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ワークショップC
2004年11月20日(土)
09:30 - 11:00, 第2会議室
ワークショップC
労働組合のイニシアティブ
座長:山口茂記、宮本一

県立高校施設におけるアスベスト問題
藤本泰成
日本教職員組合/ 神奈川県高等学校教職員組合[日本]


 神奈川の県立学校では、46校51施設において(体育館および格技場)、アスベストフェルト材(石綿フェルト被覆折版屋根:商品名フェルトンR−30)が使用されています。これは、波形におられた鉄板に、厚さ10oの石綿フェルトを張ったものです。成分は石綿(クリソタイル)85%以上、ケイ酸ソーダ15%以下(いずれも成分比)となっています。ケイ酸ソーダは、石綿をバインドするために混入されていますが、経年劣化によってその役目を果たさなくなり、石綿フェルトが剥がれてくるような状態になります。神奈川県教委は、目視調査やその結果問題とあるとした施設に関しては、アスベスト飛散調査を行っていますが、アスベストフェルト材の特徴から、飛散が問題になるような数値を記録することはありません。しかし、アスベストフェルト材が鉄板から剥がれて、生徒の活動中に落下することがあり、生徒の健康には極めて問題がある状況です。
 現在の神奈川県は、全国状況と同様に厳しい財政状況にあり、私たちの望むアスベストフェルト材の全面撤去は実現していません。そのような中で、吹きつけひる石またはパールライトの存在が、78施設121箇所で確認されました。現在、アスベストの混入を調査しているところです。 このように、教育施設のアスベスト問題は今のところ、私たちの要求にもかかわらず放置されている状況にあります。その現状について報告します。