2004年11月19日(金) 17:45 - 19:30, 第2会議室 ワークショップB 建設とアスベスト 座長:外山尚紀、アンダース・エングルンド 三宅一也 東京土建一般労働組合 はじめに(東京土建の説明と併せて) 東京土建では、2002年1月から現在までに、32人の労災認定を勝ち取り、71人の申請準備をしています。認定をうけた32人のうちアスベストによる発症は、「中皮腫3人」「肺がん6人」「石綿肺5人」の14人で44%を占めています。今後も、このアスベストによる被災の傾向は強まってくると思われます。 1.4つの方法によるじん肺・アスベストの職業病の掘り起こし @国保のレセプト調査 A支部の健診を通じた再読影 B本・支部のじん肺健診 C土建共済への申請 以上の4つの方法で、掘り起こしをしています。 1)土建国保のレセプト調査 通院分は毎年4月のレセプトから行ないます。点検は、「結核、肺気腫、じん肺、間質性肺炎、慢性気管支炎、胸膜炎、肺腺維症、アスベスト肺、けい肺、気管支拡張症、喘息性気管支炎」等の呼吸器系の疾患を中心に拾い出します。アンケートを送り、職歴などを回答してもらう。 アンケートの回答を見てもらい、区分を分けます。区分はAランク(職業病の可能性が高い)、Bランク(経過観察)、Cランク(職業病の可能性低い)に分けて、Aランクの中から特に緊急性の高いものを特Aランクにします。入院レセプトからの調査は毎月行なっています。毎月1100〜1200通来る中から、「肺がん、中皮腫系を中心に、肺気腫、肺炎」等をひろいだします。 2)再読影の取り組み 現在一般健診は約2万2千人が受診していますが、その受診者のレントゲンの再読影にも取り組んでいます。まだまだ少ない数ですが昨年は3千人の再読影を行なっています。 3)本・支部のじん肺検診の取り組み じん肺検診は本部と一部の支部(昨年は5支部)で実施している「じん肺単独検診」と一般検診とセットで行なっている「セット検診」を行なっています。 じん肺検診は総数で約4,200人が受診をしています。 4)共済制度からの取り組み 2.対象者へ専門医への受診を呼びかけ、労災認定に進める取り組み この中で出てきた人たちに、国保から手紙を出すだけではなく、各支部の役員・書記局で直接本人へ、専門医への受診を呼びかける取り組みを行なっています。 3、ばく露予防とアスベスト禁止の取り組み |