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全体会議セッション7
2004年11月21日(日)
10:40 - 13:00, 井深大記念ホール
全体会議セッション7
アスベスト・リスクのない世界:明日への戦略
座長:天明佳臣、バリー・キャッスルマン

地球規模のアスベスト禁止に向けた労働組合のキャンペーン
フィオーナ・マリー
国際建設木産労働組合連盟(IFBWW)安全衛生環境ディレクター[スイス]


 2000年9月にブラジルのオザスコ市で開催された世界アスベスト会議に参加した労働組合は、下記に示す明確なキャンペーン活動の要点を提案した。その間、ICFTU(国際自由労連)は、アスベスト禁止に向けた世界規模の取り組みを強化することを表明し、国際労働機関(ILO)と世界保健機関(WHO)及び国際労働組合(グローバル・ユニオン)の間で、アスベストについて話し合う円卓会議を2004年9月に開催する考えをまとめた。この会議は、オザスコ会議後の4年間で達成されたことについて調査し、組合活動における取り組みを強化するためのイニシアティブを特に強調するものである。
 アスベスト禁止:労働組合は、地球規模でアスベストを禁止するための国際的なイニシアティブの一環として、アスベスト禁止について各国政府に働きかける。
労働者の保護:労働組合は、労働によってアスベストに曝露する可能性のある労働者を保護するために、最低基準としてのILO第162号条約を適用するように、各国政府に働きかける。
注意の喚起:労働組合は、アスベストに曝されることの危険性と疾患を防ぐための手段について、労働者と一般市民を教育するための国際的な取り組みを幅広く展開する。
代替品:労働組合は、人体の健康と環境にとってより危険性の少ないアスベストに代わる代替品を捜し求める。
情報交換:アスベストの代替品を生産し、使用している国の労働組合は、これらの情報を普及させる。
公正移行:アスベスト禁止の導入によって労働者が解雇された場合には、労働組合はその影響を受けた労働者と彼らの地域社会の所得、雇用、そして福祉が保護されるように政府に働きかける。
訴訟:労働組合は、司法システムを通じて、その怠慢によってアスベスト被害を引き起こした雇用主の責任を追及する。
補償:労働組合は、アスベスト関連疾患によって苦しむ労働者のために、適切かつ迅速な補償を求める。
治療:労働組合は、アスベスト関連疾患の被災者が、医療、支援サービス及び情報に確実にアクセスできるようにキャンペーンを行う。