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ワークショップF
2004年11月20日(土)
17:45 - 19:30, 第2会議室
ワークショップF
被災者・支援組織
座長:植草和則、カイル・センテス

西オーストラリアにおけるアスベスト疾患の医学的診断と法医学的診断の対立
グレゴリー・デリュール
オーストラリア・アスベスト疾患協会(ADSA)医学アドバイザー[オーストラリア][不参加]

 アスベスト疾患の明確な診断も、司法の場で評価されるときには、明瞭でなくなるかもしれない。
ウエスターン・オーストラリア労働者(災害)補償法は、補償を受けることのできるアスベスト疾患、すなわち、中皮腫、肺がん、石 綿肺などの要件について、きわめて厳格(限定的)である。
胸膜疾患は、この法の下では補償されない。しかし、複雑な慣習法の下での救済は可能であろうが、うまく成功しそうにはない。
 ここでの議論は、利害の対立するシステムにおいて、従来とは異なる疾患によって訴訟を提起する原告が直面する問題を描き出す。