二重基準(ダブル・スタンダード)」に関して、非難された。当時、アスベスト産業はそのピークにあり、年間の世界のアスベスト使用量は500万トンを超えていた。この産業は、世界中にアスベスト鉱山とアスベスト製品工場を所有するいくつかの多国籍企業によって支配されていた。人々の注意と関心、規制、そしてアスベスト被災者に対する補償責任が増大するにつれて、巨大アスベスト企業は、代替製品の開発を迫られ、また、いくつかは破産した。しかし今日でもなお、例えば自動車産業のように、アスベスト製品が使用されている別の産業において二重基準への関心が高まっている。アスベストの使用を根絶させ、既存アスベスト建材によるハザーズをコントロールする行動規範(codes of practice)を開発するための国際協力、その国際協力の実行を検証するNGOの取り組み、について議論する。