2004年11月20日(土) 17:00 - 19:30, 井深大記念ホール 全体会議セッション6 既存アスベストの把握・管理・除去・廃棄 座長:中地重晴、アンダース・エングルンド マックス・ロパッキ 国立アスベスト訓練認定機構(NATAS)[イギリス][不参加] 建物・店舗・船などに使用されているアスベストの管理者・作業者また除去者の訓練について世界中には多様な解釈と基準がある。ある国々は最低限の基準を定義し、法制化し、政策化することにたけている。一方、その他の国々ではアスベスト作業者の保護の法制化は存在せず、また、アスベスト作業の訓練という発想すらないのである。 訓練の必要性が定義されかつ強化されている国々においても、訓練を必要とする人は誰か、訓練には何が必要なのか、訓練の頻度はどうするかという訓練の定義についてはまだ大きな相違がある。 この相違は最近ヨーロッパ連合が資金を提供したある研究が、このプロジェクトはイギリス安全衛生庁の一部である安全衛生研究所によって行われたものであるが、ヨーロッパ連合の加盟国において訓練活動を定め、アスベスト作業者の訓練を標準化することを目指したことによって注目された。新興まもない状況から十分に成熟した段階まで、アスベスト除去の市場が多様な様相にあるアメリカ・アジア・豪州・その他の地域を考慮すると、この相違はさらに拡大する。 この論文は、(著者の知る限り)世界中の様々な基準を考察することを目的とし、そのうえで、「はたしてアスベスト管理者や作業者の訓練と資格の最低限の国際基準を定義ができるのか?」を問うものである。 |