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ポスター・セッション
2004年11月19日(金)12:30 - 18:30, 第3会議室(16:00-17:00 質疑応答時間)
2004年11月20日(土)09:30 - 18:30, 第3会議室(16:00-17:00 質疑応答時間)
2004年11月21日(日)09:30 - 12:30, 第3会議室


ポスター・セッション

ベトナムの屋根材工場におけるアスベスト使用の現状
グエン・バ・トアイ
ハノイ大学土木工学部[べトナム]

 べトナムではクリソタイル・アスベストが屋根材、摩擦材、断熱材、耐火衣類の製造に使用されている。クリソタイルの90%以上が全アスベスト・セメント屋根材工場(約35か所)で使用されている。その生産量は年間、約6千万平方メートルである。クロシドライトやアモサイトほどには危険ではないが、クリソタイルはじん肺や肺がんを引き起こす。アスベスト・セメント屋根材工場に多くの汚染物質があるが、クリソタイルが最も危険である。クリソタイル・ダストの状況は2002年末に実施された国の調査団の環境測定でより明らかになった。
 まず空気汚染の主な理由を説明する。むき出しの製造ライン、水をかけない研削、汚染防護システムの欠如、安全と環境保護に関する知識の欠如。
 次に国が調査した10工場におけるアスベスト労働者の職業病に関する調査結果を示す。労働者1032人について胸部X線撮影によりアスベスト関連肺疾患を検査した。
 その後で、全てのアスベスト・セメント工場における汚染を低減するために必要な措置に対する取組みと、べトナムにおけるアスベスト代替の研究への取組みについて説明する。
 最後に著者は、労働者の健康を守るために既存の汚染を防ぐための代替案、及びクリソタイルが非汚染物質に置き換えられるまでの間、アスベスト・セメント屋根材工場の持続可能な発展を確実にするための案を提言する。