勝ちたい

屋根の抜けたBOXで みんなでバケツ並べて
同じ月日を過ごした
少しの競馬とトトカルチョ そして
ソフトボールの投げ方を覚えた
投げさせても私をノーコン扱いしたよね
四球は出すなよと
半分笑って半分真顔で
押し出した

ピンチをただ拡げた秋の午後
私 あの時から 死んでしまったの

今年も1勝するって
いっぱい試合に勝つって
約束したじゃない みんな約束したじゃない
勝ちたい...はぁ...

意気込んでから登っては 不意にあきらめておりる
マウンドをただ一人
勝ちたいのか負けたいのか分からずに
投げていた
ボールと叫ぶ人をつい見つめる
あれがストライクだったら ストライクだったら

強がる肩をつかんで 馬鹿だなってしかって
やさしくなんかしないで うそだよってあれは夢でいて
勝ちたい...はぁ...

遠くにずっといさせて
お願い一人でいさせて
強い心を持って
私の自信が戻るまで

今年も1勝するって
いっぱい試合に勝つって
約束したじゃない みんな約束したじゃない
勝ちたい...はぁ...


<解説>
元唄は沢田知可子の「勝ちたい」

岡大全学ソフトボール大会の1回戦、まだ1勝もしたことない
我々は初勝利目指してがんばっていました。
そして、セーフティリードでリリーフに上がった私は、4連続四球。
まさに「ピンチをただ拡げた」で終わってしまいました。
そして不意にあきらめてマウンドを降り、ショートの森田にスイッチするも
流れは止まらず。
結果は当然ながら敗戦...

この時完成した「失踪しそう」のだじゃれはあまりにも有名?

この後私は、軟式野球で押し出し四球ゼロでやってきましたが、
満塁のピンチで3塁牽制悪送球やワイルドピッチで点を与えたことが
数回あります。
やはりこの事件がトラウマとなっているのか?

−以上−

 

想い出の詩もどる