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全体会議セッション5
2004年11月20日(土)
13:30 - 16:00, 井深大記念ホール
全体会議セッション5
アスベスト被害に対する補償
座長:森田明、牛島聡美

国境を越えたアスベスト訴訟:ケープ社の訴訟事件
リチャード・ミーラン
弁護士、スレーター&ゴードン法律事務所[オーストラリア]


 判例に基づく司法制度のもとでは、ひとつの訴訟での判決は、全く異なる主題の訴訟の結果に直接影響を与えることがあり得る。このことは、アスベストやその他の問題に関わる国境を越えた訴訟で示されてきた。南アフリカのアスベスト被災者が提起したケープ社に対する訴訟は、イギリスの司法システムの下で係争する道を拓くのに6年かかった。この画期的な訴訟は、傷害を受けた南アフリカ人たちが、イギリスの会社によって引き起こされた職業的及び環境的アスベスト曝露に対する補償を得ることを可能にした。この訴訟とその反響について検証する。