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全体会議セッション2
2004年11月19日(金)
13:30 - 16:00, 井深大記念ホール

全体会議セッション2
環境曝露・危機管理・リスクコミュニケーション
座長: マリ・クリスチーヌ、大島寿美子


マレーシアにおけるアスベスト問題に対する消費者の取り組み
サンビャッパ・ジャヤバラン
ペナン消費者協会[マレーシア]


 ペナン消費者協会(CAP)は2001年5月1日にマレーシア政府に対しアスベストの禁止を求める書簡を提出した。同時にCAPは政府の関連部局、労働組合、政治家等に働きかけるためにバリー・キャッスルマン博士とT.K.ジョシ博士を招へいした。

 マレーシア労働安全衛生局(DOSH)は2002年2月22日に会議を開催し、そこには24名の代表者たちが参加した。これらは政府関連部局、労働組合、消費者団体、及びアスベスト製品の製造に関わる様々な産業からの代表者たちであった。

 この会議において、アスベスト禁止に関し、ほぼ完全に合意に達したが、唯一つの反対者は貿易上の問題及び近隣諸国との競争力を危惧したマレーシア製造業連合会であった。

 DOSH局長は、この国はまだアスベスト禁止の準備ができておらず、禁止を実現する前にもっと情報が必要であると示唆してこの会議を締めくくった。

 CAPはさらに書簡を出してこの問題を追求し、アスベストの管理使用を検討しているというDOSHの回答を引き出した。またDOSHはこの件に関する会議に我々CAPを招へいした。

 国全体としての一般的な感じは、アスベストは禁止されるべきとするものである。これに関して、我々は各分野から署名を集め、アスベスト禁止の実施を求めて新たな書簡をマレーシア首相に提出しようと考えている。

地域社会の行動

 家のアスベスト屋根材の解体を止めるための地域社会の活動を示す写真付報告書