体はライオン、顔は第18王朝アメンヘテプ二世といわれる
現代風な端正な顔立ち
誰のこと

ラムセス二世の巨像より一つ前の第18王朝に作られたもので、ラムセス二世像が収められている建物の直ぐ側にある。
全長8m、高さ4m強とギザのものよりかなり小さく、サイズとしては五分の一程度の大きさ。

ギザのスフィンクスは顔はかなり破壊されており、髪型もオカッパ風で、相当デフォルメされている。
これはギザのスフィンクスは元々怪物であり、旅人に謎掛けをし、解けないと殺していたが、ギリシャ伝説の悲劇のオディプス王に謎を解かれ石になったといわれている。つまり怪物なのである。

また、ギザのスフィンクスはメンフィスよりおよそ1000年も古く、ギリシャやエジプトの神話や伝説を題材にすることが多かったと思われる。

これに対し、メンフィスのスフィンクスは体はライオンとはいうものの実在の王の顔をもつ人間そのものである。 今も殆ど製作時の姿を残している。

メンフィスは周りがヤシ林ののどかな田園風景で、村落が少々ある程度でホテルも土産物屋もない。

ここがエジプト王朝の最初の都として栄えた跡かと思うと、やはり建都後、5000年の歳月はあまりに長く思えた。

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