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ポスター・セッション
2004年11月19日(金)12:30 - 18:30, 第3会議室(16:00-17:00 質疑応答時間)
2004年11月20日(土)09:30 - 18:30, 第3会議室(16:00-17:00 質疑応答時間)
2004年11月21日(日)09:30 - 12:30, 第3会議室


ポスター・セッション

建設解体現場における気中石綿濃度測定と曝露防止対策
外山尚紀1、名取雄司2
1東京労働安全衛生センター・作業環境測定士[日本]
2亀戸ひまわり診療所[日本]

 日本では輸入された石綿の9割以上が建材として利用され、その大部分が現存している。それら建材を使用した建物の解体、改築に従事する建設労働者はアスベスト曝露の高リスク集団であり、今後も長期的なリスク管理が求められる。一方、建設現場は木造から鉄筋まで多様であり、石綿含有建材も吹付け材、乾燥壁、天井、配管等多様であり、作業者の曝露は一様ではない。本報告では、石綿含有建材の除去作業時の気中石綿濃度を測定し、作業者の曝露濃度の検討と、また、可能な曝露防止対策を試行しながら気中濃度測定を行ない、対策の効果を評価した。日本産業衛生学会の許容濃度等の勧告による評価値によれば、石綿は0.1f/cm3以下のオーダーでの管理が求められるが、石綿含有建材を破砕しながら除去する作業では作業者が数f/cm3の石綿曝露を受ける可能性がある。一方、飛散の抑制と封じ込めの対策により、評価値以下での管理は可能であると思われた。