3カウント <くず> 

 

期待はずれのボールの雨 成す術もなく立ちすくんでる
そう いつものことさ
そんな風にして少しずつまた 救いようのない試合展開に
今日も紛れ込んでゆく

軽はずみのボール並べて
何が変わると言うのだろう?
マウンドでいつもの通り 雲のない空の下で

目を開いたって 3つ投げたって
欲しいストライクはそこにないけど
ここに居るんだって ソフトが好きなんだって
意味のないボールばかりをいつも投げてんだ


ボール4つで人は歩く それにつられて走者が帰る
ちんぷんかんぷんどうかしてる
バカバカしくてやってられないからいつも通りに投げ込んでみる
結局、審判あっちむいてボール!

生きてるって事履き違えて
ソフトにすり替えてゆくのなら
負けたことで全ての終わりを思いたくもなるんだよ

目を開いたって 3つ投げたって
欲しいストライクはそこにないけど
ここに居るんだって ソフトが好きなんだって
意味のないボールばかりをいつも投げてんだ

だけど
調子はずれの日々 どしゃぶりの空
まだすてたもんじゃないだろう
他の誰かじゃ経験できない
それをいつもしてるのさ

 

 

*元唄は ゆず の 3カウントです。

 

 

この物語はノンフィクションです。
実際の人物は学生時代ソフトボールに全力を費やしていました。
そして、岡大の甲子園とも言われる?全学ソフトボールでリリーフ
した彼は大量リードに守られながら、いきなり4四球で一死も取れぬ
まま自らマウンドを降りました。
そして、その後も追加点を取られ、この回一挙7点(だったかな?)
それで、彼の甲子園は終わりました。

3カウント(ゆず)

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