2004年11月20日(土) 13:30 - 16:00, 井深大記念ホール 全体会議セッション5 アスベスト被害に対する補償 座長:森田明、牛島聡美 ジョン・ローレンス・オミーリー 判事、ニュー・サウス・ウェールズ粉じん疾患裁判所[オーストラリア] アスベストは、オーストラリア中で広範に採鉱され使用されている。その結果、オーストラリアにおけるアスベスト疾患の発生率は世界で最も多い。ニューサウスウェールズ州(オーストラリア連邦の中で最も人口が多い州)におけるアスベスト裁判の増加に対応するために、州議会は、1989年に粉じん疾病裁判所を設立し、粉じん関連の条件下で受けた危害に対する申し立てを聴聞し裁定する管轄権を賦与した。保険(付保?)責任、不当行為請求あるいは(複数の)不法行為責任者間の寄与割合を裁定することに関して、ニューサウスウェールズ州最高裁判所と同等の管轄権を持つ。ニューサウスウェールズ議会は、申請が迅速に処理され終結されるように、実質的かつ手続的な規定を制定した。この裁判所及びその運営の基礎となっている法令の実際と手続について論じる。 |