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全体会議セッション6
2004年11月20日(土)
17:00 - 19:30, 井深大記念ホール
全体会議セッション6
既存アスベストの把握・管理・除去・廃棄
座長:中地重晴、アンダース・エングルンド

アメリカ・メリーランド州における学校、産業および環境のアスベスト管理プログラム
マーデル・ナイト
メリーランド州政府環境局[アメリカ]


 アメリカ・メリーランド州は、アスベスト使用の長い歴史がある。メリーランド州では、アスベストは、40年前まで採鉱されており、採鉱くずは道路舗装に使われていた。もっと高濃度の曝露は、建材として使われていた数千トンのアスベストによるものであり、また、メリーランド州ボルチモアにある製鉄所や造船所での使用によるものであった。数千人のメリーアンドの人々が、アスベスト曝露のために死亡し、病気になった。
 メリーランド州は30年間、アスベストを規制してきたが、1980年代中ごろになって、非常に厳しい認可、訓練、監督、廃棄物管理規制を制度化した。また、メリーランド州環境部(MDE)のプログラムが、学校における全てのアスベスト建材を厳格に特定し、規制する、"アスベスト危険緊急措置法(AHERA)"を監督している。現在では、この計画は全ての建物への適用に拡張されている。 本発表では、州がアスベスト含有物質の作業、確認、除去または所有を行う全ての人々に適用する行政管理上の詳細について述べる。