2004年11月19日(金)12:30 - 18:30, 第3会議室(16:00-17:00 質疑応答時間) 2004年11月20日(土)09:30 - 18:30, 第3会議室(16:00-17:00 質疑応答時間) 2004年11月21日(日)09:30 - 12:30, 第3会議室 ポスター・セッション 高山重光 管工業健康保険組合健康管理センター[日本] 【目的】 空調・配管工事従事者では建築現場での間接的石綿曝露による健康障害が懸念される。今回、従事者の今後の健診方針策定に役立てることを目的とし石綿曝露に関する胸部病変の検討を行った。【方法】過去の石綿曝露の指標とされる胸膜肥厚斑所見を主体に、健診時の胸部単純X線所見を検討した。対象は問診情報から職業性石綿曝露歴ありと考えられた男性192名であり、平均年齢は57歳。41名では直接的曝露、151名は間接的石綿曝露歴ありと考えられた。単純X線は120kV、125mAで撮影し、読影は、呼吸器内科医3名と放射線科医1名で行った。側壁、face-on、横隔膜各部位における胸膜肥厚・石灰化所見、肺線維化所見、問診情報等との関係を検討した。 【結果】 肺線維化所見の頻度は低かったが、胸膜肥厚所見は間接的石綿曝露群でも高頻度に認められ、直接曝露群ではさらに頻度が高かった。肥厚所見は側壁で他の部位に比較して高頻度で認められた。 【考察】 空調配管工事従事者は職業性石綿曝露の機会が多く、長期の潜伏期間を経て発症する石綿関連疾患に対する対策は極めて重要である w)。問診で得られる情報は極めて有用であり、石綿曝露量の多いと思われる群に対しては、今後禁煙支援を含む新たな健診システムを検討する必要があると考えられた。 |