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全体会議セッション3
2004年11月19日(金)
17:00 - 19:30, 井深大記念ホール

全体会議セッション3
被災者・家族のエンパワーメント
座長:名取雄司、アニー・デボモニ


世界の公衆衛生に対するアスベスト被災者の貢献
ジェームズ・フィット
白い肺協会(WLC))[アメリカ]

 アスベスト曝露によって被災した人々は、その存在や危険性について知らずにアスベストの周りで生活したり、働いていた人々である。補償と正義に対する要求を通じて、これらの人々が自らのグループをつくり出すことが、この公衆衛生の課題を世界中の社会に知らしめる駆動力となっている。
 著者は、アスベスト被害者によってなされた世界の公衆衛生に対する12例を超える貢献をリストにして示す。アスベストは社会全体へのコストが知られていなければ、使用する上で非常に安い製品である。
 社会的コストの全てが分かったときに、アスベストは使用する上で非常に高価な製品となる。アスベスト被害者は、隠されてきた社会的コストを多くの異なった方法で示してきた。したがって、一般公衆及びとりわけ公衆衛生や環境保健関連当局からの支援を受けるに値する。