インド系アフガン人一家に招かれる ダイニングルームで
街中での食事は、現地人向けのところばかりで、それ以外は無い。

普通の食事がとれるチャンスは、まともなホテルか、誰かに招待されない限りは、まづ難しい。

このときは、インド系のアフガン人の家に招待された。
アフガンでは、めったにお目にかかれない、見事なインド料理であった。

ただ、この人は、本場の、インドの劇辛香辛料をそのまま使用し、来客の日本人向けに少しも、手心を加えない、いつも通りの料理をだしてくれたので、眼から涙を流しながら、
 ” OH! HOT、HOT! ” と言いながら、いただいた。

この人は、小さな子供も含めて家族全員で、本人は蝶ネクタイで、出迎えてくれた。
しかも、日本語で。

かつて、若い頃、大阪に3年間滞在したことがあるという。
その時の、日本語の家庭教師は、女子大生であったので、おかげで、日本語の上達は早かったと、私にしきりに自慢する。

奥さんが、日本語が解らないことを、いいことに、いろいろ自慢していた。

インド系のたくましさと、押しの強さであろうか。

どうも、日本人には、このたくましさと、押しが、イマイチなんだろうか。

彼らは、このアフガンでも、外と、内を使い分けながら、巧みな商法でたくましく生きている。

   お見事

ちなみに、このときの食事の時、出席した一同の中で、スプーンを使ったのは、私だけであった。
スプーンでどうぞと、勧められるままに、おもわず、スプーンで食事をしてしまったが、 今にして想えば、皆と同じく、手で食べるべきであった。

同じ事をしてこそ、一歩踏み込めるきっかけとなったものをと、大いに反省した。

以後は、 教訓、 「 郷に入りては、郷に従え 」 を実践している。

次話へ