2004年11月19日(金)12:30 - 18:30, 第3会議室(16:00-17:00 質疑応答時間) 2004年11月20日(土)09:30 - 18:30, 第3会議室(16:00-17:00 質疑応答時間) 2004年11月21日(日)09:30 - 12:30, 第3会議室 ポスター・セッション ウルズラ・ウィルジィンスカ、ネオニーラ・スゼスゼニア−ダブロウスカ、ウィスロウ・ジィムスカ ノファー職業病研究所、ロッツ[ポーランド] 本研究の目的は、石綿肺と診断された人々における、アスベストに起因する悪性疾病のリスクを調べることであった。研究は1970年から1997年に石綿肺と診断された全てのポーランドの労働者群(907人の男性と490人の女性)を対象とした。この追跡調査は、診断日から開始されている。全体で421人の死亡が記録され、死亡者の93.3%の死因が追跡されている。男性(死者数300人、標準化死亡比127)、女性(死者数121人、標準化死亡比150)ともに著しい過剰死亡が認められた。この増加は主に、良性の呼吸器疾患(男性:死者数42人、標準化死亡比344、女性:死者数20人、標準化死亡比789)、肺がん(男性:死者数39人、標準化死亡比168、女性:死者数13人、標準化死亡比621)、胸膜中皮腫(男性:死者数3人、標準化死亡比2,680、女性:死者数3人・標準化死亡比7,207)による。 アスベスト繊維吸引の累積量を考慮すると、肺がん、胸膜中皮腫による死者数の明白な増加は、25繊維・年/ml以上の繊維に曝露することに起因する、と判明した。 この結果は、石綿肺の罹患者は、悪性の腫瘍とりわけ肺がんと中皮腫を発症するリスクが高いことを示している。 |